独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#51 ジャーマン3の勝手なイメージ

 

ドイツのプレミアムカーと言えば、「メルセデスベンツ」「BMW」「アウディ」ですが、この3社のクルマを一言で表現すると・・

ベンツ :目的地まで速く、安全に行けるクルマ

B M W :目的地まで速く、楽しく行けるクルマ

アウディ:目的地まで速く、ラクに行けるクルマ

なんだそうです

「なるほど・・言い得て妙というか、確かにその通りかも・・」

最近は、どこも「運転支援」や「衝突軽減装置」が充実してきたとは言え、常に最新の安全装置を装備しているメルセデスベンツは、「世界一安全なクルマ」と言っていいでしょう

ドライバー優先というよりは、同乗者を含めた全員が、速く・安全で・快適に移動できる空間を提供している自動車メーカーという気がします

それに対して・・

「駆け抜ける喜び」を謳っているBMWは、ドライバーに「官能的なエンジン」と「キビキビした足回り」を提供しています

良く回るエンジンと、思い通りに曲がっていくハンドリングは、まさに人馬(車)一体と言っていいでしょう

そしてアウディはと言うと・・

「クワトロ」という四駆システムによって抜群の走行安定性を誇り、特に高速道路での直進安定性には、目を見張るものがあります

とにかく、余計な神経を使わずに楽に移動して、あとは思いっきり遊ぶ(仕事する)ためのクルマ、と言えるかもしれません

まぁドイツにはアウトバーンがありますから、速く走れるのは当然として、それ以外のプラスαで、それぞれの特徴を出しているってことですね

日本にはアウトバーンのような超高速道路はありませんが、超高速運転に対応したジャーマン3の剛性感や馬力は、大きな魅力のひとつです

ただもう一つの魅力は、「世界的プレミアムカー」というブランド力でしょう(本国ドイツでもそうかもしれませんが・・)

国産高級車との差がそれほど無くなってきたとは言え、高額なジャーマン3を所有することで、周りが見る目も全然違ってきますからね

ってことで、日本で「ジャーマン3」ってどんなイメージなのか、勝手に想像してみることにしました(あくまでも私のイメージです)

ジャーマン3の見た目は?

まずは外観から

ベンツ :押し出しが強く、存在感のあるエクステリア

B M W :スポーティで、如何にも速そうなエクステリア

アウディ:オシャレで、エレガントなエクステリア

こんなイメージですかね・・

でも今は、それぞれ車種が増えて区別がつかなくなってはいますが・・

内装はというと・・

ベンツ :ゴージャスで高級感漂うインテリア

B M W :無骨で素っ気ない運転重視のインテリア

アウディ:落ち着いた雰囲気の上質なインテリア

ってなところでしょうか?

コックピット周りから後席に至るまで、質感や装備に拘っているのがベンツ

高級感溢れる室内は、同乗する人に「さすがベンツだね」と言わせることで、オーナーの優越感を刺激すること間違いなし(もちろんそれを期待してるんでしょうが・・)

その点、ドライバーズカーに徹しているのがBMW

ハンドルやシートにはお金を掛けていても、それ以外には気を遣ってないというか、「もう少し何とかならないの?」とよく評されますね(最近は多少マシになったみたいですが・・)

ベンツほど豪華じゃないし、BMWのようにスポーティーでも無いのがアウディ

バーチャルコックピットなどの先進装備は付いていますが、全体的に落ち着いた雰囲気で、さりげなく高級感を漂わせています

よく言えば控えめ、悪く言えば特徴がないって言うのか、VWの上位グレード的な感じがするのが玉に瑕・・かな?

ジャーマン3に乗っている人は?

ベンツ :とにかく見た目や車格重視のアピール派

B M W :とにかく走りを楽しみたいモタスポ派

アウディ:とにかく速く楽に移動したいスマート派

日本で「ベンツ」に乗っている人って言うと、中小企業の社長や開業医など「社会的・経済的に成功している人」を想像します

服や装飾品も高級品なら、クルマだって高級じゃなきゃダメ!

大企業の社長さんなら「レクサス」の後席なんでしょうが、自分で運転するから安全性が高くなきゃ嫌だし、クルマは性能よりも「価格が高いかどうか」が重要です

いかにも高級車とわかるような押し出し感と、豪華な内装の「ベンツ」は、ステータスの高さを存分にアピールできます

日本でBMWを選ぶ人というと、会社での地位も上がり、経済的にも余裕が出てきたビジネスマンを想像します

クルマが好きで飛ばし屋だから、官能的なエンジンサウンドや、オンザレール感覚のハンドリングを味わうことが重要です

ゴルフに行くときは、一人で存分に走りを楽しむか、同乗者に走りを自慢するかのどちらかで、ワインディングを通る丘陵ゴルフ場などを好みます

ただ、彼女や家族を乗せる時は大人しい運転を強いられるので、楽しいフリをしていても結構ストレスが溜まります

日本で「アウディ」に乗っている人と言うと、若くして成功を収めた、IT関連の起業家やデザイナーを想像します

多趣味な彼らは、クルマにたくさん荷物を積んで出かけるので、四駆でラゲッジが大きいアバントが人気です

移動中はとにかく疲れないことと、仲間と会話を楽しむことが重要なので、運転に気を遣わない「アウディ」はベストチョイス!

エレガントなスタイルとさりげない高級感は、彼らのライフスタイルにピッタリです

なんて・・これは私の勝手なイメージですが、どれも「お金に余裕がある人が乗るクルマ」って思われるのは間違いないでしょうね

ただ一度ジャーマン3に乗ると、その高い車両剛性や操作性に驚き、国産車にはない高速安定性に感心するばかり・・

最初は見栄で選んだクルマでも、その魅力を一度知ってしまったら、二度と国産車に戻れなくなる、と言うのが本音かもしれませんね