ついにレギュラーガソリンの小売価格の全国平均が、1リットル当たり170円を超えて170.2円になりました
ガソリン価格170円超 価格抑制で石油元売りへ初の補助金支給へ | 原油価格 | NHKニュースより
去年の10月に160円台に突入して、一時は政府の備蓄石油の放出などで下落に向かうと期待されたのですが、さほど効果はなかったようですね
「またガソリン上がってたよ~」
「えーっ!そうなの?」
「先週入れた時より10円上がってた・・」
「一旦下がったから、やれやれと思ったのにね」
「店員さんに聞いたら、また原油が上がってるんだって・・」
ガソリン価格高騰の原因は、原油価格の国際的な指標となるWTI(West Texas Intermediate)の先物価格が高騰しているからです
WTIの先物価格は、コロナ感染によって停滞していた世界経済が回復に向かうことで、原油の需要が高まるという期待から上昇しました
更に中東やロシアなどの産油国が、増産に消極的なことがこれに拍車をかけたため、昨年末にはアメリカなどの消費国が産油国に対して強く増産を求め、石油備蓄の一部を放出する措置(日本も同じ)に踏み切ったわけです
その後、オミクロン株の感染拡大で一時原油価格は下落しましたが、感染拡大による世界経済への影響は限定的だという見方から、再び高騰しているとのこと
また緊張が続くウクライナにロシアが侵攻すれば原油の供給にも影響が及ぶだとか、UAEの国営石油会社がイエメンの反政府勢力の攻撃を受けて炎上した、と言ったことも原油価格の上昇につながっているそうです
「ただでさえ高いのに、続けて面倒なことが起きるね」
「ガソリンだけじゃなくて、いろんなモノが値上げになって大変よ~」
「うまい棒まで、値上げされちゃうしね」
政府はレギュラーガソリンの小売価格が170円を超えたことを受け、価格を抑えるため石油元売り会社に補助金を出す、異例の対策を初めて発動しました
ガソリン価格170円超 価格抑制で石油元売りへ初の補助金支給へ | 原油価格 | NHKニュースより
具体的には、元売り会社がスタンドへガソリンを卸す値段のうち、170円を超えた0.2円分と、原油価格の上昇で今週影響を受ける分の3.2円を引き下げ、合わせた3.4円分を後から政府が補助するというものです
補助は1月27日以降から適用され、軽油や灯油、重油も補助の対象となります
ただ、最終小売価格はガソリンスタンドがそれぞれの判断で決定するため、いままでのガソリン価格から3.4円下がるかどうかはわからないとのこと
経産省はガソリン卸売価格の引き下げ分が小売価格に反映されているかどうか、各地のガソリンスタンドを調査するそうです
今回の対策が発動されるのは、「レギュラーガソリンの小売価格の全国平均が、1リットル当たり170円を超えたとき」となっています
補助金は170円を超えた分と、原油価格の上昇にともなって、元売り会社が卸売価格の値上げした分をあわせた金額で、灯油や軽油、重油についても、ガソリン価格を基準にして同様の対策をとることになっています
今回は「3.4円」ですが、今後もっと上がった場合はどうなるかというと、残念ながら補助額の上限は一律で「5円」までとなっています
また、この対策は今年3月までしか予算が組まれていないため、新年度以降どうなるかはわからない状況です
「少しでも値下げになるのはありがたいけど、もっと下がらないのかしら・・」
「元々トリガー条項ってのがあるんだけど、いまは凍結されてるんだよ」
「なにそれ?」
「レギュラーガソリンの価格が160円以上になったら、税金の課税を一部止めるって法律だよ」
「そんな良い法律があるんだ!」
「でも、それを作ったあとに東日本大震災が起きて、復興予算が足りないからって凍結されちゃったんだよね」
「え~! そうなんだ・・」
「もしそれが生きていたら、25円ぐらい安くなるんだけどね」
「ホントに~!?」
「コロナ対策で財政もひっ迫しているし、今回の対策が精一杯なんだろうね」
「もう~、仕方ないわね!」
「明日にでも3円下がってるかどうか確かめてくるよ」
「そうね・・あっそうだ! ついでに灯油もお願い!」