私が一生懸命「コンパクトSUV」を調べていると・・
「これからは、車中泊できるクルマがいいかもね!」って奥さん
「えっ!?」
「最近、車中泊できるクルマが人気なんだって!」
「へ~」
「今はオートキャンプ場も増えてるし、道の駅にも停められるそうよ」
「そ・そうなんだ・・」
「これから遠くにドライブ旅行するにも、全部ホテルって大変じゃない!?」
「ま・まぁね・・」
「そんな時は車中泊しながら、疲れたらホテルでもいいんじゃない?」
「た・確かに・・」
「もし、災害が起きた時にも便利だし・・」
「う・うん・・」
急にどうしたんだろう・・?
私が次のクルマを検討してること、バレてたかなぁ~
でも、奥さんの言うことも一理あります
私は「セダン」や「コンパクトSUV」ばかり探していましたが、これから先、長距離ドライブ旅行が増えるとすれば、車中泊できるクルマの方が絶対便利!
「そっか~! 車中泊できるクルマは全然頭になかったなぁ~」
さすがにキャンピングカーは無理にしても、ミニバンやワンボックスなら十分車中泊ができます
そう言えば、以前私が書いた、シトロエン「ベルランゴ」もそんなクルマでしたね
ベルランゴも確かにいいけど、他にもっといいヤツがあるかも?ってことで、急きょ「車中泊できるクルマ」を探してみることにしました
ただ、闇雲に探しても仕方がないので、次のような条件を設定することにしました
大人二人が普通に寝られるフラットな空間が確保できること
大き過ぎず、駐車や取り回しに苦労しないこと
安全性を考えて、軽自動車やワンボックスは除外する
ある程度パワーがあって高速移動が楽なこと
低速トルクがあって、街乗りや坂道が楽なこと
果たしてこんな条件にあった「車中泊できるクルマ」がありますかね?
日産:セレナ
ミニバンで一番、室内空間が広いのが「日産セレナ」なんだそうです
(※全⾼1.8m以上の1.2∼2.0Lクラス 7/8⼈乗りミニバン:2022年11⽉現在 ⽇産調べ)
ボディサイズは全長4690~4,765mm・全幅1,695~1,715mm・全高1,870~1,885mmだから取り回しは良さそうだし、全幅が1.7m前後しかないので駐車が楽ですね
シートアレンジを見てみると、2列目と3列目を倒すとほぼフラットな状態になります
これがシートを倒した写真と、実際にそこに寝た時の写真(男性の身長は175cmだそうです)
車内で寝転んだ写真付き! 価格.comマガジン (kakakumag.com)より
写真を見る限り、長さは十分だし大人二人が楽に寝られそうですが、2列目の座席に段差があるので(ひざ下部分)クッションなどで調整する必要がありそうです
と思ったら、日産では車中泊用の「マルチベッド」ってのを取り付けることができるんですね(オーテック販売)
セレナ マルチベッド 日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 (autech.co.jp)より
実際に取り付けたのが下の写真ですが、ベッドは平らでクッションに厚みがあるので、エアマットなどを敷かなくても十分快適!(下段には荷物も置けるし・・)
防水素材なので水や汚れも拭き取りやすく、大人2名がゆったり横になれるスペースが出来上がります(許容荷重:150kg)
「マルチベッド」を付けると3列目の座席はなくなりますが、大きな荷室ができるので、大勢で乗らないのなら逆に便利かも・・
ベッドは折りたたんで、こんな風に収納するみたいです
価格は通常価格より+57万円ほど(便利だけど結構高いな~)
ところで・・肝心の走りはどうなんでしょう!
セレナには2つの駆動方式があります
2.0Lガソリン :最高出力150ps・最大トルク200Nm(車重1,670~1,690kg)
e-power(HEV) :最高出力163ps・最大トルク315Nm(車重1,790~1,850kg)
馬力はほぼ一緒ですが、e-powerのトルクは315Nmもあるから、これはかなり力強いはず(っていうか、走りはBEVと同じですからね)
気持ちの良い走りが楽しめること間違いなし!
ホンダ:フリード+
「家族の毎日に、ちょうどいいフリード!」
ボディサイズは全長4,295mm・全幅1,695mm・全高1,710mmなので、かなりコンパクトなサイズです(こりゃ、扱い易そう!)
通常の「フリード」は、このサイズにシートが3列収まってる訳ですから、どんだけ室内が広いの?って感じですよね(さすがホンダ!)
