独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#167 足立美術館

前回は「出雲大社」に行った話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

今回は山陰ドライブ最後の目的地、「足立美術館」へやってきました

ここは奥さんも私も、一度行ってみたかった場所なんですよね!

ただ「出雲大社」を離れるとまた雨が強くなってきて、せっかく素晴らしい日本庭園を見にきたのに大丈夫かな?

さっそく拝観料(2,500円/一人)を払って中に入ってみると、廊下の大きな窓越しにキレイな庭が見えてきました~!

「お~! 噂通りの立派な庭だね~!」

「ホントね! ここは中から見られるのね~!」

雨の中を歩くのは嫌だな~と思ってましたが、要らぬ心配でした

庭を見ながら廊下を進んでいくと、壁に明るい色使いのかわいい絵が展示してありました(美術品は撮影不可)

「美術館所蔵の絵を季節によって変えて展示してるんだって・・」

「へ~、そうなんだ」

その先へ進んで行くと壁に四角い窓があって、庭の景色が絵画のように見えます

絵画と庭が交互に出てきて、普通の美術館とはまったく雰囲気が違いますね

更に歩いて行くと、今度は外廊下に出ます

ここには、庭園を指さす「足立翁」の銅像があります

「足立翁」はこの美術館を創設した「足立全康(あだちぜんこう)」という人です

明治32年安来市古川町(美術館所在地)に生まれ、最初は生家の農業を手伝いますが、身を粉にして働いても報われない両親を見て商売の道に進もうと決意します

14歳の時、大八車で木炭を運搬する仕事をしながら炭の小売りで収入を得たことをきっかけに様々な事業を興し、大阪で繊維問屋・不動産関係などの事業を手掛ける一方、幼少から興味を持っていた日本画を収集して美術品コレクターとして知られるようになります

また若い頃から好きだった庭造りへの関心も次第に大きくなり、ついに昭和45年、郷土への恩返しと島根県の文化発展のために「足立美術館」を創設しました(当時71歳)

足立美術館について | 足立美術館|ADACHI MUSEUM OF ARTより抜粋引用

その「足立翁」の隣には「庭園日本一」の石板があり、2003年から22年連続の文字が彫りこんであります

「22年連続ってことは、去年までずっと日本一ってことじゃん!」

「すごいわね~!」

外廊下から建物の中に入ると、そこはガラス張りのラウンジになっていました

ラウンジのベンチに座って、暫し庭を見ながら寛ぎます・・

youtu.be

「静かね~」

「うん」

ラウンジの壁には「庭園の手入れ」スケジュールが貼ってあったのですが、1年間ずっと休まず手入れが入っているんですね

ってか、そうじゃないと「庭園日本一」を22年も取り続けるなんてできませんよね

「ここの手入れ、メチャお金掛かってると思うよ」

「入園料だけで賄えるのかしら?」

「いや~、無理だと思うよ」

ラウンジを出ると喫茶室があり、その先には大きな横長の窓があって、まるで庭を切り取ったような景色が楽しめます

近くに同じ構図のポスターが貼ってあったのですが、季節によっていろんな顔が見られるのも日本庭園のいい所です

先に進むと外廊下があったので、さっきの景色を外から眺めてみます

すると奥さんが「あそこに滝が見えるわよ!」

「えっ! どこどこ?」

「ほら、向こうの山!」

「お~! ホントだ~!」

よく見ると壁に説明書きがあって、横山大観の「那智之瀧」をイメージして造られた人口の滝だそうです

滝まで造っちゃうなんて、どんだけ手を掛けてるんだろう・・

そのまま中廊下を歩いて行くと今度はレストランがあって、その隣には池のある中庭が現れます

「お~、こっちはこっちでいい感じの庭だねぇ」

「雨が降ってるから緑が瑞々しくて、逆にこの天気で良かったかもね」

ここには離れのような建物があって、「ソファーに腰かけて左右をご覧ください」って書いてあります

「どれどれ、座って見てみようよ」

「うん」

左を見ると小さな窓があって、さっきの日本庭園が切り取った絵のように見えています

そして右を見ると中庭が見えて、ここに座ると両方の景色をいっぺんに楽しめるってわけですな

この離れ家の床の間には細長い窓が開いていて、まるで掛け軸の「山水画」を見るように庭の景色を楽しめるようになっています

いやいや・・人工滝と言い、この離れ家と言い、至る所に趣向を凝らしてますなぁ

こんな家(別荘)に住めたら、さぞこころ安らぐことでしょうな・・

youtu.be

中庭から中廊下を通って歩いて行くと、今度は外広間に出てきます

「お~! こっちから見る庭園もいいねぇ」

「すご~い! やっぱりここに来て良かったわ~!」

今回は生憎の雨でしたが、それでも「足立美術館」の日本庭園は素晴らしい!

youtu.be

あと、ここには「足立翁」が苦労して集めた「横山大観」の絵画や他の日本画家の作品がたくさん展示されています

本館展示室(近代日本画) | 足立美術館|ADACHI MUSEUM OF ARTより

足立美術館」を創設した「足立翁」は・・

日本人なら誰でも分かる「日本庭園」を通して四季の美に触れてもらい、その感動をもって「横山大観」という画家の作品に接することで「日本画」の魅力を理解してもらいたい

そしてその他の画家や作品にも興味を持ってもらい、ひいては「美の感動」に接してもらいたい

そう強く深く願っていたそうです

足立美術館について | 足立美術館|ADACHI MUSEUM OF ARTより抜粋引用

季節によって移り変わる日本庭園と、それに併せて入れ替わっていく絵画や陶芸品

庭と美術品を季節ごとに楽しめるなんて、やっぱさすが「日本一」の美術館ですな!

 

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