独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#48 新型シトロエンC4に試乗した!

 

以前、「シトロエンC4」が、日本で発売になった話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

この度、その「シトロエンC4」に試乗してきました~!

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と言うことで、「シトロエンC4」の乗り味や、気付いた点を、いま乗っている「シトロエンC3」とも比べながら、書いてみたいと思います

それと、同じグレードの試乗動画があったので、その評価と、私の評価との違いも、書いてみたいと思います

youtu.be

今回試乗したのは、1.5Lディーゼルターボエンジン搭載の「シャイン」

ボディカラーは、動画と同じ「ブランキャラメル」です

本当は、1.2Lのガソリン車に乗りたかったのですが、今回はディーゼル車しかないと言うことなので、仕方がありません

ただ、ディーゼルなのにアイドリング音が静か!(これじゃC3と変わらないぐらい)

「これ本当にディーゼル?」って、思わずセールスさんに聞いてしまいました

・エンジン型 :1.5LBlueHDiディーゼルターボエンジン

・最高出力  :96kw(130㎰)

・最大トルク :300Nm

・燃費消費率 :22.6km/ℓ(WLTCモード

走り出しでグッと踏み込んでも、ガラガラ音というより「グロロロロ・・」という感じで、まるで「シトロエンC3」のエンジン音を大きくしたような音なので、ガソリン車との違和感は、まったくありません

エンジン音は、それなりに車内に入ってきますが、「静音計画」を施工済みのマイC3と同じぐらいですかね(まっ!まずまずの遮音性かな・・)

でも、セールスさんに言わせると、ガソリン車は、もっと静かだそうです

スタイリングは、もっとスマート?(ウエストラインが締まっている)と思ったのですが、実車を見ると、そうでもありませんでした

「ブランキャラメル」という色のせいなのか、それとも18インチで扁平率60の、大きめのタイヤを履いているからなのか、想像していたより、ドテッとした印象です

乗り込む時は、ドア枠が結構盛り上がっているので、足を意識して上げないと、引っかかってしまいます(これはC3以上です)

船のドアハッチを、跨ぐ感じとでも言うのか、「よっこいしょ!」ってな感じです

慣れれば何でもないですが、初めての人やお年寄りは、乗りにくいかもしれません

ハンドル剛性は、「シトロエンC3」よりも高く、径は少し小さめです

でも、軽さはC3と同じで、街中の運転は非常に楽です

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メーターは小さ目で、必要最低限の情報しか表示されないのですが、別に運転中にずっと見るわけじゃないし、逆にシンプルで、私は良いと思います

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ヘッドアップディスプレイは、マツダと同じタイプです

動画では、前方視界の邪魔になるような言い方ですが、私は全く気になりませんでした

C3と違って、エアコン操作が、手元のスイッチで出来るのはいいですね

タッチパネルでの操作は、ハッキリ言って、危ないし不便です!

エアコンは左右独立式で、前席シートヒーター、ハンドルヒーターが付いているのも、「C3」にはない機能です

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シートは、ブラックレザーでランバーサポート付き、シートリフターとリクライニングは、電動になっています(前後スライドは、手動です)

ウレタンの厚さを15mmにしたという「アドバンスドコンフォートシート」は、確かに柔らかいのですが、ハッキリ言って「C3」との違いが、よくわかりませんでした

それと、シトロエンのシートは、「レザー」よりも「ファブリック」の方が良い、と思うのは私だけですかね?

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シフトレバー(日本仕様は左右が逆です)はこんな感じで、指でつまんで、後ろに倒すとDレンジ、前に押すとRレンジ、Pボタンでパーキングになります

指でつまんで操作するのは、扱いやすいような、悪いような・・微妙な感じです

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サイドブレーキは電動パーキングブレーキになっていて、引くとON、押すと解除され、Pボタンを押してエンジンを切っても、自動でONになるそうです

ただし、停止時の、自動ホールド機能はありません

「シャイン」には、レザーシートと同様に、電動サンルーフが標準でついてきます

この日は曇りで、雪が舞っていましたが、やっぱサンルーフがあると明るいですね

走り出しはと言うと、いたって穏やか・・

1750回転で、300Nmのトルクを発生するだけあって、グッと踏むと、グイグイ加速しますが、首が持っていかれるような、強烈な加速ではありません

あと、8速ATだけあって、トントンとシフトアップしていきますが、そのまま上がり続けるわけではなく、60km/hでは、4~5速ぐらいをキープしていました

8速ATになって、積極的に上のギアを使う(燃費重視の)設定になっていたら、「運転の楽しみが半減するな~」と思っていたので、ちょっと、ホッとしました

これならば、低速トルクを活かした「グイグイ感」を、十分に味わうことができます

ただ重量があるせいか、「C3」のような、キビキビ感はありませんね

それとこの8速ATは、走り出しや低速走行もスムーズで、「C3」のように、アクセルワークに気を遣う必要が、全くありませんでした

動画では、ATがギクシャクして運転しづらいと言っていますが、私の試乗車は、全然大丈夫でした(やっぱり、個体差があるんですかね・・)

ブレーキは「C3」と一緒で、よく効きます!

