独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#92 熊野古道と橋杭岩

 

ここは和歌山県熊野市にある「ホテルなみ」

前回の「伊勢志摩スカイライン」から移動して、泊まったホテルです

なぜここに泊まったかと言うと、あの世界遺産熊野古道」を歩きたいから!

でも「ホテルなみ」の傍にも「鬼ヶ城」という世界遺産があります

折角なので「熊野古道」の前に、ちょっと寄ってみたいと思います

今日も天気が良くて、海岸線がメチャきれい!

その海岸に沿って歩いて行くと、ビジターセンターがあります

案内板を見ると、この先に半島を回る遊歩道があるみたい

さっそく行ってみましょう!

朝早いけど、もうチラホラ観光客がいます

おっ!尖った岩が見えてきました

近づくと「なるほど・・鬼が口を大きく開けてるみたい」

それにしても凄い岩ですね

周りの岩は「ハチノス」みたいになってるし・・

空洞を通って向こう側に行くと・・

波風に浸食された岩が庇のようにせり出しています

この大きさが伝わりますかね・・

上の岩が大きなツララのように垂れ下がっていて、今にも剥がれて落ちてきそう・・

海の方に目を移すと、岩肌がさっきの「ハチノス」のようになっていて、その下には釣り人が陣取ってました

「いや~、凄いところだねぇ」

「どうしたらこうなるの?」

「何万年も風雨に晒されてこうなったんだろうけど、いまにも崩れそうだよね」

その先にもずっと歩道が続いているので、もう少し歩いてみましょう

浸食された岩に沿って歩道がありますが、幅が狭いのですれ違うのも大変です

ふと見ると、ここにも釣り客がいます

歩道の向こう側でセッティングしてるようですが、落ちないでくださいよ~

「この先は同じような感じだから、そろそろ引き返そうか・・」

「そうねぇ・・」

別に「高所恐怖症」なわけじゃないけど、好んで行く方ではありません

それにしても凄い岩・・(さすが世界遺産

さて「鬼ヶ城」のあとは、本日のメインイベント「熊野古道」に向かいたいと思います

ナビに「大門坂駐車場」を入力して、いざ出発!

途中の七里御浜でいいモノを見つけたので、思わずクルマを停めます

五月といえば「こどもの日」、やっぱ、これがないとね~

そこから1時間ほどで「大門坂駐車場」に到着すると、満車で15分ほど待ちましたが何とか停めることができました

さっそく山歩きの靴に履き替えて「熊野古道」に参りましょう!

と言っても、どう行ったらいいのかわからないので観光案内所に行くと、スタッフの方が丁寧に教えてくれました

「駐車場前の道を少し登ると、大門坂と書いた斜めに登っていく道があります」

「その先に大きな杉がありますから、そこから古道を登ってください」

「40分ほどで参道に出ますから、そこから熊野那智大社に行きます」

那智大社の境内を通って三重塔に向かって行くと、那智の滝が見えてきます」

「帰りも歩くと全部で2時間半ほどかかりますが、滝からバスに乗ると10分ほどでここに降りてこられますよ」

「ありがとうございます」

「いいえ、気を付けて!」

言われた通り、駐車場前の道路を歩いていくと、左に登っていく道が見えてきました

「なるほど・・、大門坂って書いてある」

大門坂を登って行くと、だんだん山道の様そうになってきて、石畳になったと思ったら大きな杉の木(夫婦杉)が現れました

ここが「熊野古道」の入口ってわけですね

何だか気合が入ってきました~!(頑張りましょう!)

熊野古道」は坂道なのですが、階段自体は一段一段が低く、こんなふうに平らな踊り場があるので、思ったほどきつくはありません

途中でクルマが通る道に出たりしながら、静かな古道を上がっていきます

ゆっくり石畳を噛みしめるように登っていると、前から平安貴族のような人が降りてくるじゃないですか!

「え! なに何!?」

こんな衣装来て歩くってどういうこと?

