前回は、ホンダ「フリード」が何で売れてるのか?って話をしましたが・・
今回は「フリード」の唯一で最大のライバル、トヨタ「シエンタ」と比較しながら売れている理由を深掘りしてみたいと思います


エクステリア(デザイン)
上の写真のとおり「シエンタ」はポップでかわいいデザインなのに対して、「フリード」は至って真面目でスクエアなデザインになっています
ただ「フリード」には「ステップワゴン」を小さくしたような「AIR」と、アウトドアを意識した「CROSSTER」の2タイプがあるので、自分の好みに合わせて選択できるのがいいですね
ボディサイズと扱い易さ
2台のボディサイズは「5ナンバー」だけあって、非常にコンパクトです

(「シエンタ」「フリード」共に、7人乗りハイブリッドFF車の数値)
ただ室内長は両車とも2.5m以上を確保、室内高に至っては1.3mもあるので、子供が立って移動することだってできます
小回りのし易さについては「シエンタ」の方が少し勝っていますが、どちらも車両の扱い易さで不満を抱くことはないでしょう!
タイプ&グレード設定
この2台の一番の売りは、コンパクトサイズなのに多人数が乗れることですが、2台のタイプ&グレード設定には違いがあります
「シエンタ」にはハイブリッド仕様とガソリン仕様があり、それぞれに7人乗りと5人乗りが設定されています(ガソリン仕様はFF車のみ)

あとは財布の中身と相談しながら、豪華な「Z」か、中間の「G」か、廉価版の「X」を選ぶかという、如何にもトヨタらしい設定です
一方、ホンダ「フリード」にもハイブリッド仕様とガソリン仕様がありますが、7人乗りと5人乗りの他に6人乗りが用意されてるのが大きな特徴です

6人乗りだと2列目がキャプテンシートになりますから、快適性は格段に上がるし、全席ウォークスルーだって可能になります

コンパクトミニバンとしては、なかなかのアピールポイントですね
そのかわり、7人乗りは「AIR EX」のFF車しか選べないし、5人乗りは「CROSSTER」にしか設定がありません
ってことは、7人乗りの4WDが欲しい人は「シエンタ」を選ぶしかないってことになりますが、逆にガソリン車で4WDが欲しい人は「フリード」を選ぶしかありません
う~ん・・でも、そこで迷う人はあまりいないかな?
3列目シートの収納と乗り心地
ミニバンを選ぶ時に一番気になるのが、3列目シートの乗り心地と収納し易さじゃないですかね?
「シエンタ」の3列目シートは折りたたんで2列目の下に収納されるので、荷室はスッキリ、荷室容量も十分な大きさがあります
いや~、いまのコンパクトミニバンのスペース確保術にはホントに感心します
ただし、一度2列目シートを倒して3列目シートを収納し、また2列目シートを起こす操作が必要なので、ちょっと手間がかかりますね
一方「フリード」はと言うと、3列目シートを横に跳ね上げるタイプになります
なので、荷室内はスッキリとはいきませんが、後から3列目を跳ね上げるだけなので、わざわざ横に回って2列目を倒す必要はありません
どっちが良いとは言えませんが、縦横ビッシリ荷物を積むのでなければ、操作は簡単な方が使い勝手が良いかもしれませんね(2列目に座ったままでも操作できるし・・)
次に、3列目シートの乗り心地はどうなんでしょうか?
まず「シエンタ」の3列目シートを見てみると、収納を優先したせいか座面や背もたれは最低限の厚さしかありません

実際に試乗したレポートを見ても、3列目シートはあくまでエマージェンシー用として考えた方がいいらしい
一方「フリード」はと言うと、座面も背もたれも十分な厚さがあります

試乗レポートを見ても大人がしっかり座れるスペースとクッション性能があり、3列シートを常時使うことを想定して作り込んであるそうです
「フリード」の開発者の話では、ミニバンとしてしっかり使えるクルマを目指して開発したそうで、キレイに収納するより乗り心地を優先した結果、跳ね上げ式になってしまったんだとか・・
動力性能と乗り心地&静粛性
「シエンタ」と「フリード」は共に1.5Lエンジンを搭載していますが、「シエンタ」は3気筒エンジン、「フリード」は4気筒エンジンになります

(「シエンタ」「フリード」共に、7人乗りハイブリッドFF車の数値)
ハイブリッドは共にシリーズパラレル方式ですが、「フリード」は「フィット」や「ヴェゼル」にも搭載されている「e-HEV」なので、低中速領域はモーターで駆動し、高速領域はエンジン直結で走る方式になります
モーター駆動で出だしからトルクがあるので低中速は不満のない加速をするようですが、高速での伸びは今一歩らしく、同じ「e-HEV」でもおとなし目のセッティングなっているようでです
「シエンタ」ハイブリッドはスペック的には「フリード」に劣るものの、車重が100kgも軽いため「フリード」との差はあまり感じないとのこと
ただ車両剛性と静粛性は明らかに「フリード」の方が高く、「シエンタ」は多少ガタピシ感があるらしい
また「フリード」はアイポイント(重心)が高いぶん足回りはしっかり目、「シエンタ」はアイポイント(重心)が低いぶん足回りはやわらか目になっていて、ここらは乗る人の好みで分かれるようです
燃費と価格
7人乗りFF車での燃費比較は以下のとおりです

(ハイブリッド、ガソリンともに、7人乗りFF車の数値)
カタログ上は「シエンタ」の方が良くなっていますが、どの試乗レポートを見ても両車の燃費はほぼ一緒とコメントしているので、ここは大きな差はなさそうです
次に価格を見てみましょう!

(2024年12月現在の価格)
「シエンタ」の最低価格は196万円と、200万円を切っているのは魅力ですね
あと「シエンタ」は廉価版の「X」から豪華版の「Z」までの価格差が大きいですね
逆に「フリード」の7人乗りと5人乗りはワングレードしかありません
7人乗りFF車で比べると「シエンタ」の豪華版「Z」と「フリード」の豪華版「AIR EX」の差が5万円ですから、フル装備の場合はほとんど同じ価格と考えて良いでしょう!
ただ「フリード」にはリアクーラーや電動パーキングブレーキ、全車速追従型ACCが付いてくることを考えると「シエンタ」よりもお買い得かもしれません
ホンダフリードってどうよ!
扱い易くて、多人数が快適に乗れて、値段もリーズナブルなホンダ「フリード」
「シエンタ」と比較しながら中身を詳しく見てみると、「シエンタ」に勝る部分が多いこともわかりました
っていうか、そもそも「シエンタ」と「フリード」では客層が違うのかもしれません
常時5人以上で快適に移動したいなら「フリード」、たくさん荷物を積んで4人以下で出かけるなら「シエンタ」って感じですかね
言い方を変えれば、「フリード」は小さなミニバン、「シエンタ」は大きなハイトワゴンと言ったところでしょうか
実はこの記事を書き終えたころ、熟年ご夫婦が乗っていたダークグレーの2代目「フリード」が、何と新型「フリード」に変わっていたんです!
それも、あのホンダ「シャトル」から乗り換えたアラフォー夫婦の新型「フリード・クロスター」と色も形もまったく同じ

「お互い同じ車種と色になるとは思ってなかっただろうな、それも隣同士だし・・」
これで本当にホンダディーラーみたいになりました(笑)
ちなみに新型「フリード」を買う人の6~7割が、旧「フリード」からの乗り換えなんだそうです
一度乗ってしまうと「フリード」から離れられなくなるってことなんですかね!