独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#61 あぶくま洞

 

今回は、東北地方を4泊5日で廻ってみたいと思います

まず向かったのは、福島県田村市にある「あぶくま洞」

東北では、岩手県の「龍泉洞」と並んで、有名な鍾乳洞です

常磐道をひたすら走って、いわきの手前で磐越道に乗り換え、小野ICで降りてから、下道をしばらく走ると、やっと着きました~

この「あぶくま洞」は日本鍾乳洞9選のひとつなんですね

ちなみに、日本鍾乳洞9選とは・・

この中で行ったことがあるのは「日原」と「秋芳洞」だけですから、この「あぶくま洞」が3か所目ってことになります

さっそく、入洞券発売所でチケットを購入します

入洞券は大人が1,200円なんですが、奥さんが事前にクーポンを印刷していたので、200円引きで買うことができました(さすが・・しっかりしてます)

案内図では、一般コース(600m:約40分)と、探検コース(プラス120m:プラス約10分)があるようですが、まぁ、とにかく入ってみましょう!

入口の先がすぐに鍾乳洞なのかと思ったら、まずは長い階段をどんどん下っていきます

階段をどんどん下って行くと、ようやく鍾乳洞入口が見えてきました

今日は外が暑くないからそれほど気温差がありませんが、猛暑日だとかなりの温度差ですな

それでも、入った途端「お~、やっぱ寒い!」

そして暗い・・

普通入口は明るくて、大きめなのが定番だと思いますが、ここはまるで地底に潜っていくように、暗くて狭い割れ目に沿って階段が続いています

下まで降りると、今度は天井が低くなっていて、「おいおい、これ通れるの?」って感じで、普通の男性だと、かなり屈まないと通れません

穴を潜って視線を上げると、先に見えてくるのが「妖怪の塔」

まるでセンター・オブ・ジ・アースとホーンテッドマンションを足したみたい・・

そしてトンネルの先には、クラゲの足みたいな岩が見えてきました

案内版によると、これはクラゲの足じゃなくて「白磁の滝」だそうです

でもここは狭くて、暗くて、グロテスクな岩が多いから、もっと怖そうな名前を付けた方がウケるかも・・

白磁の滝」を過ぎると、今度は階段を登っていきます

階段を登る途中には、天井から伸びたツララ状の石が、まるでエイリアンの牙みたい

それにしても、この鍾乳洞は全体的にグロテスクな岩が多い

階段を登りきると、大きな空洞が現れて、一面が鍾乳石に覆われています

何千万年もかけて溶け出した石灰岩が、いろんな形の石に変化したんですな

まさにセンター・オブ・ジ・アースの世界!

この大きな空洞は、上に向かって裂けていて、螺旋階段で更に登っていきます

そして、これが裂け目の中の様子・・

まるで「風の谷のナウシカ」に出てくる「腐海」に迷い込んだみたいです

目の前には、植物とも動物ともつかないような異様な形の石があり・・

これなんか、あの王蟲(オーム)みたいじゃないですか!

と思ったら、なんと「クリスマスツリー」という名前なんだとか・・

こんな名前より、王蟲(オーム)にした方が、絶対ウケると思うんだけど・・

そしてここからは、また深い地底へ潜っていきます

潜った先には、また低い天井の洞穴が続いています

暗い床からは石柱が伸びていて、まるで岩を支える柱のよう・・

そして、その先にはもっと大きな石柱が現れました

これだけ伸びるのに、どれだけの年月が必要なんだろう?

小さな細い石柱も、これから永い時間をかけて太く成長していくわけですね

ここはライトの色がどんどん変わるので、他にも幻想的な姿を味わえます

さて次はと思ったら、もう出口になってしまいました

「あれ!?もう40分も経ったかな?」

もう少し「腐海」の雰囲気を味わいたかったのに・・

いや~、いままで見た中で、一番アップダウンがあって、狭くて、暗くて、本当に地面の裂けめに入って行くような、まるで地底探検をしたような鍾乳洞でした

ムッとする外気に触れながら通路を進むと、ちょっとした庭園が現れて・・

中の雰囲気とギャップがあって、何だか変な感じです

今回は一部しか紹介できませんでしたが、なかなか迫力のある鍾乳洞で、さすが鍾乳洞9選だけのことはありました

ちなみに探検コースは鍾乳洞の中に受付があり、追加料金を支払って入るようになっています

更に狭くて歩きにくいようなので、もっとセンター・オブ・ジ・アース感を味わいたい人にはお勧めかも・・

この「あぶくま洞」の反対側には「星の村天文台」があり、昼間はプラネタリウム、夜は星空観察会を催しています(このループ橋を渡った先がそうです)

私たちは、これから飯坂に向かうので寄れませんでしたが、天気が良い日は21時まで、生の星空を観測できるみたいです

「あぶくま洞」から磐越道に乗って、1時間ちょっと・・

今日の夕食は、飯坂温泉天竜閣というホテルでいただきます

建物はちょっと古いけど、温泉も食事も素晴らしい宿でした

温泉|福島・飯坂温泉 ホテル天竜閣 (iizakatenryukaku.com)より

ってことで、明日は更に北に向かいたいと思います