独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#181 路線バスの加速が凄かった!

この前「いすゞプラザ」に路線バス(エルガ)が展示されていた話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

私も家から駅までは路線バス(関東バス)にお世話になっています

豊田車両工房のイラスト - pixivより

いつものようにバスに乗ると、その日の運転手さんはアクセル全開にする人で、つり革を持っていても立っていられないほどでした

普通なら「もっと大人しく運転しなよ!」と文句を言いたくなるところですが、その時はバスの加速の鋭さに感心してしまって・・

「へ~、バスって本気出すと凄いな!」

「一体どれぐらいのパワーがあるんだろう?」

ってことで、路線バスのことを調べてみることにしました

路線バスの種類

路線バスは、全長✕全幅が10~11.5m✕2.5mの「大型バス」、8~9m✕2.3mの「中型バス」、7m✕2.0~2.3mの「小型バス」、7m未満で定員30名未満の「マイクロバス」があります

いつも私が乗っているのは「大型バス」か「中型バス」なので、今回はこの2つに絞って調べてみることにしました

路線バスの製造メーカー

現在、中型・大型バスの製造は、「いすゞ自動車」「日野自動車工業」「三菱ふそうトラック・バス」の3社が行っています

ただ「いすゞ自動車」と「日野自動車工業」は、「ジェイ・バス」という2社の合弁会社が作ったシャーシを使っているので、ボディ以外は同じモノになります

ちなみに「いすゞ自動車」は路線バスの開発、「日野自動車工業」は観光バスの開発を行い、「ジェイ・バス」が製造したものをそれぞれが販売しています

日本のバス車両 - 日本のバスメーカー - わかりやすく解説 Weblio辞書より引用

大型路線バス

三菱ふそうトラック・バスエアロスター

1984年に初代がデビューしたあと、1996年に2代目、2014年に3代目、そして現在は4代目になっている大型バスです

現在のエンジンは7.5リッター6気筒のディーゼルターボ(最高出力270ps/最大トルク785Nm)ですが、バスの寿命は10年~20年(50~100万km)と言いますから、まだ3代目は現役バリバリ、2代目だって働いている可能性が十分あります

そこで3代目を調べるとエンジンは今とまったく同じ、2代目は当初12リッターエンジン(最高出力240ps/最大トルクは834Nm)を積んでいましたが、途中から今と同じエンジンにダウンサイズされたようなので、いまと大きな違いはなさそうです

普通車だとバケモノ級の排気量ですが、車両重量が約10トン、満員(80人)だと15トン近くなることを考えると、全然大したことないスペックですよね

いすゞ自動車「エルガ」

いすゞ自動車の大型バス「エルガ」は2000年にデビューし、2015年にフルモデルチェンジされて現在に至ります

エンジンは5.2リッター直列4気筒OHCディーゼルターボ(最高出力250ps/最大トルク735Nm)を搭載し、トランスミッションは自動モード付6段AMTとトルコン6速ATの2種類が組み合わされています

三菱ふそうの「エアロスター」は7.5リッター6気筒でしたが、「エルガ」はもっと小さいエンジンにダウンサイズされており、「これでホントに大丈夫?」って感じ

車両重量は約9.7トン、フル乗車だとやはり15トン近くになるはずですから、恐らく鋭い加速ってわけには行かないでしょう

ちなみに、初代「エルガ」に搭載されていたエンジンは15.2リッターV型8気筒(最高出力が285ps/最大トルク1,000Nm)だったそうですが、さすがにもう走ってないでしょうね

中型路線バス

三菱ふそうトラック・バスエアロミディ

三菱ふそうの中型バスが「エアロミディ」になります

1986年に「エアロミディ」という名前が付いてから、小型を含むエアロミディシリーズとして長年製造されていましたが、2017年を最後に製造が中止されて現在は販売されていません

最後のモデルに搭載されていたエンジンは、7.5リッター直列6気筒ディーゼルターボ(最高出力220ps/最大トルク745Nm)で、トランスミッションはフィンガーコントロールの6速MTでした

車両重量は8トン、定員57名(運転手含む)フル乗車だと11トン強になりますが、大型バスの「エアロスター」とほぼ変わらないエンジンで、なお且つMT車ですから、たぶん加速はかなりイイと思います

いすゞ自動車エルガミオ

いすゞの中型路線バスが「エルガミオ」になります

1999年にデビューした当初は、7.8リッター6気筒ディーゼルエンジン(225ps)と5速MT(のちに6速に変更)が組み合わされていましたが、2011年に長期排ガス規制に対応した5.2リッター4気筒ディーゼルターボにダウンサイズされています

このエンジンの最高出力は210ps/最大トルクは706Nmですが、2ステージターボによって全回転域で強いトルクが得られるようになり、特に低回転でのレスポンスが良くなっていました

2016年のフルモデルチェンジで2代目に移行しましたが、エンジンはそのままで、トランスミッションがAMT(自動クラッチMT)に変更されています

2017年にはエンジンがVRG(可変バルブ)シングルターボに変更、2020年にはトランスミッションに初の6速ATが採用されました

鋭い加速の路線バスはどれ?

以上のことから、私が乗った加速が鋭いバスは、おそらく中型バスと思われます

そうなると三菱ふそうの「エアロミディ」か、いすゞの「エルガミオ」になりますが、エンジンが唸っていたということはMT車かAMT車の可能性が高いので、「エアロミディ」か、2017年以前に製造されたMT仕様の「エルガミオ」だったってことですかね?

ちなみに、三菱ふそうの「エアロミディ」はすでに販売終了していますから、近い将来中型路線バスは、いすゞの「エルガミオ」だけになってしまいます

ひょんなことで路線バスを調べましたが、バス市場も寡占化が進んでいるんですね