独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

# ホンダフリードってどうよ?(1)

 

うちのマンションにはホンダ「フリード」が2台停まっています

1台は以前から停まっているダークシルバーの「フリード」で、外観から推測するに2016年から販売が開始された2代目「フリード」だと思います

熟年のご夫婦が乗っているのですが、冬はスキーに行ったりして結構アクティブに使い倒している感じです

もう1台は、最近引っ越してきたばかりのブルーの「フリード」なんですが、鮮やかなブルーカラーから推測すると、2020年以降に販売された2代目モデルのマイナーチェンジ版じゃないかな?

こちらはまだ小さい子供さんがいるファミリーで、チャイルドシートをセットして出掛けるにはちょうどいいミニバンって感じです

実はこの2台の間にホンダの「シャトル」が停まっていたのですが、何とこれがグレーの新型「フリード・クロスター」に変わったんです

こちらはアラフォーのご夫婦なんですが、今まで乗っていた「シャトル」が古くなって新型「フリード」に買い替えたみたい

結果的に歴代「フリード」が3台キレイに横並びで停まってる形になり、何だかホンダディーラーにでも来たみたいです

ホンダ「フリード」とは

2008年に発売された「フリード」は「モビリオ」の後継車として登場したコンパクトミニバンで、「毎日にちょうどいい・・」を謳い文句にしていました

全長4.2mのボディは駐車に苦労しないし、小回りも効くし、燃費もいい

3列シートは大人が7~8人乗れるし、シートを畳めば大きな荷物だって楽に入る

日常の通勤や買い物はもちろん、遊びや旅行にも使えるし、いざとなれば友達やジジババの送迎だってOK

とにかく生活のいろんな場面でオールマイティに使えるってことで、発売当初から人気があり、今でも堅調な売上を維持しています

「フリード」の販売実績

初代「フリード」が発売されたのは2008年ですが、8年後の2016年から2代目に、そのまた8年後の2024年6月からは3代目が販売されています

※初代販売台数:2008年は5~12月まで、2016年は1~8月までの合計数値

※2代目販売台数:2016年は9~12月まで、2024年は1~5月までの合計数値

※3代目販売台数:2024年6~10月までの合計数値

ホンダ フリード/プラス/ハイブリッド 新車販売台数推移/売れ行き(生産台数)と生産状況は?生産工場も - 株式会社アイディーインフォメーションより引用

初代も2代目も年平均で7万台前後をずっと維持していますし、発売したばかりの3代目もすでに目標の6,000台/月を大きく上回ってます

なぜ「フリード」はこんなに人気があるんでしょうか?

「フリード」が売れる理由

「フリード」が家族の毎日を支えるクルマなのは分かりますが、他にも魅力あるミニバンがひしめき合う中で、ずっと売れ続けているのには何か理由があるはずです!

①絶妙なパッケージング

中・大型ミニバンは大勢で乗る時は確かに広くて快適だけど、通勤や買い物などの普段使いではちょっと持て余してしまう

軽ハイトワゴンは通勤や買い物などはすごく便利だけど、子供が大きくなってきたり、大人がフル乗車するにはさすがに狭すぎる

そんなファミリーが求めるクルマが、まさに「フリード」

実際に乗ってみると中型ミニバンに負けない広さと高さと機能性を備えているし、軽ハイトワゴンに負けないぐらい扱い易いし、まさに両車の良いとこ取り

6人乗りの「キャプテンシート」を選べば高級ミニバンのような快適性を備えているし、ウォークスルーもできるから車内を自由に移動できちゃいます

これだったら「無理して大きなミニバン買う必要ないかな!」ってなりますわね

②お手頃な車両価格

サイズもお手頃なら、価格もお手頃なのが「フリード」のいいところ

例えば同じホンダの軽ハイトワゴン「N-Box」の車両価格は、179万円~225万円となっています(2024年12月現在:FF車のみ)

今年の6月から発売開始された3代目「フリード」の車両価格はと言うと、251万円~321万円ですから「N-Box」との差は72万円~96万円(2024年12月現在:FF車のみ、福祉車両を除く)

車格や快適装備、安全性能や動力性能を考えるとまぁ妥当な価格差と言えるでしょう

ちなみに同じホンダの「ステップワゴン」の場合はと言うと、車両価格が317万円~407万円ですから「フリード」より更に66万円~86万円高くなります(2024年12月現在:FF車のみ)

軽自動車から乗り換えるのであれば約2倍の値段になりますから、さすがにちょっと考えちゃいますよね

ってか、今回の新型「フリード」は小さな「ステップワゴン」みたいな感じなので、無理して「ステップワゴン」を買う必要はないかも・・

そしてホンダの高級ミニバン「オデッセイ」に至っては、車両価格が480万円~516万円になります(2024年12月現在:FF車)

総額500万円超えはそう簡単には手が出ない価格だし、そもそも「オデッセイ」ってこんな高級なクルマでしたっけ?

③ガチンコのライバルが少ない

こんな優等生「フリード」のライバルと言えば、ご存じトヨタの「シエンタ

初代「シエンタ」がデビューしたのは「フリード」よりも2年早い2003年ですが、3代目(現行モデル)が登場したのも2年早い2022年からになります

この2台はかれこれ20年近く熾烈な売上競争を繰り広げているわけですが、実は周りを見回すと「コンパクトミニバン」ってこの2台ぐらいしか見当たりません

6人乗り以上のステーションワゴンSUVはありますが、どれもコンパクトとは言えないサイズだし、当然スライドドアの設定はありません

そう考えると、毎年15万台以上ある「コンパクトミニバン」の市場を「フリード」と「シエンタ」で分け合ってるわけですから、そりゃ安定して売れるわけです

この唯一最大のライバル「シエンタ」とホンダ「フリード」って何が違うんだろう?

ってことで、次はこの2台を比較しながら「フリード」を深掘りしてみたいと思います