この「フリード」から3列目シートを取り外して、荷室を大きくしたのが「フリード+」になります(3列シートがあるのが+のような気がしますが・・)
「フリード+」の2列目シートは、座面を跳ね上げて折りたたむようになっているので、荷室との段差がないフラットな床を作ることができるのが特徴です
フラット座面はかなりゆとりがあるようで、先ほどの175cmの大人が真っすぐ寝ても、問題ない広さが確保できます
足元下には荷物も収納できるので、寝る時にも邪魔になりませんね
こんな風にマットを敷けば、快適な車中泊になりそうですな!
跳ね上げた2列目が少し上がっているけど、逆に枕代わりでイイかも・・
車内で寝転んだ写真付き! 価格.comマガジン (kakakumag.com)より
さて、この「フリード+」の走りはどうなのかな?
1.5Lガソリン :最高出力129ps・最大トルク153Nm(車重1,360~1,460kg)
ハイブリッド :エンジン(110ps/134Nm)+モーター(29.5ps/160Nm)(車重1,420~1,510kg)
ハイブリッドシステムは、いまホンダで主流の「e-HEV」ではありませんが、試乗記を見てみると、7速DCTとシングルモーターはダイレクトで、走りを期待していなかったオトーサンでも、気持ちい加速を楽しめるクルマに仕上がっているんだとか・・
これは、結構いいかもです
トヨタ:シエンタ
「いいことできた!シエンタ!」
「ホンダ:フリード」の最大のライバルと言えば「トヨタ:シエンタ」
サイズも全長4,265mm・全幅1,695mm・全高1,695~1,710mmですから、「フリード」とほぼ同じです
3列シート(7人乗り)と2列シート(5人乗り)が選べるのも「フリード」と同じですから、ホントにガチのライバルですな!
5人乗りモデルの場合は、この動画のように2列目シートを倒すとほぼフラットな床面が出来上がります
前席の背もたれから荷室までの長さは2m以上になるため、大人が真っすぐ足を伸ばして寝ることが可能です(ただし前席と2列目に隙間ができる)
車内で寝転んだ写真付き! 価格.comマガジン (kakakumag.com)より
でも、こんな風にマットを敷けば、多少の窪みも問題なさそうですね
トヨタでは、アウトドアや車中泊に必要なカスタマイズアイテムも揃えてあるので、いろいろ探してみるのもいいですね
ところで、パワーユニットはどうなっているんだろう?
1.5Lガソリン :最高出力120ps・最大トルク145Nm(車重1,270~1,300kg)
ハイブリッド車:エンジン(91ps/120Nm)+モーター(80ps/141Nm)
※システム最高出力116ps(車重1,330~1,370kg)
燃費やハンドリングは最近モデルチェンジした「シエンタ」に分があるみたいですが、動力性能は必要十分といった感じだから、「フリード」ほど刺激はなさそうです
ルノー:カングー
フランス生まれのもっと遊べる空間「ルノー:カングー」
いや~、かわいいフォルムですよね~!
サイズは全長4,490mm・全幅1,860mm・全高1,810mmで横幅が少し大きめですが、荷室の大きさと使い勝手の良さには昔から定評があります(ファンも多い)
このクルマは5人乗りしか設定がないので、荷室の大きさは折り紙付き
リアシートは3席にセパレートされていて、ここら辺は「ベルランゴ」と似てますね
両側スライドドアを採用していて、リアゲートは観音開きになっています
リアシートを倒すと、写真(右)のようにフラットなスペースが生まれます
スペースの奥行は160cmなのですが、運転席を前にスライドさせると180cmまで広がるので、そこにマットを敷けば大人ふたりが十分寝られるようです
マットはDIYするのも面白いと思いますが、「アトリエカングー」というカングー専門店には専用のベッドが売っています
これを設置すると荷物も下に収納できるし、クッションも良さそうですから、あとは寝袋で十分ですね(値段は¥187,000 〜 ¥209,000)
少し高いけど、日産セレナよりは安く買えます
では、走りの方はどうでしょう?
1.3Lガソリン :最高出力131ps・最大トルク240Nm(車重1,560kg)
1.5Lディーゼル:最高出力116ps・最大トルク270Nm(車重1,650kg)
どちらも低回転から最大トルクを発生するエンジンだし、この車重だと力強い走りが期待できそうです
カングーには乗ったことないけど(メガーヌとキャプチャーは試乗済み)、フランス車ですから直進安定性もいいでしょうね
なんだか「車中泊できるクルマ」を探している内に、ワクワクしてきました!