と思ったら、次から次へと同じような出で立ちの人が降りてきます

よく見ると、どうも外人さんみたい・・

なるほど・・こういう衣装で平安時代の熊野詣りを味わおう!ってわけですね

いや~、さすが世界遺産!(インバウンド商売も盛んです)

熊野古道」の階段も終わり、ようやく「熊野那智大社」が近づいてきました

この先を右に曲がったところが、大社へ行く参道みたい・・

「おっ!やっと参道入口の案内だ~!」

と思ったら、また階段・・(それも結構きつめ)

階段の途中で案内を見ると、まだ参道の半分しか登ってないみたい・・

気を取り直して、また階段と登ると、やっと赤い鳥居に辿り着きました~

ってか「熊野古道」を登るより、こっちの方がキツイかも・・

さぁ、最後のひと踏ん張りです!

ようやく、何とか「熊野那智大社」に着きました~!

本殿に並んでお詣りを済ませたら、今度はこの大きな木の横を通って「青岸渡寺」へ行きたいと思います

ちなみに、絵馬を持ってこの木の祠を通り抜けると願いが叶うとかで、順番待ちの人でメチャ混んでました

それにしても、いつの間にかこんな高いところまで登ってきたんですね

周りの山と、さして高さが変わりません

階段を下った左手に「那智山青岸渡寺」があります

神社とお寺が一緒にあるってのが、如何にも日本らしいですな

青岸渡寺」の境内を抜けると「三重塔」と「那智の滝」が見えてきます

「お~、あれが日本三名瀑那智の滝だ~!」

華厳の滝」「袋田の滝」は行ったことがあるので、これで三名瀑制覇です!

更に階段を下って行くと、三重塔が目の前に現れます

三重塔を過ぎて「那智の滝」までは、結構狭くて細い道を下っていきます

踏み外さないようにソロソロ降りて行くと、やっと「那智の滝」バス停に着きました

那智の滝」は、ここから坂を下ったところにあります

もうどんだけ下るのって感じ(ってか、それだけ高い所に登ったってことです)

最後の階段を下って行くと、見えてきました~!

「お~っ!やっと着いたよ~」

「ホント! 高~い! 凄~い!」

いや~、やっぱり滝はいいですね~!

袋田の滝」の時もそうでしたが、周りにマイナスイオンが溢れているからか、疲れた体も癒されていきます・・

滝からバス停まで戻ってお土産を買ったら、下りのバスを待ちます

私たちは20分ほど前に並び始めたのですが、みるみるうちに行列が伸びて、バスが来た時はすごい人数になっていました

来た時はガラガラだったバスも、このバス停で一気に満杯状態!

でも、ふたつ先の大門駐車場で半分以上が降りたので、私たちのように帰りはバスにした人が多かったってことですね

鬼ヶ城」「熊野古道」「那智の滝」と世界遺産を廻ってきましたが、実はもう1か所行って見たい場所があるんです

それは串本町にある「橋杭岩

以前「なすびさん」のブログを見て、私も「橋杭岩」をバックにクルマの写真を撮ってみたいとずっと思ってたんです!

kix-base.hatenablog.com

ってことで、到着しました~!「橋杭岩

さすが串本!海も透き通っていて、めちゃキレイ!

さっそく「BMW420GC」と一緒に写真撮影!

桟橋の先まで行って撮ればもっと良かったのですが、ここから先は立ち入り禁止になってたので断念しました・・

「でも、どうしてこんな岩が出来たのかしら?」

「さぁ?」

と話していたら、説明パネルがありました

昔、地下のマグマが地面近くで固まり、周りの泥岩が風化されてマグマの塊りだけが表に出てきたらしい

とにかく自然って、想像を絶する力と年月によって出来上がっているんですね

ちょうどお腹も空いてきたので、道の駅の食堂に入ることにします

奥さんは「マグロ丼」私は「マグロカツカレー」を頼んで、「橋杭岩」を見ながらランチタイムです

「そろそろ行こうか!」

クルマのところに戻ってから、最後にもう一枚パチリ!

今日は朝から世界遺産廻りをして和歌山を堪能させていただきましたが、三重県と一緒でまだ見てないところがたくさんありそうなので、近いうちにぜひまた訪れたいと思います!