ひと月前、このままガソリンの政府補助金がなくなると、レギュラーガソリンが200円を超えるって話をしましたが・・
あの時はまだ、レギュラーガソリンが175円だったのですが、その後も価格はドンドン上がり、ついに今週は185円を超えてしまいました
経済産業省 資源エネルギー庁 (nenryo-gekihenkanwa.jp)より
地方によっては200円超えのスタンドもあったりして、「このままじゃ困ります！」なんて声を、ここぞとばかりニュースが取り上げています
さすがにこのままじゃ、支持率が低下してしまうと思ったのか、先週、岸田総理が、補助金継続を発表しました
発表の内容は、以下のとおり・・
経済産業省 資源エネルギー庁 (nenryo-gekihenkanwa.jp)より
9月7日から新たな補助金制度を適用して、10月中には175円程度までガソリン価格を抑えるというものです
経済産業省 資源エネルギー庁 (nenryo-gekihenkanwa.jp)より
具体的には、これまで高補助金発生の上限が193円（168円の25円超え）だったのが、9月7日からは185円（168円の17円超え）まで引き下げられます
185円を超えた額は、すべて補助金で賄われますから、とりあえず185円以上になることはないってことですね
加えて168円から185円の差額部分についても、9月7日～10月4日までは３割、10月5日～12月31日までは６割が補助されます
従って、今後出荷されるガソリン価格は、下のようになる予定です
9月7日～10月4日 ：185円－5.1円＝約180円
10月5日～12月31日：185円－10.2円＝約175円
ガソリンを入れるなら、もう１～２週間待った方がいいですね！（いまの在庫がなくなるタイミングで・・）
でも、本当にこんなこと続けていていいの？
とりあえず目先のガソリン価格は抑えられるから嬉しいけど、元売り業者に支払われる補助金は、全部税金ですからね
昨年１月から始まったガソリン補助金は、すでに４兆円が使われたと言われています
それに、９月から年末までに支払われる金額を合計すると、約６兆２千億円（赤枠の合計）になる予想です
経済産業省 資源エネルギー庁 (nenryo-gekihenkanwa.jp)より
ガソリンの税収は年間で約２兆２千億円（2022年）なので、税収よりも補助金の方が多いってことになります
ガソリンが高騰している原因は、原油価格の上昇もありますが、円安の影響が最も大きいと言われています
欧米が高金利政策を取っている中、日銀が低金利政策を継続しているのが原因ですが、それによってガソリンが高騰して、景気が停滞すれば元も子もありません
それを防ぐために補助金を出すわけですが、結局税金から賄われているから、また税金が増えるだけ・・
イタチごっこのような構図ですな
