日本で売れている輸入車って、どんなクルマなんだろう?
まあよく見かける輸入車と言えばドイツ車だから、ベンツやBMW、アウディ、VWが上位に来るのでしょうが、ベスト20ぐらいまで調べたらフランス車があるかも・・
それと、昔と今じゃどう変わっているのかも知りたくて調べてみました
参考にしたのは日本自動車輸入組合の販売統計で、今から15年前(2006年)までの新車登録台数です
統計情報 | JAIA 日本自動車輸入組合 (jaia-jp.org)
登録区分はモデルごとになっていて、例えばベンツであれば「Cクラス」とか「Eクラス」、BMWであれば「3シリーズ」とか「5シリーズ」ってな具合です
なお、平均年間登録台数はベスト20に入った年のみの平均値となります
では早速、トップ5から見てみましょう!
2006年から2015年までの10年間、ずっとNo1の地位をキープしていたのはVWゴルフです
VWゴルフはこの10年間平均で年間2.5万台を販売し、常にトップの座に君臨していました
2016年ついにトップの座を譲ってしまいましたが、それでも2019年まで2位の位置をキープ、誰もが知っている欧州コンパクトです
ただ2018年はずっと堅持していた2万台を割り込み、最近の販売台数は減少しています
BMWミニは2006年時点では年間登録台数1.3万台で3位だったのですが、毎年順調に売上を伸ばし2015年には2万台を超え、2016年には2.5万台を売り上げてトップに立ちました
特に現行型(第3世代)になった2015年以降、急激に売り上げを伸ばしているのがわかります
それ以降は2020年までずっと1位をキープ、年間平均登録台数も2.4万台と他車を圧倒しています
元々かわいく個性的なデザインに人気があったのですが、クラブマン、クロスオーバーなど新たなモデルを投入したこともユーザー獲得に繋がっているのでしょう
このトップ2の次に人気のクルマと言えばBMW3シリーズ
BMW3シリーズは、2006年~2009年と2013年は2位、それ以外の年もほとんどベスト5以内に入っている人気車です
15年連続でベスト10入り、平均年間登録台数13,546台と輸入車セダンの代表です
輸入車セダンと言えば、忘れてならないのがベンツCクラス!
当初はBMW3シリーズに大きく水をあけられていたCクラスですが、2011年には逆転、2013年はモデルチェンジした3シリーズに抜き返されたものの、2014年以降は3シリーズに大きな差をつけて3位の座をキープしています
Cクラスも15年連続ベスト10入りしており、平均年間登録台数は13,693台となっています
この4台はレギュラーメンバーといったところですが、これ以外に度々トップ5に顔を出すのが、VWポロ、ベンツEクラス、BMW5シリーズです
VWポロはずっと1万台前後を販売する人気車で、2010年、2011年は2位になってVWゴルフとワンツーフィニッシュを飾っています
ベンツEクラスとBMW5シリーズは、Cクラスvs3シリーズの上級ライバルと言われるだけあって、今でも安定的な販売台数を確保しています
Eクラスの平均年間登録台数は約8,300台、5シリーズの平均年間登録台数は約6,100台で、この2台はトップ5と6~10位の間を行ったり来たりしています
そして最近になって急にベスト5に入ってきたのがベンツAクラス
実はこのAクラス、15年間で何と14回もトップ20に入っており、14年間の平均登録台数は6,248台と結構売れています
特に最近は2019年に12,946台を売って第4位、2020年は8,723台を売って第2位となっていますから、直近ではBMWミニに次いで人気のあるクルマかもしれません
人気トップ5は予想どおりドイツ車ばかりでしたが、トップになるには年間2万台以上、トップ5に入るには最低でも1万台以上売れていないとダメみたいですね
さあ続いてベスト6~10に行きましょう!
ここもドイツ車中心ではありますが、新たにボルボが登場しています
ベスト5で紹介したVWポロ、ベンツEクラス、BMW5シリーズも度々顔を出していますが、それ以外の常連と言うとBMW1シリーズでしょう
BMW1シリーズは2006年から2020年まで毎年ベスト20に入っており、15年間の平均年間登録台数は7,155台、2006~2008年と2012年にはグループでトップの6位に入っている人気車です
しかし後半になって目立つのはBMW2シリーズですね
こちらは2015年に初めてベスト20に入ってから、2020年まで6年連続でランクインしており、平均年間登録台数は7,211台と1シリーズを凌ぐ売上になっています
ボルボは当初大きいサイズの70や60シリーズが売れていましたが、最近はコンパクトな40シリーズが売れていて、2018年には6位、2019年は7位、2020年は8位と堅調に推移してします
このボルボ40は2013年にベスト20入りしてから2020年まで8回連続ランクイン、平均年間登録台数は7,684台です
ちなみにボルボ60は、2011年にベスト20入りしてから2020年まで10回連続ランクイン、平均年間登録台数は6,436台となっています
アウディは当初A4シリーズの方が売れていましたが、最近はA3シリーズの方が売れているようで、A3は2014~2015年に6位に入るほどの人気車です
A3シリーズのベスト20入り回数は14回で平均年間登録台数は5,765台、A4シリーズのベスト20入り回数は11回で、平均年間登録台数は5,670台です
2012~2014年にはVWアップ!とVWビートルがランクインしているのも注目です
いまはすでに販売していないクルマですが、この時は人気があったんですね
VWアップ!がベスト20入りしたのはこの3年間だけで、3年間の平均年間登録台数は8,779台でした(瞬間的ですが売れてます)
VWビートルは15年間で計11回もベスト20にランクインしており、平均年間登録台数は5,113台となっています
6~10位グループには、概ね年間販売台数が9,000~6,000台のクルマが入っていますが、販売台数にあまり差がないので、順位が目まぐるしく変わってしまいます
今回はベスト10までを調べてみましたが、次回は11~20位を紹介したいと思います
BMW4シリーズやシトロエンは出てくるのかなぁ・・