独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#115 クルマに乗ると人が変わる?

 

クルマに乗るとその人の本性が現れるって、よく言いますが・・

実際のところどうなんでしょう?

ちなみに・・うちの娘は、普段はやさしい言葉使いなのに、クルマに乗ると乱暴な言葉を吐いてしまうらしい(娘の旦那談)

頑丈な箱に乗るからなのか、相手に声が聞こえないからなのか、人によっては「ジキル博士とハイド氏」のように人が変わってしまうこともあるとか・・

私はと言うと、さすがに「ハイド氏」にはなってませんが、それでもクルマを運転するとイライラしたり、たまに腹を立てて声を出すことも・・正直あります(娘は私に似たのかな?)

なぜこうなってしまうのかを調べてみると、こんな理由が挙げられていました

ドレス(ユニフォーム)効果


「制服を着ることで別人格が生まれる」という効果。警察官や消防士が勇敢なのも「ドレス効果」のひとつだと言われている。パワーがあって速い車や車体が大きい車などに乗った場合、その車の強さを無意識のうちに自分と重ね合わせてしまうことがある。

日刊カーセンサー (carsensor.net)より引用

プライベートな空間

車内空間という半ばプライベートな環境になることで、人格に安定をもたらしていた公的領域の力が機能しなくなり、私的な状態の自分が前面に現れてしまう。私的な環境あるいは公私が曖昧な環境において人間は不安定になりやすい。

小学館の雑誌『サライ』公式サイト (serai.jp)より引用

誰にも聞かれないという匿名性

車に乗っていると、暴言を吐いても「相手には自分の姿はわからないし聞かれない」という環境になる。ネットと同様に、誰が言っているのかわからないという状況が悪口を言いやすくしている。

ハンドルを握ると性格が変わる人の心理 | Ancar Channelより引用

リスクが多く常に緊張している

車を運転する行為には常に危険がまとわりつくために、周りの状況判断が最優先されてしまい、自分に関しての理性的な判断が後回しになってしまう。客観的に見ると自分がおかしいことであっても「自分は悪くない、相手が悪い」と主観的に考えてしまう。

ハンドルを握ると性格が変わる人の心理 | Ancar Channelより引用

 

なるほど・・クルマに乗ると本音(本性)が出やすいかもしれませんね

だから鬱憤が溜まっていたり、感情的になりやすい(切れやすい)人は、普段よりも余計に攻撃的な行動を取ってしまうわけですな

でも、そもそもクルマを運転すると、なぜイライラするんだろう?

普段、歩いている時には、そんなにイライラしないのに・・

ってことで、歩いている時と運転している時の違いを列挙してみると

  • 通る場所(道路)が決まっている
  • 走るためのルールが決まっている
  • 急な停止、旋回、回避ができない
  • 追い越し、追い抜きがしづらい
  • ぶつかった時の衝撃が大きい
  • コミュニケーションが取りづらい

あまり意識したことないけど、相当なストレスが掛かってるってことですね

そんなストレスがかかっているのに、急に人や自転車が飛び出してきたら、「バカヤロー!」の一言ぐらい言いたくなりますわね

また歩いている時は、自分のペースで移動できますが、クルマに乗っている時はみんな同じペースで走ることが多くなります

運転が上手い人も、下手な人も一緒

急いでいる人も、そうでない人も一緒

初心者も、ベテランも、高齢者も一緒

大きなクルマも、小さいクルマも、速いクルマも、遅いクルマも一緒

みんな同じ道を、同じ方向に走るわけですから、自由に走るわけにはいきません

だから歩くのと違って、どうしてもイライラしてしまうのかも・・

イライラすると、脇道や合流車線から入ってくるクルマが目障りになって邪魔したり、右折車が横切ろうとすると、かなり前からクラクションを鳴らしっぱなしで威嚇したりするわけです

でもって「何であんな嫌がらせしたのかな~」って、あとで自己嫌悪に陥ったりして・・

聖人君主じゃないんだから多少の暴言は許してもらうとしても、周りに当たり散らすような行為は、結局後悔するから止めた方がいいですね

とにかくクルマを運転する時は「自分の思った通りに走れない」ということを、しっかり認識することが大事ですな!

それだけでも、ハッピーカーライフに近づくような気がします