前回シトロエンC4の試乗レポートを書きましたが、Cセグの輸入車としては間違いなくお買い得価格に設定されていると思います
同じグループのプジョーやDSでも、同様の装備を備えていてこの価格はありませんし、ドイツ車ならば倍とはいかないまでも、1.5倍ぐらいは確実にしますしね
しかし同クラスの国産SUVと比較した場合に、果たしてお買い得なクルマなんでしょうか?
と言うことで、同クラスの国産SUVとしてマツダのCX-30、トヨタのC-HRと比べてみることにしました
この2台は下の表のとおり、C4と大きさはほぼ同じで、ガソリン車で比較するとパワートレインも結構似ています
C4のグレードはガソリン車のシャイン(325万円)にしました
エントリーグレードのフィールは安いけど受注生産車だし、電気自動車やディーゼル車は国産車に設定がない場合がありますから・・
シャインには標準で電動サンルーフ、レザーシート、電動パワーシート、ステアリングヒーター、シートヒーターが付いてきます
そして安全装備、運転支援もほぼフルで付いてきますので、これと同じ装備のグレードをCX-30とC-HRで探してみました
Mazda CX-30
マツダCX-30では2WDの「20S L Package」(279.4万円)がほぼ同等の装備になり、これにオプションの電動サンルーフ(88,000円)を加えると288.2万円になります
ちょうどC4のフィール(290万円)を買う値段でシャインが買える感じですね
余ったお金で360°モニターとボーズサラウンドシステム、CD/DVDプレイヤー、地デジTVチューナーを付けてもお釣りがきます
トヨタC-HRは2WDの「G-T」(271.5万円)が同等のグレードになりますが、電動サンルーフのオプション設定はありませんでした
もしも電動サンルーフがあったとしても、たぶんCX-30より安いですね
こちらも有料ボディ色を選択して、パノラミックビューモニターとパーキングサポートブレーキをオプションで付けても約285万円ですから、C4のフィールの値段でフルオプションが付けられます
同じ装備なら、国産SUVの方が30万円以上安く買えるんですね
それにCX-30もC-HRもガソリン車の中では上級グレードになるので、内装も細かなところまで結構豪華です
さすが国産車、内装の細かな仕上げはよくできています
デジタルディスプレイなんかも、シトロエンなんか比較にならないほどオシャレだし先進的ですもんね
ただカタログや写真ではわからない車両剛性だとか、直進性だとか、高速安定性だとか、しなやかな乗り心地だとか、盛り上がるようなトルクだとかを比べて、30万円が高いと思うかどうかですね
一度でもシトロエンC4に試乗したら、30万円が決して高いとは思わないかもしれませんね
豪華さは一瞬の喜び、官能的な走りは永遠の喜び!
たった30万円の差で官能的な走りが味わえるなら、シトロエンC4はやっぱりお買い得かも・・