「184㎰/270Nm」
これは私が乗っている「BMW420GC」の、最高出力と最大トルクです
まぁ、ハッキリ言って大した数値じゃないし、現在の2.0Lターボエンジンとしては非力な方ですね
だって「レクサスIS300」の最高出力と最大トルクは「245㎰/350Nm」ですから、馬力・トルク共に「BMW420GC」の3割増です
NAエンジンで言うと「BMW420GC」が2.5L、「レクサスIS300」が3.5Lって感じですかね
ちなみに、2.5LのNAエンジンって言うと、前に乗っていた「スカイライン250GT」のエンジン(VQ25HR)が、ちょうどそれに当たります
「VQ25HR」の最高出力と最大トルクは「225㎰/263Nm」ですから、単純に数字だけ比べると、スカイラインの馬力は2割増しってことになります(トルクはほぼ同じ)
ただ、実際に乗り換えてみると「BMW420GC」の方が、かなり力強く感じます
それは「スカイライン250GT(VQ25HR)」と「BMW420GC(F36)」の、トルク曲線図を見れば明らかです
「スカイライン250GT(VQ25HR)」の出力&トルク曲線図
「スカイライン250GT(VQ25HR)」のトルクは、2,000回転で一度頭打ちになり、4,000回転辺りから再び盛り上がって、4,800回転で最大トルクに達します
それに対して「BMW420GC(F36)」の場合は・・
「BMW420GC(F36)」の出力&トルク曲線図
わずか1,350回転で発生した最大トルクを、4,600回転まで維持しているので、実用域での扱い易さ(力強さ)は、「スカイライン250GT」の比ではありません
それでも「スカイライン250GT」は5速ATだったので、まだ良かったのですが、「フーガ250GT」で7速ATになった時は、ハッキリ言って「フラストレーション」が溜まりっぱなしでした
また低速域だけじゃなく、高速域でも「BMW420GC」の方が明らかに加速がいいし、気持ちよく感じます
「スカイライン250GT」の最高出力は「BMW420GC」より40PSも上ですが、その馬力が発生する6,800回転まで回すことなんて、公道ではまずありません(せいぜい回しても4,500~5,000回転ぐらいですかね)
だとしたら、馬力もトルクも、実際は「BMW420GC」が上回っているかも?
逆にサーキットで、常に5,000回転以上ブン回すような走りをするなら、「スカイライン」の方が、楽しくて気持ちいいかもしれませんね
馬力とトルクの関係(味付け)って、本当に面白い!
ちなみに「レクサスIS300」の最大トルク(350Nm)が発生するのが、1,650~4,400回転ですから、相当扱いやすいエンジンだと思いますが、実際「BMW420GC」と比べてどうかって言うのは、試乗してみないとわかりませんね
「BMW420GC」の2.0Lターボって、カタログ数値は全然大したことないけど、ホントに扱いやすい、いいエンジンだと思います