今年も夏休みになり、3泊4日のドライブ旅に行ってきました
まず向かったのは、群馬県水上にある「土合(どあい)駅」
ここはJR上越線の群馬県境にある駅で、地下にホームがあることから別名「もぐら駅」と呼ばれています
テレビで何度も紹介されてるのですが、一度この目で見たかったんですよね
朝9時ごろに家を出て渋滞の関越道をノロノロと進んでいると、鶴ヶ島ジャンクションの手前で事故処理をしてました
「消防車が来てるよ、大きな事故なのかなぁ?」
「大丈夫かしら?」
でも、事故車を見ると大したことなかったみたい
「車線変更でぶつけたのかしら?」
「右後ろが凹んでるからそうかもね・・」
「怪我は無くても、事故しちゃ旅行が台無しだよね」
「そうよ~、あなたも気を付けてよ~」
「う、うん」
その先も断続的に渋滞していましたが、高崎ジャンクションを過ぎると順調に流れ始め、無事に「土合駅」に到着することができました~!
ただ、駅前は石ころだらけの坂道で、走りにくいったらありゃしない!
そしてクルマから外に出ると、やっぱり今日もくそ暑い!
ってことで、早く駅舎に入りましょう!
上越線が開通した当時は単線で、「土合駅」も現在の上り線(地上)ホームだけでした
1967年に複線化する時に「新清水トンネル」が掘られたのですが、最初に掘られた「清水トンネル」よりもずっと深いところに掘られました
そのため線路は駅舎より70mも深い場所を通ることになり、仕方なく下り線ホームはトンネル内に設置されたというわけです
駅舎に入ると右手に切符売り場がありますが、中には誰もいません
左手は昔の待合室ですかね?(なぜか薪が積まれてました)
そして正面改札の先には「ホーム案内版」が掲げてあります
地下ホームは下り線ですから、1番線(新潟方面)へ向かいたいと思います
ここが地下トンネルへ向かう渡り廊下ですな
ちょっとした探検みたい(何だかワクワク・・)
細い渡り廊下を抜けると急に通路が広くなって、向こうに地下トンネルの入口が見えてきました
入口まで進むと、トンネル通路が現れました~!
真っすぐに下っていくトンネルは、まさに地底基地への入口みたい!
「すごいなコレは!」
「先の方が見えないわね」
階段はそれほど急じゃないし、5段ごとに踊り場があるので、降りるのにさほど気を遣うことはありませんが・・
ただ真っすぐどこまでも下って行くトンネルが非日常的というか、まるでSF映画の中に入り込んだような感覚です
階段の両側には側溝がありますが、ほとんど水は流れてません
階段を降りて行くと、所々にベンチが設置されています
昇る時に休憩できるようにってことですね(帰りはお世話になるかも・・)
あと、階段を下るに従って、空気がヒンヤリ、ジメッとしてきました
鍾乳洞にでも入っていく感じですね
そして、ようやくトンネルの出口が見えてきました
「この先がもうホームなのかな?」
「どうかしら?」
そう言いながら歩いて行くと、ありました!下り線ホーム!
こちらが正面左側の高崎方面
そしてこちらが正面右側の新潟方面になります
トンネルの中にホームがあるのは地下鉄と同じはずなんですが、ヒンヤリした静かな空間にいると、まるで別世界にいるみたい
ちなみに、ホームには駅名標もありました(当たり前だけど・・)
次の「土樽(つちたる)駅」は、もう新潟県ですね
手前の「湯檜曾(ゆびそ)駅」は「土合駅」と同じモグラ駅なんですが、ここほど深くはないそうです
駅名標の向こうに見えるのは待合室ですかね?
行って見ると手前が待合室、奥は事務室のようです
一応事務室を覗きに行くと、何とビール樽が置いてあるじゃないですか!
「ビール樽が置いてあるってことは、ここで生ビールが飲めるのかな?」
「んなわけないじゃん!」
説明を読むと、一年中低温に保たれたこの地下ホームで、クラフトビールを熟成しているんだとか(なるほどね・・)
いや~「土合駅」、思った以上にワクワクできる場所でした~!
ちょうど電車が来る時間だったら、もっと楽しかったかも・・
さ~て、そろそろ駅舎に戻りましょうか!
「今度はこれを登るわけか~」
「そうよ! 頑張って!」
改札までは462段+24段、距離にして338m+143mで、約10分かかるそうです
登りで気づいたのですが、階段には番号が振ってあったんですね
10段までは1段ごとに数字が書いてありますが、その後は10段刻みになってます
そして100段になると、階段の真ん中にも「100」の文字が出てきます(かなり擦れてますが・・)
200段までくると、ちょっと息が上がってきました
そして、ここが階段の真ん中だそうです(ご親切に・・)
300段目に来ると、気温も上がって汗が出てきました~
400段目、あと少し!
そして最後の462段目、ベンチのお世話にならずに昇りきったぞ~!
階段を登り切って渡り廊下を歩いて行くと・・
「お疲れさまでした」の文字が・・
「あと改札出口まで143メートル、階段2ヵ所で24段だって!」
「あと少しね」
よく見ると、渡り廊下の階段にも番号が振ってあったんですね
そして最後の486段目に到着です!
「お疲れさま!、いい運動になったわね」
「そ、そうだね」
ようやく改札まで戻ってきたのですが、折角なので上り線ホームも覗いてみることにしました
上り線ホームは、この通路の先を左に曲がったところにあります
改札からホームまでは徒歩0分、よく見る田舎駅のホームです
いや~、それにしても下り線ホームとのギャップがすごいですね
「土合駅」はテレビで見るよりも、実際に見た方が遥かにいいです!
SF映画張りの地下トンネルはワクワクするし、観光客が少ないオフシーズンなら、もっとドキドキするかもしれません
「さすがにお腹減ってきたわね~」と奥さん
「もう昼過ぎたしね」
「隣にドライブインがあるから、そこで食べようか!」
「うん!」
ここは食事も出来るし土産も売ってますが、敷地内ではキャンプもできるみたい
テントを広げてキャンプを楽しんでるグループが5~6組いました
私たちはレストランに入って、「ざるそば」と「カレー」を注文します
私は「カレー」にしたのですが、奥さんが頼んだ「ざるそば」の方が正解だったかも・・
たれは甘めで、麺は太目で腰があって、きのこと一緒にすすると「んまっ!」ってなります
さて、汗も引いたところで、新潟までもうひと走りしましょう!