独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#93 飛騨高山の古町と朝市

 

ちょっと前に「熊野古道橋杭岩」に行った話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

実はその後、桑名に移動して「はばなの里」でイルミネーションを見る計画だったのですが、桑名に着くころにはさすがに二人とも疲れて、結局ホテルに直行することになってしまいました

翌日・・、元気を取り戻して向かったのは、飛騨高山です

ここは兼ねてから「ゆっくり歩いてみたい」と思っていた場所なんです

中部縦貫自動車道「高山IC」を降りて高山市方面に走って行くと、目の前に北アルプス飛騨山脈)が見えてきました

今日の天気は快晴なのですが、高山市内はかなり暑くなりそう

古町通りに向かうと、周りの路地は混んでるし、駐車場はどこも満車!

仕方がないので、今日の宿(カントリーホテル高山)に停めさせてもらえないか聞いてみることにしました

フロントに行くと

「チェックインは3時からですが、クルマは今からでも大丈夫ですよ!」とのこと

「いや~、助かります!」

って、最初からここに来ればよかった!

ホテルから古町通りまでは、歩いて10分ほどの距離です

それにしても、今日は日差しが強くて暑い!

日陰を選びながら歩いて行くと、橋が見えてきました(人も増えてきた・・)

橋を渡ると案内板がありました

橋を渡って左右に広がる道(赤枠)が、いわゆる「古町通り」なんですね

左右どっちに行こうかと見ると、どっちも人でいっぱい!

ちょうど角にお土産屋があったので、とりあえず中に入ってみます

いや~、ここも人でいっぱい!(まっ!連休中ですからね)

土産屋の「みたらしだんご」に行列が出来ていたので、私たちも並んで食べてみることにしました!(1本100円)

食べてみると、香ばしくてなかなか美味しいじゃないですか!

そこから少し歩くと、今度は飛騨牛の「串焼きとコロッケ」が売ってます!

ここにも長い行列が出来ていたので、さっそく並ぶことにしました

赤身串(300円)とコロッケ(250円)を買って、奥さんとシェアします

これがまた思ったより美味しくて、特にコロッケはサクサクホクホクで、みんなが買い食いしてる理由がわかります!

「今日の昼ご飯は、食べ歩きだね!」

「いいんじゃない!」

飛騨牛コロッケの隣には「高山カフェ」ってのがあります

このカフェは隣の飛騨高山ミートとくっついていて、お茶することもできるし、飛騨牛料理も食べられるみたい

でも今日は食べ歩きすることにしたので、お土産に「飛騨牛のしぐれ煮」と「牛筋煮込み」を買って先に進みます

そのまま通りを散策していると、今度は「村半」という昔の豪商の家がありました

今は若者の(社会)活動の拠点になっているのですが、自由に見学してもよいと言うことなので、さっそく中を拝見させてもらいましょう!

中に入ると、大きな商家だっただけに部屋数が多いこと!

襖を外せば何畳あるの?って感じ・・

こちらは囲炉裏部屋ですね

その奥には中庭があって、洗い場と井戸があります

試しにポンプを動かしてみると、いまでもしっかり使えるみたいです

井戸の向こうはトイレ(厠)ですね

昔はたぶん木枠の鍵(スライドして閉めるやつ)だったのでしょうが、いまは立派な引き戸になってます

トイレの逆側はいわゆる台所なんですが、ここにも井戸があります(台所にも井戸があるなんて贅沢~)

あと、ご飯を炊くかまどもありますね

台所からは中庭が見えて、その向こうは居間ですかね・・

いや~、ここにいると外の喧騒が噓のよう・・

台所を抜けて更に奥に行くと、今度は大きな蔵がありました

中を覗くと、小学生ぐらいの子供に「何かご用でしょうか?」と丁寧に聞かれたので、「あっ!見学させてもらってます」と慌てて返事をします

この蔵の中が、子供たちの活動場所なんですね

それにしても、飛騨高山の小学生はしっかりしてますな

「村半」を出て古町を少し歩くと、大通りに出ました

すると、何やら人だかりが・・

「あら!牛まんだって!」

「これも食べてみよう!」

さっそく並んで中に入ると、値札には英語と韓国語、中国語も書いてありますね(ここもインバウンド対応が行き届いています)

おやきもあるけど、やっぱりここは「牛まん」でしょ!

とりあえず1個(500円)買って、二人でシェアすることにしました

食べてみると、確かに熱々で美味しいけど、私は普通の豚まんの方が好きかな?(奥さんも同じような反応でした)

さて、今度は筋違いの道を反対方向に歩いてみましょう!

通りには人力車に乗っている人もチラホラいます

この古町は車夫のガイドを聞きながらゆっくり廻るのもアリかもしれませんね

ひとの流れについて歩いて行くと「味噌」の看板があったので、ちょっと覗いてみることにしました

中に入ると味噌樽がたくさん並んでいて、いろんな味噌を量り売りしてるみたい

「あっ、味噌汁の試飲できるみたいよ!」

「飲んでみよう!」

赤味噌と麴味噌を半々にした味噌汁ですが、飲んだ印象は赤味噌に近い感じかな?(奥さんはあまり好みじゃないみたい・・)

この他にも日本酒の醸造所や食事処があって、どこも結構賑わっていました

一通り古町を歩いて「そろそろホテルに戻ろうか・・」ということになり、橋を渡ると新緑とキレイな水で気持ちが洗われるみたい

いや~、今が一番いい季節ですなぁ

明日はここで朝市が開かれる予定です

ホテルに戻る途中には「高山プリン亭」がありましたが、ここも長い行列ですな

GWの高山は、どこも観光客でいっぱいです

カントリーホテルは「JR高山駅」のすぐ目の前にあります

駅はもっと古風な建屋を想像してたのですが、落ち着いた色だけど意外と近代的なんですね

中に入ってみると、停まってる電車は少ないですね

この時間は普通車両が1本と「特急ひだ」がいるだけでした

さて、翌朝・・

さっそく古町通りに向かいたいと思います(今日も天気がいい!)

飛騨高山の朝市(宮川朝市)は、橋を渡ってすぐの川沿いの道で開かれています

ここでは、その日に採れた野菜の他に、花やアクセサリー、食べ物など、いろんなものを売ってるんですね

昨日売ってた「牛まん」や「高山プリン」「飛騨牛握り寿司」なんかも売っていて、みんな川岸のベンチに座ってゆっくり食べていました

一通り朝市を見た後、帰り道に立ち寄ったのが「飛騨国分寺」

街中にヒョコっとあるお寺さんかと思いきや・・

境内に入ると、本堂の横に大きな三重塔があって意外に立派!(失礼・・)

「お~、立派な三重塔だ~」

「ねぇ、あっちの木も凄いわよ~!」

「うゎ~、ホントだ!」

この木の樹齢は相当なモノですな・・たぶん

そして正門の脇には「なでさるぼぼ」なる不思議なお堂が・・

「なんじゃこりゃ?」と思って説明札を見ると・・

昔から飛騨地方では、母親が子供の無事成長を願って「さるぼぼ人形」を作るそうなのですが、石で作ったこの「なでさるぼぼ」は、頭をなでると賢くなり、心臓をなでると出世して、体の不自由な場所をなでるとよくなるんだとか・・

「へ~、面白いね~」

飛騨高山って、古い文化が所々にさりげなく混在している街なんですね