独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#58 しまなみ海道

 

前回四国ドライブの話を書きましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

今回はその続編になります

翌日向かったのは、愛媛県今治市広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道

瀬戸内海に浮かぶ大小6つの島を橋で繋いでいる道路です

ふたりとも以前から通ってみたかった場所だけに、朝から「ワクワク・ドキドキ!」

来島海峡を渡ってまず向かったのは、大島の「亀老山(きろうさん)展望公園」

公園までは急な坂道を登っていくのですが、なんとそこを自転車で登る人がいるじゃないですか!?

しまなみ海道」は自転車で廻ることで有名ですが、「こんな坂道も登るんだ~!」

奥さんなんか「え~?大変!、がんばって~!」とクルマの中で叫んでました

ちなみに「しまなみ海道」にはサイクリングロードが完備されていて、橋も道路も自転車でいっぱいです!

頑張っている自転車を追い抜いて登っていくと、素晴らしい景色がチラチラ見えてきて、ふたりともすでに感動モード!

公園駐車場に到着するなり、さっそく展望台に向かいます

階段を登っていくと、実に立派な展望台でビックリ!

そして、見えてきた景色がコレ!

おだやかな瀬戸内海と小さな島が眼下に広がっていて、気持ちいい~!

さらに展望台の一番高いところまで行ってみると・・

お~!、さっき渡ってきた木島海峡大橋だ~!

「いやいや・・、こりゃ素晴らしい~!」

この景色を見られただけでも、来た甲斐があったってもんです!

なんて・・ここはまだ「しまなみ海道」の最初の島(大島)なんですよね(^^;

ってことで、2番目の「伯方島」に行きたいと思います

向かったのは、伯方島の「ドルフィンファームしまなみ」

「道の駅伯方S・Cパーク」にクルマを停めて、ビーチを歩いていくと・・

ありました~!「ドルフィンファームしまなみ」

ここはイルカと触れ合ったり、スイムを体験できるのですが、見るだけでもOK

さっそくイルカのいるプールに行ってみましょう!

向こうに見えるのは、さっき渡ってきた「伯方・大島大橋」ですね

ちなみに「伯方の塩」はこの伯方島の塩田に因んで付けられた名前ですが、作っているのは松山市の伯方塩業という会社だそうです

さて、こちらはイルカとのふれあい体験かな?

こんな身近にイルカと触れ合えるなんて、そりゃ楽しいですわね

昔見ていた「わんぱくフリッパー」を思い出します(^^;

そしてこっちはイルカと一緒に泳げる、スイム体験コース

最初は怖がってる子もいましたが、やさしくインストラクターに教えてもらうと・・

お~、うまい、うまい!

イルカもゆっくり泳いでくれるから、まったく無問題!

最後は笑顔で戻ってきました!

それにしても、イルカって大人しいですね~(驚かすようなことを一切しない)

こうやって見てるだけで癒されます・・

さ~て、イルカの次は奥さん希望のパフェタイム!

「玉屋」というカフェにいきたいと思います

場所はイルカファームから少し走った所にあります(パッと見、普通の民家みたい)

でも中はこんな感じで、海を見ながらお茶できる洒落たお店です

メニューにはお茶とケーキのセットもあるのですが、今日のお目当てはこのパフェ!

もう奥さんは大満足で、私も少しだけ分けてもらいました

さ~て、「伯方島」の次は「大三島」に渡りたいと思います

向かったのは「多々羅しまなみ公園」という名前の道の駅

ここは、「大三島」と「生口島」を結ぶ「多々羅大橋」が一望できるんです

道の駅は混んでいて、みんなお土産を買ったり、食事をしたり、写真を撮ったり、ベンチに座って景色を楽しんだり・・

すると売店の方から、美味しそうな匂いが漂ってきました

そこで思わず買ってしまったのが「タコめし」!

のんびり橋でも眺めながらいただきたいと思います

お~、思ったよりもタコが柔らかくて、なかなか美味しい!

この大三島でもう1か所寄ったのが、「大山祇(おおやまづみ)神社」

この神社の御祭神は「大山積神(おおやまづみのかみ)」「大雷神(おおいかづちのかみ)」「高靇神(たかおかみのかみ)」一座で、古来より日本総鎮守として尊ばれていたんだとか・・

ちなみに「大山積神」は「天照大神」のお兄さんなんだそうです

目の前の大きな総門をくぐって行くと・・

広くて長い参道が続いていて・・

その先に現れたのが、天然記念物の大楠(なんと樹齢約2600年!)

