ひさびさに天気の良い、日曜の朝
「折角だからどこか出かけよう!」ってことで、群馬?それとも茨城方面がいいかと迷っていたら、奥さんが「鋸山なんてどう?」と一言
「お~!、鋸山かぁ~」
「天気がいいから海も見たいし、まだ一度も行ったことないでしょ!」
確かにいつも傍は通るけど、登ったことは一度もありません
「いいねぇ、そうしよう!」と今日の行先は千葉に決定!
アクアラインから館山道に入り、富津金谷で降りて東京湾フェリー乗り場を過ぎると鋸山入口が見えてきます
頂上駐車場に向かう坂道は有料道路なので、入口で1,000円を払います
「え~!、ただ登るだけなのに千円は高すぎない?」と奥さん
「う~ん、だけど駐車場が無料だから実質500円って感じじゃない?」と・・ここの職員でもないのに何で言い訳してるんだ?
実はこの先にある無料の登山道から登ろうとしたのですが、狭くて急な道にビビッてここまで戻ってきたのでした
「まぁ・お金はかかるけど、こっちの方が安心だよ!」
「まぁねぇ・・、でも高すぎない?」って、まだ言ってる
急な坂を登って頂上の駐車場に着いたら、西口管理所で入場料(拝観料)を払って中へ入ります
ここは「日本寺」というお寺さんが管理しているんですね
管理口から中に入ると、すぐに案内板がありました
これだけ見ると簡単に行けそうですが、これがとんでもない間違い!
そんなこと知る由もなく、まずは山頂展望台に向かいます
最初はゆるやかな階段なので、余裕だったのですが・・
だんだん傾斜がきつくなって、それがずっと続いてる
おいおい、嘘だろ!
もう頂上展望台に着くころには、膝がガクガク・・
最後の展望台に登るのも、必死です
やっとのことで展望台に登ると、眼下に東京湾が広がっていました!
「いや~、大変だったけど気持ちいいね~!」
「ホントだ~!!」
「空は晴れてるし、最高だね!」
そしてこちらが有名な「地獄のぞき」という突き出た岩!
みんな先っぽまで行って、記念写真を撮っています
「よく行けるよね」と私が言うと、奥さんは黙ったまま・・
本当は行きたそうでしたが、長い行列ができていたので諦めます(よしよし・・)
こちらは金谷港のフェリー乗り場、向こうは神奈川の久里浜ですね
ちょうど、フェリーが到着するところかな?
北側に目を移すと、山間を走る館山道が見えます
あれはさっき降りてきた「富津金谷IC」ですかね
そしてこれが、南側の景色
たぶん、保田の町並みと海岸線だと思います
展望台からの景色を堪能したら、今度は大仏さんを拝みに行きたいと思います
ここからは、ずっと下りの階段なので楽なんですが・・
だんだん傾斜がきつくなってきて、ちょっと怖いぐらい
いや、傾斜が怖いんじゃなくて、これをまた登ることが怖いのかも・・
トンネルで振り返ると仁王様が、「帰りはキツイぞ~」って言ってるみたいです
この傾斜、伝わりますかね?
降りれば降りるほど、駐車場へ戻る自信が、なくなっていく・・
「ここで止めとけば何とかなるかも・・」と思いながら下っていくと、途中にこんな案内板がありました
大仏さんは左側ですが、注意書きが気になります
でも、意を決して、左側の階段を下りることにします!(何とかなるでしょ!)
このきつめの階段を降りていくと、やっと見えてきました
大仏さま!
「お~、結構大きいね!」と言いながらも、立っているのがやっと・・
下りとは言え、これだけ急で長いと、結構足にくるもんですね
とりあえず近くまで行って一枚撮ったら休憩所で一休み
休憩所の前にはお願い地蔵があり、のどかなひと時です
あの子たちも上から歩いてきたのかな?・・ってまさかね
やっと汗も引いてきたし、ここにいても仕方がないので出発しましょう!
大仏口駐車場までは、平たんな道になっています
木漏れ日の道は涼しくて快適ですが、たぶんその先には地獄の登りが待ってます
大仏口には、やっぱり登りの階段が待っていました
登り始めるとすぐに「先に行っていいわよ、ゆっくり登るから・・」と奥さん
「大丈夫かい?」
彼女が私より先に音を上げるなんて、珍しい・・
「日頃こんなに階段使うことないから、ちょっとキツイわね」
「一度休んじゃったしね」
休憩すると次の歩き出しが辛いのは、よくあることです
でも、しばらくすると慣れてきたようです
良かったよかった・・
頑張って登っていると「護摩窟」という場所に着きました
その隣には「不動滝」というかわいい滝?が・・
これからまだ登りが続くことを考えると、いい休憩場所です
気合を入れてまた登り始めると、ほどなく最初の西口管理所に出てきました
「おー!、もう着いたよ、頂上入口!」
「良かった~、どうなることかと思ったわよ~」と安堵する奥さん
その気持ち、よーくわかります!
大仏さまに向かう途中で「心臓や体調が悪いひとは右へ」と書いてありましたが、あの道を来ると、さっきの護摩窟に出てくるんですね
そこから頂上駐車場までは、大した登りじゃなかったってことです
意外にあっさり戻ってこられたので「百尺観音」だけ見たいと言うと、「いいわよ!」と快諾してくれたので、再び展望台方向に歩き出します
今度は展望台に向かうキツイ階段を登らずに、左側の細い道を進んでいくと・・
見えてきました!百尺観音!
「えーっと、一尺が3センチだから百尺だと300センチ・・?」
「え~!?一尺って30センチじゃないの?」
「そ・そっか!、そうだよね~」
そのとおり、一尺は30.3センチだから、百尺は約30メートルってことです
それにしても、こんなの作るの大変だったでしょうね
百尺観音から目を移すと、さっきの「地獄のぞき」が見えます
まるで、石切り場跡のようです
石切り場といえば、ここには「ラピュタの壁」と呼ばれる場所があるんです
コレが、その写真!
鋸山|完全にラピュタ!東京から1時間で行ける石切場遺跡 (suzukitasuku.com)より
実は、これも見に行きたかったのですが、北口管理所のおじさんに聞くと・・
「ここを出て5分ぐらい行ったところを右に曲がって、15分ぐらい歩くと着きますよ」だそうです
ちょうど展望台がある岩山の、裏側ってことですかね
ただ、さすがに疲れてこれ以上歩けないので、ここで引き返すことにしました
出口を出て頂上駐車場に着くと、団体さんが大勢いて、これから見学するみたい
「案内板には気を付けた方がいいですよっ!」、とは言わずに黙って帰りました
帰りの坂道の途中では、海がキラキラしてたのでパチリ!
また少し降りると、切り立った岩肌が見えたのでパチリ!
辛かったけどいい景色が見れたし、汗はかいたけど気持ち良かったし、突然決めたけど楽しい、休日ドライブになりました