独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#56 アイシン製6速AT(2)

 

前回は「シトロエンC3」に搭載されている、アイシン製6速ATの不満点を、主に挙げてみましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

今回は、アイシン製6速ATの良いところを、実際に走りながら、紹介したいと思います

まずは環八を北上して、大泉から外環道に入り、常磐道に向かいます

今日は、天気が良くないこともあって、一般道も、高速道も、空いてます!

改めて「シトロエンC3」の6速ATを観察するには、絶好のシチュエーションです

前回、発進時にATが繋がるまでタイムラグが、1秒ぐらいあると言いましたが、さすがにそれは、盛り過ぎでした(あっても0.5秒ぐらいかな・・)

ブレーキからアクセルに踏みかえて、「はい!」、スタートみたいな感じです

これは、アイドリングストップをキャンセルした時の症状なので、試しにアイドリングストップを解除しないで走ってみると、エンジン再始動と、ATに力が伝わるタイミングがうまく合って、違和感がまったくありません

「やっぱり、アイドリングストップありきの、セッティングなんだ・・」

でも「BMW420GC」は、アイドリングストップしなくても、無問題ないんですけどね

エンジンの再始動時に、余計な負荷をかけないとか・・そんな理由ですかね?

ちなみに「BMW420GC」は、「SPORTSモード」と「MSモード」では、アイドリングストップは作動しません

でも「シトロエンC3」は、「Sモード」や「Mモード」にしても、アイドリングストップが作動します

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なので、「シトロエンC3」で、アイドリングストップをカットするには、メインパネルの車両設定で、アイドリングストップ機能を、OFFにするしかありません

ただ、外気温が35℃以上になると、勝手にOFFになります(これは、BMW420GCも同じです)

あともうひとつ、3~4速で、アクセルを強く踏むと出てくるガラガラ音ですが、これが「Sモード」だと、どうなるかも、試してみました

「Sモード」にすると、3,500回転まで回って、シフトアップするので、3速のガラガラ音も、だいぶん解消されます

ちなみに「シトロエンC3」のエンジンは、最大トルクで205Nmを発生させるのですが、トルクピークが1,500~3,500回転になっていて、そこから先は落ち込んでいきます

(参考:同じPSAグループ、プジョー308の1.2Lピュアテックエンジンです)

プジョー ピュアテック3気筒ターボエンジンが1.4L以下クラスでエンジン・オブザ・イヤーを受賞 | オートプルーブ - Auto Proveより

だから「Sモード」では、3,500回転でシフトアップするんでしょうね

アイシン製6速ATは、このエンジン特性に合わせて、ハイギアードな設定になっています

1速から2速はすぐシフトアップするので、大袈裟に言うと、2速発進のような感じ

でも、この2速から3速あたりの加速が、凄くいいんです!

ガソリンらしからぬ、グイグイ出て行く感覚は、本当にクセになります

そのあとは、アクセル開度にもよりますが、2,000~2,500回転ぐらいで4速へとシフトアップしていきます

でも面白いのが、そのまま5速・6速に入るかというと、そうじゃないんです

60km/hぐらいじゃ、5速には入りません

5速は70km/h以上、6速はおそらく、85~90km/hにならないと入らないので、ただ燃費を稼ぐという、ギア設定ではないみたいです

アクセルを緩めても、ハイギアのまま、滑走する感じにはなりません

一般道や高速道路でも、アクセルオフにすると、エンジンブレーキが結構効きます

前車との距離が詰まりそうな時や、長い下り坂では、アクセルを離すだけでスピードコントロールできるのが、意外とうれしいところです

このアイシン製6速ATが、一番効果を発揮するのが、下りのワインディングです

車両の軽さと、ストロークのあるサスと、エンジンブレーキが、いい感じでマッチするんです

ホントにビックリするぐらい、安定した走行ができます

大泉の料金所を通って、まずは、80~90km/hで穏やかに走ります

毎度のことですが、本当にコンパクトとは思えない、ゆったりした乗り味です

大泉から和光北までは、路面が荒れている区間なのですが、「シトロエンC3」はそれを感じさせないほど、穏やかに受け流してくれます

圏央道は空いていましたが、途中雨が降ったりしたので、ゆっくり走ります

三郷で常磐道へ乗り替えるのですが、Rのきついカーブを早い速度で回ると、道路の繋ぎ目で、後輪がぴょんと跳ねます

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こういうところは、「やっぱコンパクトだな」と感じますね(トーションビームだから仕方ないか・・)

まっ、でもそれ以外は、コンパクトと感じさせる場面は、ほとんどありません!

常磐道入ると、ほとんどクルマがいないので、ちょっとアクセルを踏んでみます

グーッと加速して、すぐに120km/hぐらいになります

アイシン製6速ATは、アクセルを踏んでも6速のまま加速するので、踏み始めはもっさりしてますが、トルクがあるので、思ったより早く、法定速度以上になるんですよね・・

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「ダメよ、飛ばしちゃ!」

でも、改めて「シトロエンC3」は、高速走行に向いていると思います

直進安定性が優れているもありますが、むやみにキックダウンしないから、アクセルワークが本当に楽なんです

そう考えると、アイシン製6速ATは、ロングドライブ向きの設定なのかもしれません

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