独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#52 アウトバーンって何キロで走ってるの?

 

前々回の記事で、「ジャーマン3」を一言で表現すると・・

dfcarlife.hatenablog.com

ベンツ :目的地まで速く、安全に行けるクルマ

B M W :目的地まで速く、楽しく行けるクルマ

アウディ:目的地まで速く、ラクに行けるクルマ

と書きましたが、この3車に共通している「速く」とは、一体どれぐらいのスピードなんでしょうか?

 トヨタ自動車のクルマ情報サイト‐GAZOOより

ご存じのとおりドイツには、世界で唯一「速度無制限区間(No Limit)」がある高速道路、アウトバーンがあります

とは言え、アウトバーンの一般的な速度は、一番右側車線(日本でいう一番左側)が100km/h前後、真ん中が130km/h前後、一番左側が160km/h前後、なんだそうです(推奨速度は130km/hになっているらしい)

いや~、これぐらいなら、気持ちよく走れそう!

ただ一番左を走っていると、後ろから猛烈な勢いでクルマが迫ってくるので、すぐに真ん中の車線に戻るのがルールなんだとか(まぁ日本でもそうですが・・)

この猛烈な勢いで走っているのが、大体「ジャーマン3」なんだそうで、200km/hぐらいは当たり前だそうです

なので「ジャーマン3」の「速い」は、200km/hオーバーってことですね!

ちなみに「ポルシェ」や「フェラーリ」などのスポーツカーは、たまに300km/hぐらいでカッ飛んで行くそうです

300km/hオーバーは日常の風景!?   外車王SOKEN (gaisha-oh.com)より

アウトバーンの「No Limit」区間では、どんなにスピードを出しても捕まることはありません

例えば、こんなスピードで走ったとしても・・

youtu.be

事故を起こさない限り、違反にはならないってことですね

ただアウトバーンは全線「No Limit」かと言うと、そうではありません

全長13,000kmのうち約4割は、都市部区間や工事区間、急なコーナー区間になっていて、ここでは速度制限が行われています

それまでカッ飛ばしていたクルマも、制限区間になると一気にスピードダウンして、制限速度をキッチリ守るんだとか・・

交通ルールをしっかり守るのが、ドイツのドライバーなんですね

と思ったら、ドイツでは少し速度オーバーしただけでも、すぐに捕まるらしい

「ドイツの警察は違反に厳しい!」と言った方が、当たっているかも・・です

200km/h以上で走るなんて、日本の高速道路じゃ恐怖感が先に立ってしまいそうですが、アウトバーンは車線が広くてカーブや勾配もなだらかなため、思ったより恐怖感はないそうです(車線幅は日本の1.5倍ぐらいに感じるとか・・)

それよりも、猛スピードで迫ってくるクルマの方が怖くて、常にバックミラーを気にする必要があるとのこと(それも何だか疲れそう・・)

私なんか、もう真ん中の車線で十分です

ドイツのドライバーは慣れてるから、それも当たり前のことらしいのですが、慣れていない観光客なんかがアウトバーンを走っていると、こんなことになるらしい・・

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これなんかは、まだマシな方で、後ろを確認しないで急に左車線に出てきたりすると、こんなことになってしまいます

youtu.be

こういう動画をみると、ドイツ車のブレーキがよく効くのも、納得ですよね

200km/h以上で走るのが当たり前の「ジャーマン3」だからこそ、加速性能や直進安定性やブレーキ性能が高くなっているわけですね

「道がクルマをつくる」と言われるように、アウトバーンという環境があるからこそ、世界が認める「ジャーマン3」が存在するのかもしれません

いま欧州では、脱炭素社会を目指して「CO₂削減」が大きな課題になっています

速度が130km/h以上になると、ICE(内燃機関)は空気抵抗の影響でCO₂排出量が大幅に増え、EV(電動車)は、バッテリーが極端に消耗するといいます

世界唯一の「No Limit」=アウトバーンでも、速度制限を設けるべきという議論が沸き上がっているらしいのですが、白黒ハッキリしているドイツでも、コレに関しては意見が割れているんだとか・・

もしもアウトバーンの最高速度が130km/hに制限されたら、「ジャーマン3」の性能もそれなりになってしまうんでしょうかね?