独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#135 純ガソリン車には厳しい時代?

 

2017年から乗り始めた「BMW420GC」も、ついに今年7年目の車検を迎えることになりました

何度か乗り換えを検討した?時期もあったのですが、乗り換えると後悔しそうな気がして7年が経過したわけですが・・

ある日、同僚のK君が「もう自動車税払いました?」と聞いてきました

「あ~、払ったよ」

「いくらでした?」

「え~と、39,500円だったかな?」

「僕なんか5万円以上っすよ!」

「えっ!そうなの?」

「13年以上になると税金が15%アップするんすよ」

「そうなんだ・・」

「でも僕のマークX、まだ余裕で走るっすけどね」

「さすがトヨタ車だよなぁ」

「ずっと乗ってても、全然壊れないっすよ!」

「なんか良いような、悪いような・・だね」

「そう言えば、Hさんなんか1万円ちょっとで済んだらしいっすよ!」

「えっ!なんで?」

「最近エコカーに乗り換えたらしいっす!」

エコカーだと、そんなに安くなるんだ・・」

乗用車の平均使用年数

K君の13年も確かに長いけど「いま日本で走ってるクルマって、どれぐらいの年数走ってるんだろう?」ってことで、クルマの使用年数(寿命?)を調べてみました

一般財団法人 自動車検査登録情報協会 (airia.or.jp)(自検協)のデータによると、日本の乗用車の平均使用年数は以下のようになっています

四半世紀前は平均で10年だったのが、現在は13年以上まで伸びているようです(K君はほぼ平均でした)

ちなみに一番短かったのは1982年の「8.7年」ですから、それだけクルマの耐久性が上がったというか、壊れにくくなったってことですかね?

あと「失われた30年」の影響で、長く乗る人が増えたってこともあるのかな・・

乗用車の自動車税

ご存じのとおり、乗用車の自動車税は、排気量によって10段階に分けられています

私の「BMW420GC」は2017年登録で2,000㏄以下ですから「39,500円」ってわけです

排気量 2019年9月以前に登録 2019年10月以降に登録
電気自動車   29,500円   25,000円
1.0L以下   29,500円   25,000円
1.0L超1.5L以下   34,500円   30,500円
1.5L超2.0L以下   39,500円   36,000円
2.0L超2.5L以下   45,000円   43,500円
2.5L超3.0L以下   51,000円   50,000円
3.0L超3.5L以下   58,000円   57,000円
3.5L超4.0L以下   66,500円   65,500円
4.0L超4.5L以下   76,500円   75,500円
4.5L超6.0L以下   88,000円   87,000円
6.0L超    111,000円    110,000円

ところで2019年10月以降に初回登録したクルマは税金が安くなるんですね(知りませんでした)

同僚のK君のクルマは、2011年購入のトヨタマークX

たぶんエンジンは2.5リッターV型6気筒なので、2.0L超~2.5L以下の排気量区分になりますから、通常の自動車税は「45,000円」になります

自動車税のグリーン化特例

自動車税の「グリーン化税制」とは、排出ガス及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車は、その排出ガス及び燃費性能に応じ税率を軽減(軽課)し、新車新規登録から一定年数を経過した環境負荷の大きい自動車は、税率を重く(重課)する税率の特例措置です

自動車税種別割のグリーン化税制について - 愛知県 (pref.aichi.jp)より引用

具体的にいうと・・

重課とは

排気量 標準の自動車税 重課の自動車税
電気自動車   29,500円    ー
1.0L以下   29,500円   33,900円
1.0L超1.5L以下   34,500円   39,600円
1.5L超2.0L以下   39,500   45,400円
2.0L超2.5L以下   45,000円   51,700円
2.5L超3.0L以下   51,000円   58,600円
3.0L超3.5L以下   58,000円   66,700円
3.5L超4.0L以下   66,500円   76,400円
4.0L超4.5L以下   76,500円   87,900円
4.5L超6.0L以下   88,000円    101,200円
6.0L超    111,000円    127,600円

K君の「マークX」は、ちょうど13年超になって、通常なら「45,000円」のところが重課によって「51,700円」になったわけです

軽課とは

  • 適用期間は、令和5年4月1日~令和8年3月31日
  • 適用期間中に新車新規登録を行った場合に限り、当該年度の翌年度分について特例措置が適用されます
  • 対象車両と特例措置は以下のとおり
分類 対象・要件等 特例措置の内容
乗用車 ・ 電気自動車
燃料電池自動車
天然ガス自動車(※)
プラグインハイブリッド自動車
概ね75%軽減

重量車等

(バス・トラック)

・ 電気自動車
燃料電池自動車
天然ガス自動車(※)
プラグインハイブリッド自動車
概ね75%軽減

(※)平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減又は平成30年排出ガス規制適合の場合

排気量 標準の自動車税 翌年の自動車税
電気自動車   25,000円   6,500円
1.0L以下   25,000円   6,500円
1.0L超1.5L以下   30,500円   8,000円
1.5L超2.0L以下   36,000   9,000円
2.0L超2.5L以下   43,500円   11,000円
2.5L超3.0L以下   50,000円   12,500円
3.0L超3.5L以下   57,000円   14,500円
3.5L超4.0L以下   65,500円   16,500円
4.0L超4.5L以下   75,500円   19,000円
4.5L超6.0L以下   87,000円   22,000円
6.0L超    110,000円      27,500円

Hさんの場合は、たぶん昨年「プラグインハイブリッド」に乗り換えたので、翌年(今年)の自動車税が「43,500円」から「11,000円」に軽減されたってわけです(羨ましい~!)

マークXは半年ごとにディーラーで点検してもらうんすけど・・」

「毎回そろそろ新車どうですか?って言われるっすよ」

「新型クラウンいいですよ~!なんて勧めてくるんすけどね~」

「最低でも500万するじゃないすか~」

「ポン!と買えるクルマじゃないんすよね~」

「なんで、もうしばらくはマークXっすね~!」

いやいや、長く乗る人には、厳しい時代になりました

ちなみに、長く乗ると別の税金でも冷遇されてしまいます

自動車重量税

車検の時にかかる費用には車検基本料・検査料のほかに、法定費用が必要です(現金払いになるヤツですね)

法定費用には「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代」がありますが、新しいクルマと古いクルマで違いがあるのが「自動車重量税」です

継続検査等時(2年車検)における自家用車重量税の税額

車両重量 13年未満車 13年経過車 18年経過車
0.5トン以下    8,200円   11,400円   12,600円
0.5~1.0トン  16,400円   22,800円   25,200円
1.0~1.5トン  24,600円   34,200円   37,800円
1.5~2.0トン  32,800   45,600円   50,400円
2.0~2.5トン  41,000円   57,000円   63,000円
2.5~3.0トン  49,200円   68,400円   75,600円

13年を超えると4割増し、18年超えだとそのまた1割増しって感じです

ちなみに、最近新車登録したエコカーは、初回重量税が免除されるだけじゃなく、その後の重量税も通常の6割ほどに安くなります

気に入ったクルマ(純ガソリン車)に長く乗りたければ、環境に悪いぶん余計にお金を払え!ってことですね