以前、「シトロエンC4」が、日本で発売になった話をしましたが・・
この度、その「シトロエンC4」に試乗してきました~!
と言うことで、「シトロエンC4」の乗り味や、気付いた点を、いま乗っている「シトロエンC3」とも比べながら、書いてみたいと思います
それと、同じグレードの試乗動画があったので、その評価と、私の評価との違いも、書いてみたいと思います
今回試乗したのは、1.5Lディーゼルターボエンジン搭載の「シャイン」
ボディカラーは、動画と同じ「ブランキャラメル」です
本当は、1.2Lのガソリン車に乗りたかったのですが、今回はディーゼル車しかないと言うことなので、仕方がありません
ただ、ディーゼルなのにアイドリング音が静か!(これじゃC3と変わらないぐらい)
「これ本当にディーゼル?」って、思わずセールスさんに聞いてしまいました
・エンジン型 :1.5LBlueHDiディーゼルターボエンジン
・最高出力 :96kw(130㎰)
・最大トルク :300Nm
・燃費消費率 :22.6km/ℓ(WLTCモード)
走り出しでグッと踏み込んでも、ガラガラ音というより「グロロロロ・・」という感じで、まるで「シトロエンC3」のエンジン音を大きくしたような音なので、ガソリン車との違和感は、まったくありません
エンジン音は、それなりに車内に入ってきますが、「静音計画」を施工済みのマイC3と同じぐらいですかね(まっ!まずまずの遮音性かな・・)
でも、セールスさんに言わせると、ガソリン車は、もっと静かだそうです
スタイリングは、もっとスマート?(ウエストラインが締まっている)と思ったのですが、実車を見ると、そうでもありませんでした
「ブランキャラメル」という色のせいなのか、それとも18インチで扁平率60の、大きめのタイヤを履いているからなのか、想像していたより、ドテッとした印象です
乗り込む時は、ドア枠が結構盛り上がっているので、足を意識して上げないと、引っかかってしまいます(これはC3以上です)
船のドアハッチを、跨ぐ感じとでも言うのか、「よっこいしょ!」ってな感じです
慣れれば何でもないですが、初めての人やお年寄りは、乗りにくいかもしれません
ハンドル剛性は、「シトロエンC3」よりも高く、径は少し小さめです
でも、軽さはC3と同じで、街中の運転は非常に楽です
メーターは小さ目で、必要最低限の情報しか表示されないのですが、別に運転中にずっと見るわけじゃないし、逆にシンプルで、私は良いと思います
ヘッドアップディスプレイは、マツダと同じタイプです
動画では、前方視界の邪魔になるような言い方ですが、私は全く気になりませんでした
C3と違って、エアコン操作が、手元のスイッチで出来るのはいいですね
タッチパネルでの操作は、ハッキリ言って、危ないし不便です!
エアコンは左右独立式で、前席シートヒーター、ハンドルヒーターが付いているのも、「C3」にはない機能です
シートは、ブラックレザーでランバーサポート付き、シートリフターとリクライニングは、電動になっています(前後スライドは、手動です)
ウレタンの厚さを15mmにしたという「アドバンスドコンフォートシート」は、確かに柔らかいのですが、ハッキリ言って「C3」との違いが、よくわかりませんでした
それと、シトロエンのシートは、「レザー」よりも「ファブリック」の方が良い、と思うのは私だけですかね?
シフトレバー(日本仕様は左右が逆です)はこんな感じで、指でつまんで、後ろに倒すとDレンジ、前に押すとRレンジ、Pボタンでパーキングになります
指でつまんで操作するのは、扱いやすいような、悪いような・・微妙な感じです
サイドブレーキは電動パーキングブレーキになっていて、引くとON、押すと解除され、Pボタンを押してエンジンを切っても、自動でONになるそうです
ただし、停止時の、自動ホールド機能はありません
「シャイン」には、レザーシートと同様に、電動サンルーフが標準でついてきます
この日は曇りで、雪が舞っていましたが、やっぱサンルーフがあると明るいですね
走り出しはと言うと、いたって穏やか・・
1750回転で、300Nmのトルクを発生するだけあって、グッと踏むと、グイグイ加速しますが、首が持っていかれるような、強烈な加速ではありません
あと、8速ATだけあって、トントンとシフトアップしていきますが、そのまま上がり続けるわけではなく、60km/hでは、4~5速ぐらいをキープしていました
8速ATになって、積極的に上のギアを使う(燃費重視の)設定になっていたら、「運転の楽しみが半減するな~」と思っていたので、ちょっと、ホッとしました
これならば、低速トルクを活かした「グイグイ感」を、十分に味わうことができます
ただ重量があるせいか、「C3」のような、キビキビ感はありませんね
それとこの8速ATは、走り出しや低速走行もスムーズで、「C3」のように、アクセルワークに気を遣う必要が、全くありませんでした
動画では、ATがギクシャクして運転しづらいと言っていますが、私の試乗車は、全然大丈夫でした(やっぱり、個体差があるんですかね・・)
ブレーキは「C3」と一緒で、よく効きます!