これも動画では「カックンブレーキ」のような評価ですが、私の試乗車は、そんなことは全然なくて、よく効いて、コントロールしやすいブレーキでした

「ダンパーインダンパー」の乗り心地はどうかというと、動画にもある通り「普通にしなやか」、って感じです

ただ「C3」より上下動が少ないというか、「C3」ほど柔らかくないというか、車体がフラットに保たれている感じが強いです

ブレーキを強く踏んでも、「C3」のようにノーズダイブしないし、アクセルをグッと踏み込んでも、フロントが浮き上がる感じはありません

ダンパーに関しては「C4」も決して悪くはないけど、私は「C3」の方が、シトロエンらしい気がします

動画でも、「乗り味は微妙」と言っているのは、そういうこと、なのかもしれませんね

今回は、市街地を20分ほど走っただけなので、これ以上は何とも言えませんが、高速道路を走れば、もっと「魔法の絨毯」を堪能できたかもしれません

でも、荒れた道路の凹凸は、気持ちいいぐらい「ストトン」とかわしていくのは、流石シトロエンでした

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後席は、足元には、十分な広さがあります(C3の、倍は広い)

ラゲッジスペースは、奥行きがそこそこあり、床板を下まで下げれば「C3」の1.5倍ぐらいは入りそうな感じです

後席を倒せば、ほぼフラットで大きな荷室になりますが、Cセグメントとしては、標準的な大きさですね

試乗を終わって、私の評価を点数(100点満点)とすると・・

▶スタイル:70点

もっと流麗なイメージだったのに、意外にドテッとしていた

▶内装装備:80点

プラスチックが多様されているけど、電動レザーシート、シートヒーター、ハンドルヒーター、電動サンルーフなどが標準装備

▶動力性能:90点

1.5Lディーゼルターボエンジンと8速ATの組み合わせは、非常に乗りやすい、変速ショックがない、適度なトルクがある、余計なシフトアップしないATがいい

▶乗り心地:80点

プログレッシブ・ハイドローリック・クッションは、街乗りだけでいうと「C3」の方が柔らかく、シトロエンらしい

▶安全装備:100点

必要十分な機能が、全部装備されている

▶車内空間:80点

後席の居住性、ラゲッジスペースは、Cセグメント標準

▶総合評価:80点

この試乗車の価格は、345万円(税込)

シトロエンC3」から乗り換えるには「ちょっとお金がかかるなぁ~」って感じで、すぐにでも検討したい、というほどではありませんでした

ただ、最高出力 96kW(130ps)、最大トルク 230Nmにパワーアップされた1.2Lガソリンエンジンが、どういうものかを一度試してみたいですね(C3のエンジンは、最高出力110PS、最大トルク205Nm)

ガソリンエンジン車の「シャイン」なら、車両価格325万円ですから、ディーゼル車より、20万円安くなりますしね

そもそも、レザーシートや電動サンルーフは要らないというのであれば、受注生産になりますが、290万円のフィールもあります(更に35万円安くなる)

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(フィールのファブリックシート)

「フィール」でカットされる装備は、レザーシートと電動サンルーフ以外に、レーンポジショニングアシスト、ステアリングヒーター、運転席電動シート、フロントシート電動ランバーサポート、フロントシートヒーター、 リアセンターアームレストです

上記の装備が、35万円で付くならお買い得と考えるか、35万円を払うのはもったいない、と考えるかですね

ただ、ボディ色をブラックにしたいなら、「フィール」を選ぶしかありませんし、ファブリックシートが良ければ「フィール」にしか付いてきません

そう考えると、「フィール」の選択も、有りは有りですね

以上が、今回の試乗レポートになります

次回は、是非ガソリン車の試乗車で、市街地だけじゃなく、高速道路も走って、その評価をしてみたいと思います

ちなみに「シトロエンC4」には、電気自動車の「E-C4」もありますが、こちらは465万円と、一気に高くなるのと、私の場合(マンション住まい)は、現実的ではありません

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