独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#62 小岩井農場&田沢湖

前回(初日)は、福島県の「あぶくま洞」に行きましたが・・

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二日目は、宮城を通り越して、岩手まで一気に北上したいと思います

行先は、あの「小岩井農場

誰もが知っている「小岩井乳製品」の生産牧場です

奥さん立っての希望で行くことにしたのですが、飯坂の「ホテル天竜閣」から「小岩井農場」までは、距離にして266kmあります

東北自動車道をノンストップで走っても3時間以上だから、朝9時に出発しても昼過ぎに到着する計算ですね

東京から「あぶくま洞」も遠かったけど、二日目もなかなかハードです

広域地図で見ると、ほぼ直線道路って感じですが、「飯坂IC」から「仙台宮城IC」を抜けるまでは、カーブは多いし、結構アップダウンがあるんですね

「富谷JCT」を過ぎると平坦な直線区間になりますが、「金成IC」から「前沢IC」辺りまでは、またカーブとアップダウンが続きます

県境は、どこも山越えです

ちなみに、こういうカーブとアップダウンの多い高速道路を走ると、コンフォート系のピレリにして、本当に良かったと思います

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凹凸の当たりが柔らかくて静かだし、その分カーブの踏ん張りが心配でしたが、ちゃんとしっかり曲がってくれるので、運転してても全然疲れない!

改めて、タイヤには気を遣った方が良いと思いました

「花巻IC」から「盛岡IC」は、最高速度が120Km/h区間なんですね

どうせ120kmにするなら「水沢IC」辺りから「盛岡IC」までにしても良いと思いますが、まぁ、岩手県内の東北道は空いてるから、あまり関係ないですけどね

「盛岡IC」まで来れば、「小岩井農場」はすぐです

背の高いトウモロコシ畑を見ながら、林間道路を走っていくと、吸い込まれるように「小岩井農場」の駐車場に到着します

岩手はもっと涼しいと思ったのですが、今日は日差しも強くて、結構暑い!

さっそく入場券を購入して、中に入ってみたいと思います

入場ゲートをくぐると、目の前に「ドン!」と岩手山が現れます

さっき高速道路で見た時は雲がかかっていたのですが、ここに来たら、ウソみたいにクッキリ・ハッキリ!

ラベンダーの花もいっぱい咲いていて、高原の牧場!って感じですね

大きな「まきば園」の中には、レストランやミルク館、カフェやBBQガーデンなど、高原牧場の中でゆっくりと寛げる施設が揃っています

「まきば園」の中には、それなりに観光客がいるのですが、敷地が広いので全然混んでないみたいですね

さて、広いまきばもいいのですが、小岩井農場と言えば、やっぱ「牛」でしょう!

ってことで、さっそく牛舎にいってみたいと思います

牛舎は「まきば園」を一度出て、道を渡った専用ゲートから入ります

ここは、入場券と一緒にもらった「牛舎専用入場券」をかざして入るんですよね

ゲートを入ると、小岩井農場の看板があって、その向こう側が牛舎ですね

まずは第一牛舎から・・

建屋は結構年季が入っていて、見るからに歴史を感じます

牛がいるような気配(声や匂い)は全然ないのですが、大きな送風機がガンガン回ってますから、たぶんいるんでしょう

と思ったら「いました~!」

たくさんの牛たちが、大人しく並んで、ゆっくりしています

ってか、この暑さにちょっとバテ気味かな?

中は送風機でガンガン換気されているのですが、それでも今日は暑そうです

牛舎の近くにはサイロがあるのですが、これも歴史を感じますね

北海道にもサイロはありますが、全部金属製のサイロですからね

サイロの先に「展示資料館」があるので、入ってみたいと思います

小岩井農場」の名前は、小岩井という場所の名前かと思ったら、創業に携わった「小野さん」「岩崎さん」「井上さん」という3人から、一文字づつ取った名前だったんですね

鉄道庁長官だった「井上勝」が、この地に大農場を拓く構想を抱き、日本鉄道会社の副社長「小野義眞」に相談したところ、当時三菱の社長だった「岩崎彌之助」に引き合わせてくれて、すぐに開拓が決まったらしい

当時は、官民ともに、新しい国を創るという気概に溢れていたんでしょうね

乳牛の一生も、初めて知りました

産まれたばかりの子牛(牝牛)はすぐに親から引き離されて飼育され、16か月後には人口受精で妊娠するそうです

283日で出産し、330日間搾乳したら、60日間お乳を搾るのを止め、そこから100日後にまた妊娠させて283日後に出産する

この受精~出産~搾乳~乾乳を4~5回繰り返し、これが終わると廃牛(食肉)となるそうです

資料館を出て子牛の飼育舎に向かうと、人懐っこい子牛が、顔を近づけてきました

乳牛の一生を知った後だけに、「かわいい」というよりも、可哀そうな気持ちになってしまいました(畜産とは、こういうモノなんですね・・)

乳牛に限らず、たくさんの動物たちの命と引き換えに、私たちは生かされているわけで、フードロスなどあってはならないと、改めて思います

それにしても、今日は暑い!

でも木陰に入ると涼しい風が吹き抜けて、汗がサーっと引いていきます

「まきば園」のレストハウスでお土産を買って一休みしたら、ちょっと足を伸ばして「田沢湖」に行きたいと思います

田沢湖までは、国道46号線(仙岩道路)を通って1時間ほどです

湖畔に着くと、真っ青な空に、エメラルドグリーンの田沢湖が広がっていて、思わずクルマを停めて写真を撮ってしまいました

西側は陽の光に輝いて、湖面がキラキラしています

ココは、海水浴(湖水浴)もできるんですね

日本で一番深い湖だったと思うのですが、大丈夫なのかな?

まぁ、今日は暑いですからね・・(浸かる程度は大目に見て・・かな)

ちょっと貼り合わせでアレですが、全景はこんな感じです

さて、ここから盛岡に戻れば、ちょうどいい時間になります

帰りも国道46号線(仙岩道路)を通るのですが、途中の仙岩峠は秋の紅葉が素晴らしいので、今度は秋に来てみたいものです(でもさすがに遠いなぁ・・)

今日の夕食は盛岡で外食なんですが、「ぴょんぴょん舎」という焼肉店をすでに予約済み!

ビールとお肉を食べたあとの〆は、お決まりの「盛岡冷麺」です

よく見ると、これだけ食べに来るお客さんも、結構いるんですね

やっぱり岩手に来たなら「盛岡冷麺」なんでしょうね!

さて明日は、岩手で一番寒い場所から、海岸線を通ってみたいと思います