これも動画では「カックンブレーキ」のような評価ですが、私の試乗車は、そんなことは全然なくて、よく効いて、コントロールしやすいブレーキでした
「ダンパーインダンパー」の乗り心地はどうかというと、動画にもある通り「普通にしなやか」、って感じです
ただ「C3」より上下動が少ないというか、「C3」ほど柔らかくないというか、車体がフラットに保たれている感じが強いです
ブレーキを強く踏んでも、「C3」のようにノーズダイブしないし、アクセルをグッと踏み込んでも、フロントが浮き上がる感じはありません
ダンパーに関しては「C4」も決して悪くはないけど、私は「C3」の方が、シトロエンらしい気がします
動画でも、「乗り味は微妙」と言っているのは、そういうこと、なのかもしれませんね
今回は、市街地を20分ほど走っただけなので、これ以上は何とも言えませんが、高速道路を走れば、もっと「魔法の絨毯」を堪能できたかもしれません
でも、荒れた道路の凹凸は、気持ちいいぐらい「ストトン」とかわしていくのは、流石シトロエンでした
後席は、足元には、十分な広さがあります(C3の、倍は広い)
ラゲッジスペースは、奥行きがそこそこあり、床板を下まで下げれば「C3」の1.5倍ぐらいは入りそうな感じです
後席を倒せば、ほぼフラットで大きな荷室になりますが、Cセグメントとしては、標準的な大きさですね
試乗を終わって、私の評価を点数(100点満点)とすると・・
▶スタイル:70点
もっと流麗なイメージだったのに、意外にドテッとしていた
▶内装装備:80点
プラスチックが多様されているけど、電動レザーシート、シートヒーター、ハンドルヒーター、電動サンルーフなどが標準装備
▶動力性能:90点
1.5Lディーゼルターボエンジンと8速ATの組み合わせは、非常に乗りやすい、変速ショックがない、適度なトルクがある、余計なシフトアップしないATがいい
▶乗り心地:80点
プログレッシブ・ハイドローリック・クッションは、街乗りだけでいうと「C3」の方が柔らかく、シトロエンらしい
▶安全装備:100点
必要十分な機能が、全部装備されている
▶車内空間:80点
後席の居住性、ラゲッジスペースは、Cセグメント標準
▶総合評価:80点
この試乗車の価格は、345万円(税込)
「シトロエンC3」から乗り換えるには「ちょっとお金がかかるなぁ~」って感じで、すぐにでも検討したい、というほどではありませんでした
ただ、最高出力 96kW(130ps)、最大トルク 230Nmにパワーアップされた1.2Lガソリンエンジンが、どういうものかを一度試してみたいですね(C3のエンジンは、最高出力110PS、最大トルク205Nm)
ガソリンエンジン車の「シャイン」なら、車両価格325万円ですから、ディーゼル車より、20万円安くなりますしね
そもそも、レザーシートや電動サンルーフは要らないというのであれば、受注生産になりますが、290万円のフィールもあります(更に35万円安くなる)
(フィールのファブリックシート)
「フィール」でカットされる装備は、レザーシートと電動サンルーフ以外に、レーンポジショニングアシスト、ステアリングヒーター、運転席電動シート、フロントシート電動ランバーサポート、フロントシートヒーター、 リアセンターアームレストです
上記の装備が、35万円で付くならお買い得と考えるか、35万円を払うのはもったいない、と考えるかですね
ただ、ボディ色をブラックにしたいなら、「フィール」を選ぶしかありませんし、ファブリックシートが良ければ「フィール」にしか付いてきません
そう考えると、「フィール」の選択も、有りは有りですね
以上が、今回の試乗レポートになります
次回は、是非ガソリン車の試乗車で、市街地だけじゃなく、高速道路も走って、その評価をしてみたいと思います
ちなみに「シトロエンC4」には、電気自動車の「E-C4」もありますが、こちらは465万円と、一気に高くなるのと、私の場合(マンション住まい)は、現実的ではありません