独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#53 WBCと銚子電鉄

 

前回、銚子ドライブの記事を書きましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

今回はその続き(翌日)になります

「あかつきの宿・大徳」の朝食は、シンプルだけど食欲をそそるメニュー!

鯵のタタキに鯖の塩焼き、目玉焼きは自分のお好みに焼いて・・

これに昨日の金目鯛のアラ汁が出てきて、もうご飯をお替りせずにはいられない!

朝からまた、お腹いっぱいになってしまいました!

部屋に戻って「さーて、今日はどうしよっか?」なんて言っていたら、ちょうどWBC勝戦が始まり、ふたりともテレビに釘付け

最初アメリカに先制されたので、どうなるかとヒヤヒヤしましたが・・

(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュースより

村上に待望の一発が出て同点、更に1点加えた辺りで「さすがにもうそろそろチェックアウトしなきゃね」となり、とりあえず宿を出ることにしました

420GCはTVチューナーが付いてないので、ラジオ中継を聴きながら名洗港海浜公園へ向かいます

この公園の近くには千葉科学大学や銚子マリーナがあるんですが、ちょうど屛風ヶ浦が一望できる場所なんです!

公園奥の駐車場に停めて遊歩道を歩いて行くと、地層が露わになった崖が見えてきます

銚子ジオパークの案内板を見て知ったのですが、ここは古代の地層が隆起した場所なんですね

それも1億年以上前の地層もあるんだとか・・

そう言えば銚子ポートタワーに化石の標本がたくさん置いてあったような・・

遊歩道を更に歩いて行くと、この断崖がずっと続いているのがわかります

まるで屏風を立てたような海岸線だから「屛風ヶ浦」なんですね

海はちょうど引き潮みたいで、干潟になっていました

「あれって潮干狩り?」、奥さんは干潟にいる人が気になるみたい

「さぁ?、どうだろうね」

「タダで獲っていいのかしら?」

「どうなんだろう?」

「タダならいいわよね」

「そうねぇ」

そんなことを話しながらクルマに戻ってくると、ラジオでアメリカ戦の続きを放送していました

「ねぇ、やっぱりテレビで見たい!」と奥さん

「えっ!?」

昔から野球好きの奥さんは、もうラジオじゃ我慢できないらしい・・

「この辺でテレビ見れる所ないの?!」

「わ・わかったよ!」ってことで、向かったのはイオンモール銚子

ここからクルマで10分ぐらいのところです

イオンモールノジマ電気があったので、ふたりして一番大きなテレビの前に陣取ります

「店員さんから何か言われない?」と奥さん

(へっ!今更?)と思いながら、「そんなの気にしなくていいよ!」と私

最初は私たち二人だけだったのですが、知らない間にオジサンがひとり、また一人と来て、その後には子供たちも集まってきました

8回になって1点差になると、「あ~っ」というため息・・

そして9回、ついに大谷がマウンドへ!

みんな固唾を飲んで見守ります

 侍ジャパン | プロ野球 - Number Web - ナンバー (bunshun.jp)より

そして大谷がトラウトから三振を奪った瞬間、そこら中で大きな歓声があがり、振り向くとうしろに大勢の人がいてビックリ!

店員さんたちも一緒に飛び上がってるし、まるでパブリックビュー会場!

「いつの間にこんな人だかりになってたんだろう?」

「でも優勝して良かった~!」

「まさか銚子まで来てイオンでテレビ観戦するとは思わなかったよ~」

「ホッとしたらお腹空いちゃった~」

「ちょうど旅行ポイントも使えるし、ここで食べよっか!」

結局イオンのレストラン街で食事をして、銚子観光に戻ることにしました

次に行くのは「地球が丸く見える丘展望館」です

昨日共通チケットを買ってますから、ここは行かなきゃ!

ってことで、さっそく屋上の展望台に登ってみます!

屋上の真ん中にはこんな台が設置してあって・・

ここに立つと、360°グルっと見回すことができるんです

さっき見た屛風ヶ浦や・・

昨日立ち寄った犬吠埼灯台もキレイに見ることができるし・・

彼方に見える水平線は確かに・・丸かったです

さ~て次は、前から一度乗りたかった銚子電鉄です!

煎餅やお菓子を売りながら、厳しい経営を何とか凌いでいるローカル線ですね

さっそく向かったのは、銚子電鉄の「犬吠駅

駅の真ん前にクルマを停めて、さっそく乗車券を買いたいと思います

銚子までの往復券を頼んだら、同じ値段で一日券があると言うのでそっちを購入

駅舎内には、あの「銚子電鉄ぬれ煎餅」も売ってます!

南欧風のホームで待っていると、ほどなく銚子行きの電車が到着!

もっと小さくて一両編成かと思いきや、結構しっかり電車してるじゃないですか!

確かに古びた電車だけど、何だか銚子の風情に合ってます

外川から終点の銚子までが15分ほどですから、次の駅にはすぐに着きます

海鹿駅、西海鹿駅を過ぎると、<<次は、かさがみくろはえ~、かみのけくろはえ~、>>という駅案内が流れてきました

「えっ!何なに? いまのアナウンス・・」

駅に着くと、ひらがなは「笠上黒生」なのに漢字は「髪毛黒生」になってる!

次の本銚子(もとちょうし)も「上り調子・本調子・京葉東和薬品」ってなってるし

いやいや、さすが銚子電鉄!、ダジャレのオンパレードですな

あとで調べたら駅名のネーミングライツをやってるんですね(収入になることはなんでもやる!ってことかな?)

ちなみに「髪毛黒生」のスポンサーは、ソメケアプラスという育毛シャンプーの会社でした

さてさて、そうこうしているうちに銚子に着きました!

そしてこれが銚子電鉄銚子駅

JR銚子駅のホームの端に建ってるかわいい駅舎ですが、その名前は「絶対にあきらめない」銚子駅

実は銚子電鉄は、映画も作っているんですね

映画のタイトルは「電車を止めるな!」

映画『電車を止めるな!』公式サイト (dentome.net)より

以下は「映画という名のクラウドファンディング」より一部抜粋

銚子電鉄は1923年に開業した全長6.4kmの小さなローカル鉄道です。

赤字基調の厳しい経営状況が続く中、映画制作を思い立ったのは2019年のことでした。

本作品の制作にあたり、クラウドファンディングで501名様から総額500万円を超えるご支援をいただくことができ、2020年8月に本作品は誕生しました。

公開開始から2年余り経ちましたが、現在も全国各地からお声掛けいただき、これまで全国24都道府県にて公開し、延べ1万2千人を超えるお客様にご観覧いただきました。

おかげさまで老朽化した変電所の更新工事も、公的支援と皆様の温かいご支援により無事完了することが出来ました。心より感謝申し上げます。

来年7月に弊社は開業100周年を迎えます。長きにわたり応援し、支えてくださった全ての方々に厚く御礼申し上げます。

これからも銚子電鉄の挑戦は続きます。地方鉄道の灯が消えぬよう、社員一同、力を尽くしてまいります。

2022年10月吉日
銚子電気鉄道株式会社
代表取締役社長 竹本勝紀

youtu.be

「絶対にあきらめない!」という強い思いで、煎餅やお菓子を販売し、映画まで作って電車を止めなかった銚子電鉄

その努力の甲斐あって、何と!2021年度は黒字を達成!

まるで今回のWBC侍ジャパンみたいじゃないですか!

絶対にあきらめないで赤字経営を逆転した、銚子電鉄バンザイ!!