独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#119 Jeepレネゲード

 

「オシャレで走りの良いコンパクトSUV」の中で、ダークホースになるかも?と言ったのが「Jeepレネゲード」でしたが・・

本格的SUVでありながら、この何ともかわいい感じが「実にいい・・」

ってことで、この「Jeepレネゲード」をもっと詳しく調べてみることにしました

そもそも「Jeep」は米軍の軍用車両として開発されましたが、その頑丈で悪路に強い四輪駆動小型軍用車は戦争で大いに活躍し、「Jeep」の名前は悪路走破の代名詞として知れ渡りました

戦後は民間用ジープとして開発が進み、乗用車やトラックとは違う、四駆市場のトップブランドとして成功を収めます

現在はステランティスN,V(FCAとPSAが合併して誕生)の中の、本格的オフローダーブランドとして販売されています

「Jeep」が日本国内で販売しているモデルは以下のとおりですが、「レネゲード」はその中で一番小さいモデルになります

  Gladiator(グラディエーター)    Grand Cherokee(グランドチェロキー)

 

   Wranglerラングラー)         Commander(コマンダー

 

   Compass(コンパス)           Renegade(レネゲード)

 

サイズは前にも書いたとおり、全長4,255mm・全幅1,805mm・全高1,695~1,725mm・最低地上高は170~210mmで、確かにコンパクト

ただ一番小さいとは言え、フロントにはJeepブランドの「7スロットグリル」 を備え、オフロード走破に適したアーチ形状のホイールアーチが採用されるなど、決して兄貴分に引けをとることはありません

「小さいからってバカにすんなよ!」って言ってるみたい

 

グレードは下の3つ

Limited   :1.3L直4ガソリンターボ(151ps・270Nm)

Limited 4xe :1.3L直4ガソリンターボ(131ps・270Nm)+前後モーター

Trailhawk 4xe:1.3L直4ガソリンターボ(179ps・270Nm)+前後モーター

「Limited 4xe」と「Trailhawk 4xe」は、ガソリンエンジンとパワフルな電気モーターを組み合わせたJeep史上初のPHEV車で、前輪はガソリンエンジン、後輪はモーター(最高出力128ps・最大トルク250Nm)を駆動させ、システム最高出力※239psを発揮する四輪駆動車となっています(※Trailhawk 4xeの場合、Limited 4xeは191ps)

 

     Limited 4xe               Trailhawk 4xe

 (リミテッド・フォーバイイー)      (トレイルホーク・フォーバイイー)

また満充電なら電気モーターだけで52kmを走行することが可能なので、自宅や会社で充電(普通充電のみ対応)できれば、普段乗りは全くガソリンを給油しないで使用することもできます

あとモーター走行だけで、時速130km/hまで出せるそうです

 

「Limited 4xe」と「Trailhawk 4xe」の主な違いは、以下のとおり

           「Limited 4xe」  「Trailhawk 4xe」

エンジン最高出力     131ps       179ps

最低地上高        170mm      210mm

各部スキッドプレート   なし        あり

運転支援装備       ACC         CC

レザーシート       あり        なし

シートヒーター      あり        なし 

簡単に言うと「Limited 4xe」はシティ派仕様、「Trailhawk 4xe」は本格的オフロード仕様ってことですな

「Limited 4xe」と「Trailhawk 4xe」はPHEVなので、走行モードの切り替えができます

■HYBRIDモード :ガソリンエンジンと電気モーターの切り替えを自動制御し、最大効率を実現する

■ELECTRICモード :電気モーターのみで走行し、排出ガスを発生させない

■ E-SAVEモード :ガソリンエンジンを主に使用することで、バッテリーの充電レベルを維持する

また「Limited 4xe」と「Trailhawk 4xe」は、5つのドライブモード「AUTO」「SPORT」「SNOW」「SAND / MUD」「ROCK※」を駆使することで、さまざまな路面を走破することができます(※ROCKモードはTrailhawk 4xeのみ)

内装はオフローダーらしく機能的でシンプルですが、助手席の手持ちハンドルがスコップの形になってたりして、どこか遊び心がありますね

窓も広くて室内が明るいし、各ピラーが垂直に近いので視界も良さそう!

それでは・・実際の使い勝手や乗り心地、走りはどうなんでしょう?

まずは「Limited 4xe」から・・

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バッテリーを積んでいる分、ガソリン車よりも相当重く(1,790kg)なっているんですが、それが逆に功を奏して「しっとり」とした乗り味になってるみたい

こちらは「Trailhawk 4xe」

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普通に走る分にはモーター優先の設定みたいですが、それでも十分なトルクがあって街乗りで後れをとることはなさそうです

見切りが良くて明るいし、どんな路面でも走れる安心感があるし、車両剛性は高いというか頑丈だし、乗り味はしっとりしてるし、踏めばそこそこ速いし・・言うことなしじゃないですか!

最初はダークホースと言いましたが、これは意外に本命かも・・

ちなみに、レネゲードの車両価格は以下のとおりです(2024年1月現在)

Limited   :4,350,000円

Limited 4xe :6,150,000円(ガソリン車+180万円)

Trailhawk 4xe:6,200,000円(ガソリン車+185万円)

発売当初は500万円ちょっとだったのに、今は100万円以上値上がりしてますな・・(値上がりし過ぎじゃね?)

ラングラー」の次に売れてるモデルだから、強気なのかな?

「Limited 4xe」と「Trailhawk 4xe」の価格差はほぼ同じなので、ACCやレザーシート、シートヒーターが欲しければ「Limited 4xe」、パワーがあって悪路走行したいなら「Trailhawk 4xe」という選択になります

ガソリン車とPHEVの差は大きいですが、補助金を差し引くとPHEVの価格は実質530~535万円となり、その差は約100万円になります(2024年1月現在、東京都の場合)

乗り心地と余裕のパワー、四駆の走破性と安定性に100万円を上乗せできるかどうかですが、試乗動画を見る限りはPHEVしか選択肢はないように感じます