何年か前の話ですが・・
娘の家族(孫たち)を迎えに行くことになり、彼女のマンションの前で待っていると、「荷物が多いから部屋まで来てほしい」とのこと・・
「わかった!、いま行くよ」
近くに駐車場があるけど、「ほんの2~3分だから大丈夫か・・」と、ハザードを付けて部屋まで迎えに行きました
荷物や孫たちを乗せて「さぁ、じゃ行くか!」と運転席に座ると、フロントの窓に何かが貼りついているじゃないですか・・!
「えっ!?イタズラか?」と、降りて確かめてみると・・
な・な・なんと、駐車違反のステッカーが!
「う・噓だろ~!ほんの5分・・いや3分も経ってないのに!」
「それも放置車両って、放置なんかしてないぞ!」(ちゃんとハザード付けてたし)
一気に意気消沈した私を見て、孫たちも心配そう・・
<放置駐車違反とは>
違法に駐車している車で、運転者がその車から離れていてすぐに運転できない状態をいいます
停止時間の長短、車から離れた距離の遠近、エンジンを止めているか否か、ハザードランプをつけているか否かということは関係ありません
違反金は、以下のとおり
駐車禁止(駐禁)の違反点数、罰金の金額・対策|チューリッヒ (zurich.co.jp)より
※車両が、高齢者や妊婦などの専用駐車区間である「高齢者等制限区間」に駐車した場合は、上記の金額に2,000円が加算されます
結局そのあと、納付書と弁明書が届いたので「弁明書を出してやろうかな!」と思いましたが、「かわいい孫のお迎えにほんの数分離れただけです」では、さすがに弁明にならないと思いなおして、素直に15,000円を払ったのでした
「放置駐車違反」の場合は、違反したドライバーが、誰だったかを特定できません
従って違反金は、車の所有者(使用者)が払うことになります
違反ステッカーが貼られてしばらくすると、車の所有者に「違反金納付書」が送られてくるわけですが、この場合は違反金だけで、違反点数が加算されることはありません(だって、誰がやったかわからないから・・)
でも、もし警察署に出頭してしまうと、「反則切符」を切られて反則金を払うだけでなく、「違反点数」も加点されてしまいます(だって違反者が特定されるから・・)
そうなると、ゴールド免許が通常免許(青色)に戻ったり、累積違反点数によっては、免停になることだってあり得るわけです
ゴールド免許でなくなると、任意保険料も高くなるし、更新期間は短くなるし、講習時間が長くなるし、いいことなし!
だから「放置駐車違反の場合は出頭しないで違反金を支払う」っていうのが、賢明な判断ということになります(それでも2割近くは、出頭してるそうです)
駐車禁止(駐禁)の違反点数、罰金の金額・対策|チューリッヒ (zurich.co.jp)より
出頭しても、反則金を拒否した場合は、今度は使用者に納付命令が行くので、結局違反金を逃れることはできません(これが法改正のキモらしいです)
ただし・・
それでも違反金を払わない(無視する)人が、全国で20,000人近く(平均1.8%)いるんだそうです(2017年の場合)
「なんだ~、払わなくてもいいの?」と思いますが・・
滞納すると・・
1、放置違反金の納付書の送付
↓(不納付の場合)
2、放置違反金納付命令書を送付
↓(不納付の場合)
3、督促状を送付
↓(不納付の場合)
4、車検拒否・滞納処分
という流れになり、最終的には「車検拒否」や「滞納処分」となります
「車検拒否」とは文字通り「車検が通らない=公道を走れない」ということで、「滞納処分」とは、いわゆる財産の差し押さえです
つい先日も、60代の女性が違反駐車を15回も繰り返し、滞納金が50万円(延滞金含む)になったことから、財産を差し押さえられていました
現金以外にも、高級グラスまで押収されていましたが、そもそも15回も違反を繰り返す理由が知りたくなりますよね
警察は「逃げ得を許さない!」と言っていますが、このニュースを見た未納者は、ちょっとビビったんじゃないでしょうか?
ただ警察が「逃げ得は許さん!」と言っても、住所がわからなくなったり、処分を受ける車自体がなくなる、なんてこともあるそうです
そうなると、普通は手の打ちようがないわけですが、なんと、新型コロナがそれを解決したそうなんです
きっかけとなったのが、「コロナ給付金」
「コロナ給付金」欲しさに住所を届け出たら、居所がバレちゃった、ってわけです
世の中、うまく逃げ切るって難しいもんですね(合掌)