大楠の先には拝殿がありますが、参拝する人でもう長い列が出来てる!

拝殿の後ろには、本殿と上津社・下津社があります

ここに神様一座が祀られているわけだ~

神社の脇を出て橋を渡ると、宝物館・海事博物館への入口が見えてきます

さらにその先には「鶴姫」という女性の像が建っていました

「鶴姫って誰?」

調べてみると、戦国時代にこの島を救った大山祇神社の娘さんだそうです

周防の大内氏がこの大三島を攻めてきた時に、わずか16歳という若さで兵を率いて大内氏を撃退したんだとか(瀬戸内のジャンヌダルクと言われているらしい)

ただ戦いに勝ったあと、戦死した恋人を追って自殺してしまったそうです

鶴姫  ~大祝 鶴~ - 強き女性 戦国時代の姫たち (fc2.com)より

そんな女性がこの地にいたとは・・まったく知りませんでした

さて多々羅大橋を渡って、今度は「生口島」にいきたいと思います

生口島で寄ってみたかったのは「耕三寺(こうさんじ)」です

このお寺は、大阪の元実業家「耕三寺耕三」という人が建立した浄土真宗の寺院で、通称「母の寺」と呼ばれています

「耕三寺耕三」は改名した名前で、本名は金本福松さんという人です

奈良・平安時代浄土教の寺院をオマージュした建物だそうで、山門からして他のお寺とは違う雰囲気ですね(^^;

門を入ると横手にはずらっと花が並んでいて、奥には五重塔が見えています

さっそく入場券を買って中に入ってみましょう!

入口を入ると階段があり、真正面には五重塔、両脇には宝殿があります

朱色が多用されていて、まるで中国の寺院に来たみたい・・

そこを過ぎると階段があって、また大きな門が現れます

その階段を登っていくと・・

門は大きいのですが、入口は小さくて屈まないと入れない

お茶室みたいに、本殿に入る時は誰もが頭を下げるようになってるんですかね(^^;

そこを潜ると、能舞台のような台座の奥に本殿が現れます

台座の周りは池に取り囲まれていて、その外側には回廊がグルっと巡っています

いや~、確かに日本ではなかなかお目にかかれない造りですね

その本殿の右側には「千仏洞入口」という案内があります

「千仏洞地獄峡?」「往生要集を体感?」って何?

外より10℃近く涼しいらしいから、まぁ入って見ましょう(^^;

圧迫感のある岩壁には、仏様がたくさん鎮座されてます

更に奥に入っていくと、両側の壁には立体的な絵図が飾ってあって・・

地獄と極楽がどんな姿なのかを現しているんですね(少し不気味です)

その先には岩の間に仏様がいっぱい!

っと思ったら、まだ下っていくの?

下は祠のようになっていて、ここにも仏様がたくさんいます

上を見上げても仏様がぎっしり・・(こりゃ千仏以上じゃない?)

おっと!ようやく外界に戻れそうです

階段を登って上を見上げると・・「うぉ!観音様!」

「しっかり見てきたか~!」って言ってるみたいです(^^;

耕三寺には「未来心の丘」という大理石の庭園があります

広さ5,000平方メートルという丘に、たくさんの大理石が敷き詰められていて、ギリシャにでも来たような雰囲気・・

丘の上まで登ると、大理石で出来た喫茶店まであります

そしてこれが頂上のオブジェ

そこに登ると、瀬戸田の街が一望できます(結構高い・・)

こちらは反対側の景色

いや~、これだけ大理石を集めるなんて「どれだけお金掛けてるんだろう?」

って、いかにも庶民的感想・・(未来心の丘なのに)

いや~、今回「しまなみ海道」をドライブしましたが、結局「因島」や「向島」は通過するだけになってしまいました(さすがに1日じゃ全部は見切れませんね)

でも素晴らしい景色を見て、穏やかな瀬戸内の海と空気を感じることが出来て最高のドライブになりました

今度は広島側から島々を巡るのもいいですね