独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#64 碁石海岸

前回(三日目)は「龍泉洞」と「浄土ヶ浜」に行きましたが・・

 

今日(四日目)は、大船渡の碁石海岸に行くことにしました

当初は、牡鹿半島にある「金華山が見える浜」に行くつもりだったのですが、今日は朝から雨が降ってるし、奥さんが「碁石海岸」にも行ってみたいと言うので、予定を急きょ変更したんです

碁石海岸インフォメーションセンター】

気仙沼から陸前高田までは、ホントに凄い雨でどうなることかと思いましたが、「碁石海岸」に着くころは雨も止んでくれました

碁石」の名前の由来は、波で削られた黒くて丸い石が、浜いっぱいに敷き詰められていたことから、付けられたんだとか・・

どんな海岸か、さっそく見にいきましょう!

静かな松林を歩いて行くと、波の音がだんだん大きくなってきます

この先が「雷岩・乱曝谷展望台」ですね

「うぉ~、す・凄い波!」

こっちなんか、波が強すぎて水煙が上がっています!

今日は風が強いとは言え、切り立った岩の間に、太平洋の荒波が容赦なく打ち付けています

さすが三陸ジオパークの名所だけあって、迫力があります!

すこし場所を替えて、碁石岬にいってみます

この灯台の先が、碁石岬なのですが・・

おっと、展望デッキがあるので行ってみましょう!(なぜかオジサンが携帯みながら佇んでいます・・)

その、展望デッキの先から見た景色がコレ

さっきの雷岩ほど強烈ではありませんが、その分海が近いから、違った迫力があります

音と波が凄いのですが、海がキレイだから波しぶきも絵になりますね

この碁石海岸には「穴通磯」という場所があります

ここからクルマで10分ほどの場所なので、そこにも行ってみたいと思います

「穴通磯」の駐車場に着くと、停まっているクルマはなし!

「今日は天気が悪いから、出歩いてないのかね?」

周りがあまりに静かすぎて「なんだか熊が出てきそう・・」と奥さんは不安顔

そんなことを言いながら森の道を歩いていくと・・

ありました!「穴通磯」

眼鏡のような岩の先には、ゴツゴツした海岸線が続いていて、その先は大船渡です

ここは、大昔に隆起した岩が、波に浸食されて穴があいたんですね

昨日と今日では天気も違いますが、穏やかな「浄土ヶ浜」とは対照的な、三陸海岸の勇猛な顔を見ることができて、これはこれで良かったと思います

碁石海岸」を見たあとは、「道の駅高田松原」に寄ってみることにしました

ここは津波で流された「旧道の駅」の隣に、新しく建て直した「道の駅」になります

この日は雨が凄くて見に行けませんでしたが、「奇跡の一本松」がある場所ですね

実は「穴通磯」から「道の駅高田松原」に向かう途中、道路わきにポツンと1棟だけ建っている建物がありました

「ここだけ建物があるんだね」

「建設中なのかな?」と思ってよく見ると、津波で被害を受けたアパートが、そのまま残されていたのでした

クルマの中から撮ったので見にくいのですが、4階まで部屋が完全に筒抜けになっていて、5階はベランダが辛うじて残っている状態です

「たぶん、4階の上まで津波が来たんだね・・」

「こうやって目の前で見ると、津波の凄さがわかるわね・・」

撤去できないのか、しないのかわかりませんが、この旅行で初めて「震災の爪痕」を感じた一瞬でした

道の駅では軽く食事をして、お土産に「ふかひれスープ」を買いました

さーて、これから一気に那須まで走りたいと思います

距離にして335km、時間は4時間

本当はもっと南下してから向かう予定だったので、プラス100km(1時間)余計にかかります

またまたハードな移動ですね(まっ!仕方ないですが・・)

陸前高田IC」で三陸自動車道に乗って、仙台から東北道に乗り換えます

ところで、三陸自動車(正式には三陸沿岸道路)の無料区間は、青森県の「八戸是川」から宮城県の「鳴瀬奥松島IC」までなんですね

岩手県 - 岩手県の復興道路 (pref.iwate.jp)より

令和3年に全線(全長359km)が開通したそうですが、有料区間は仙台側の26kmだけとのこと

岩手県内は三陸道だけじゃなく、ほかの復興支援道路についても「無料」となっていますから、岩手県の人(特に沿岸地域)にとっては助かりますね

今回の東北ドライブは、4日目にして初めて雨の一日となりました

那須IC」に向かう途中も、何度か大雨に見舞われて、スピードダウンする場面がありましたが、新品タイヤに替えておいて良かった~!

雨が川のように流れている場所も、ハンドルを取られたり、浮いたような感覚は一切なかったので、ホント安心して運転できました!

やっぱタイヤは、限界まで履いてちゃダメですね