独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#23 私がスタッドレスタイヤを履かない理由

 

年明け早々、都心でも雪が積もりましたが・・

冬用タイヤを持っていない私は、とにかく猫のようにジッとしているだけです

でも昔は、年末になると「スタッドレスタイヤ」に履き替えていたもんです

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最初は「金属チェーン」を使っていたのですが、スキーに出かける回数が増えて、手間がかかる、ガタガタと衝撃がある、切れる可能性があることから、「スタッドレスタイヤ」を着けることにしました

最初に買ったのは、ヨコハマの「アイスガード

ブリジストンの「ブリザック」は人気がある分高かったので、少し安い「アイスガード」にしたのでした

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純正タイヤ幅は「205」だったのですが、スタッドレスは「195」にサイズダウンして、少しでも安く買ったのを思い出します

このタイヤはものすごく静かで、夏用のポテンザよりも静かだった記憶があります

サイズダウンしていたせいかもしれませんが、こんなに静かならずっとこれでもいいかと思うほどでした

でも、ある休日のスキー帰り、蓼科の下りでスリップして肝を冷やしたあと、原村のアイスバーンで滑って、路肩の雪に擦りながらようやく止まったことがありました

そもそもアイスバーンだったので、どんなタイヤでも滑ったとは思いますが、その時から「スタッドレスタイヤ」だけはケチらないほうが良いと思うようになりました

知り合いに聞くとやっぱり「ブリザック」が一番良いとのことで、それからはずっと「ブリザック」一本になりました

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その後は、クルマを乗り換えるごとに「スタッドレスタイヤ」も買い替えたのですが、タイヤサイズが段々大きくなっていきました

ご存じのとおり、タイヤはサイズアップすると値段が極端に上がって行きます

日産「フーガ」の時は、ホイールも含めると12万円以上したと思います

またマンションだとタイヤの置き場がないため、タイヤ屋に預かってもらうことになりました(1年の3/4は預かってもらっている感じ)

これも当然ながらお金がかかります

そんなある冬の土曜日、東京に大雪が降りました

その時奥さんに「勤務先まで送ってほしいんだけど・・」と頼まれました

勤務先といっても家から5分ぐらいの場所なので「いいよ!」と私

「フーガ」はすでにスタッドレスに履き替えていたので、ここぞとばかりに勇んで出かけたのはいいのですが、自宅に戻る時に大変な目に遭ったのです

家に戻るには200メートルほどの一方通行を通るのですが、そこはクルマが通った形跡もなく、20センチほどの雪が降り積もっていました

何の気なしにそこに入ると、数メートルいったところで車の底が雪に乗り上げた形になり、前にも後ろにも動くことができなくなったのです

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いま思うと車高の低いFRで、かなり無謀なことをしたものです

しばらく格闘したのですがどうしようもなく途方に暮れていると、自宅前の雪を掻いている人を発見しました

その人に頼み込んでスコップを借り、とにかくタイヤ周りの雪を掻き除きます

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どれぐらいの時間やったでしょうか・・

雪と汗でグチョグチョになりながら、やっとの思いで雪をどけてクルマを動かすと、わずかですが、前後に動けるようになりました

そこで反動を付けて前後に揺さぶり、何度目かにやっと一方通行の入り口まで戻ることができました

スコップをお借りした人にお礼を言い、とにかく大きな道路を選んで家の近くまで行くことにします

大通りからはホントは一方通行で入れないのですが、今回は仕方がないので一方通行を逆走して、やっと家に帰り着くことができたのでした

 

その日の夕方、この話をすると・・

「もう雪の日は出歩かないことだね」と奥さん

一応アナタのご要望でクルマを出したから、こうなったんだけどね・・

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とにかくそれからは、たとえ「スタッドレスタイヤ」を履いていても、雪の日はおとなしく自宅待機することにしました

その後BMWに乗り換える時に、一応タイヤ屋にスタッドレスタイヤを見積もってもらったのですが、20万円もかかるというので、速攻「もういいです」と返事したのでした