独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#79 日仏クロスオーバー対決(1)

 

以前、新型クラウンが発売になった時に「どこかのクルマに似てない?」って話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

外観は確かに似ていましたが、実際、中身はどう違うんだろう?

ってことで、今回は、日本のクロスオーバー「クラウン」とフランスのクロスオーバー「シトロエンC5X」を、具体的に比較してみたいと思います

トヨタ・クラウンクロスオーバー】

シトロエン・C5X】

クラウンクロスオーバーには「2.4LターボのHEV」と「2.5LNAのHEV」2種類のパワートレインがありますが、シトロエンC5Xにも「1.6LターボPHEV」と「1.6Lターボ」の2種類があります

お互い2つのパワートレインがあって、価格帯も似ていることから、上位同士と下位同士で比べてみたいと思います

まずは上位版になる、クラウンの「2.4Lターボ(RS)」とC5Xの「1.6LターボPHEV」から・・

ボディに関しては、「クラウン」の方が全体的に長く、分厚いイメージですかね

重量もクラウンは1.9トンありますから、高級車らしく重厚感があります(でもC5Xも1.8トンあるんですね)

トランスミッションは、「クラウン」が6速ATで、「C5X」が8速ATになってます(間違えて逆に書いたのかと思ってしまいました)

「クラウン」は、前後モーターを使った電気式4WDなのに対して、「C5X」はFF(モーターも前輪のみ)の設定になっています

「クラウン」のシステム最高出力は「349ps」、「C5X」のシステム最高出力は「225ps」と謳っていますから、その差は、約1.5倍!(さすがクラウンRS!)

【クラウンの2.4L直列4気筒ターボエンジン】

「クラウン」の上位版は「RS」というネーミングだけあって、高出力と太いトルクを活かして、かなりスポーティな味付けにしてるようです

「高級サルーン」というより「スポーツサルーン」って感じ(だから、敢えて6速ATなんですね)

youtu.be

燃費では、PHEVの「C5X」が勝ってはいますが・・

元々「クラウン」は、燃費よりも、走りに重点を置いた結果って感じですかね(でも2トン近いクルマでこれは悪くないと思います)

ブレーキやサスペンションは、さすが「クラウン」!

逆に「C5X」のリアサスがトーションビームなのは「もうちょっと、何とかならないの?」って感じですね(だってシトロエンC3と同じですから・・)

「クラウン」のタイヤは、21インチタイヤとかなり大径で、迫力がありますね(C5Xの19インチだって結構大きいけど・・)

「新型プリウス」もそうですが、最近のトヨタは、「大径タイヤ」で燃費と操安性を両立させてるんですかね?

それ以外の特徴をあげてみると・・

「C5X」は、まるでリビングのソファーのようなシートを採用しています(全車標準)

また、全車に「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション」という、ショックアブソーバー内に「セカンダリーダンパー」を組み込んだサスペンションを採用していますが、「PHEV」では更にアクティブサスを採用し、より洗練された極上の乗り心地を売りにしています

対して「クラウン」は、上位版(RS)にだけ電子制御式可変ダンパー(AVS)を採用しており、目線がぶれないフラット感、振動の少ない乗り心地、意のままに操ることができる操縦性と安定性など、次元の高い走りと快適性を両立させています

つまり・・

クラウンクロスオーバー「RS」= 高級スポーツサルーン

シトロエンC5X「PHEV」   = 極上コンフォートサルーン

ってな感じですね

「クラウン」の内装は、シンプルだけど機能的で、高級感溢れるコックピット!

当然ながら、安全装備、運転支援、快適装備も充実してます

「C5X」もしっとりした空間に、十分な安全装備と運転支援機能を備えています

大きくて座り心地の良いシートは、国産車では味わえない、快適さを堪能できます

「クラウン」の後席は、まるでラウンジ!

日本を代表する高級車ですから、後席に不満が出るはずがありませんね

「C5X」の後席も、広さは十分すぎるほど

前席同様に、アドバンストコンフォートシートを採用していますから、乗り心地の良さは折り紙付き!

内装は、洗練されて高級感溢れるのが「クラウン」、落ち着いた空間に必要十分な機能を備えているのが「C5X」てな感じですかね

価格はというと・・

装備・性能・質感を含めて、明らかに「クラウン」の方が高級サルーンですが、何と!車両価格は「クラウン」の方が安い!(さすがトヨタ!)

というか、「C5X」の1.6LターボPHEVが、650万円ってのが、そもそも高すぎる?

ただし、「C5X」にはCEV補助金がでるので、650万円が実質570万円弱で買えることになり、価格は逆転します

でも、コスパで言えば、「クラウンクロスオーバー・RS」がお買い得でしょうね

洗練された高級感と、上質でワクワクするような走りを楽しみたいなら、「クラウンクロスオーバー・RS」を選ぶべきですね

ただ、「クラウン」の今年度生産枠は終わりに近づいており、もし注文できたとしても納期は1年先なんだとか・・

「C5X」は、このデザインが気に入って、ゆったりと極上の乗り心地を堪能したい方にはおすすめです!

CEV補助金も出るし、エコカー減税も100%つくし、元値はちょっと高いけど、お得感はあります