独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#12 シトロエンC3がまたエンストした!(2)

 

前回、C3が高速道路でエンストした話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

「お~い!」という大きな声は・・

走行車線をノロノロと進むレッカー車からでした!

窓を開けたドライバーさんが「大丈夫か? 乗っけようか!」

私は「えっ!」と驚きながらも「お願いします!」とすぐさま返事を返します

レッカー車はゆっくり路肩まで移動してC3の前に停止しました

「どうしたの? 動かないの?」

「そうなんです!エンジンが止まっちゃって・・」

「とにかくココじゃどうしようもないから運んであげるよ」

「あ・ありがとうございます、いいんですか?」

「いいよ!困ってる時はお互い様だから」

たまたま通り掛かったレッカー車のドライバーさんが、一生懸命クルマを押している私を見て、ありがたいことに声を掛けてくれたのでした

ディーラーに事情を話したら、このレッカー車に乗せてもらって大丈夫とのこと

Dさん(後から名刺をもらって知りました)はテキパキと荷台に乗せる準備を始めます

でもこんなことってある?

クルマが動かなくなって途方に暮れている時に、ちょうどレッカー車が通りかかって声を掛けてくれるなんで、もう「神様」が現れたとしか言いようがありません

啓示を受けた人のイラスト(男性)

DさんはC3の工具トレイから牽引フックを取り出すと、フロントバンパーにある蓋を開けてフックを差し込みます

フックにワイヤーを掛け、C3の運転席に乗ったと思ったらワイヤーが動き出します

後から聞いたらリモコン操作で動かしていたとのこと

ゆっくりC3を引っ張り上げたら、今度は荷台がせりあがっていきます

この間、10分程度でしょうか・・

何と手際のよい仕事ぶり!すごい!

Dさん、実は鶴ヶ島で中古車を受け取って、大黒ふ頭ショールームまで運ぶために関越道を走っていたそうな

「これも何かの縁だから、ディーラーまで送ってくよ!」

「今日の仕事は、このクルマを運んだあとでも間に合うから大丈夫」

「ありがとうございます! 何とお礼を言ったらいいか・・」

あのままディーラーのレッカーを待っていたら、間違いなく高速道路上で2~3時間は待つことになっていたでしょう

C3を載せ終わったころにはすでに渋滞が解消していて、すぐ側を車が猛スピードで走り抜けていました

このままここにいたら、どうなっていたことか・・

万が一のことを考えたらゾっとします

奥さんと子供はC3に乗ったまま(ホントはダメらしいけど・・)、私はレッカー車の助手席に乗せてもらって移動することになりました

後で奥さんに聞いたら、結構揺れて遊園地のアトラクションみたいだったそうです

このDさん、いつもは板金・塗装・車検整備の仕事をしているそうなんですが、知り合いから頼まれてレッカー移動の仕事も請け負っているんですって!

最近は、大雨による水害でダメになったクルマを運ぶことが多いらしい

水害に遭ったクルマはほとんど使い物にならないらしく、廃車にするしかないそうです

先日もある家でクルマ4台が全部水に浸かって「可哀そうだった」と話していました

水に浸かった車は発火する可能性もあるので、エンジンを掛けられないそうです

だからフォークリフトで持ち上げたり、最悪はギアロックしたままで、ガリガリ引っ張り上げたりすることもあるらしいです

「外車はダメだよ! 電気系統が弱いから・・」

「やっぱ車は国産! 特にトヨタが一番だね!」

プリウスなんか満タンで1000㎞走るし、故障はしないし」

「30万㎞走っていても30万円で売れるよ!」

「海外に売るんだよ、すごいでしょ」

「旦那さん! この車、2回も止まったら3回目も絶対あるよ!」

「買い替えた方がいいよ、国産に!」

シトロエンにこだわりがあるの?」

「なきゃ、国産だよ、絶対国産!」

練馬インターまでの間に、「神様」から一気にまくし立てられました。

神様のイラスト

私には返す言葉もありません・・

本当に今回のことで、このC3には懲り懲りしました

シトロエンC3自体は、ホントに良い車だと思います

でも私のC3は、欠陥車としか言いようがありません

フロア下からコトコトと音がしておかしいとは感じてましたが、やっぱりミッション系か、エンジン自体のトラブルのような気がします

とにかく走る・止まる・曲がるの基本性能がちゃんとしてない車は怖くて乗れません!

たまたまDさんが声を掛けてくれたから良かったようなものの、あのまま高速道路に止まっていたら大惨事になっていたかもしれません

ましてや赤城山の山道で止まったらどうなっていたことか・・

ディーラーに到着してC3を降ろしてもらい、ディーラーから代金を受け取ったDさんは再び鶴ヶ島に帰っていきました

これからまた大変な仕事があるのに、笑顔で走って行かれました

「Dさん!ホントににホントにありがとうございました!」

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