独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#60 EV長距離レースで分かったこと!

 

以前、私のEV購入は現実的じゃない!という話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

今回、トヨタ「bZ4X」、日産「アリア」、現代「IONIQ5」、テスラ「モデルY」のBEV(SUV)4台で、「東京~大間崎(青森)キャノンボール対決」というのをやっていたので、その感想を書きたいと思います

まぁ、すでにご存じの方は、動画スルーということで・・(長いし・・)

youtu.be

レース結果は、早かった順に「韓国」・「米国」・「日本」・「日本」って感じですかね

順位はさておき、面白かったのが以下の事柄でした

急速充電能力の違い

急速充電器には「25kw」・「50kw」・「90kw」のタイプがあり、数値が高い方が短時間でたくさん充電できるわけですが、バッテリーによっては能力通りに充電されないんですね

トヨタ「bZ4X」

特に「bZ4X」については「充電制限」がかかるようで、ドライバーには申し訳ないのですが、たいへん面白く(興味深く)見てしまいました

「bZ4X」にとっては「罰ゲーム」のようなレースでしたが、実際にこんな制限がかかると、次に乗るのが怖くなりますね

その点テスラは、バッテリー容量もさることながら、「テスラ専用スーパーチャージャー」の充電能力が、相当高そうです

スーパーチャージャーの威力を痛感 - EVsmartブログより

もしも残量さえ気にしなければ、スーパーチャージャー(2回)だけで、一番早く大間崎まで行けたかもしれません

ただし、スーチャーは高速道路内にはないので、一度降りる必要があるのと、一般の急速充電(チャデモ)では、その能力を十分に享受できないのが「玉に瑕」のようです

ヒョンデ「IONIQ5」

驚いたのが、現代(ヒョンデ)「IONIQ5」の充電能力!

チャデモの1回充電(30分間)は、「充電制限」が全くかからないので、充電器の能力をフルに享受できるんだとか・・

さすが「EV」に力を入れてるだけのことはあるけど、日本でも販売してたなんて、全然知りませんでした・・

知らなかったと言えば・・「おかわり充電」

充電待ちのクルマがいない時に、続けて2回充電することを「おかわり充電」と言うんだそうです

あと「90kw」タイプの急速充電機も、単独で使っている時は、その充電能力を100%使えるのですが、2台で使うと、給電能力が半分になってしまうんですね(へ~)

シェアすると「50kw」充電器より効率が悪くなるから、最初にやってた人は損した気分になりますわね

新電元工業株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)より

ただ「90kw」タイプの急速充電器は、今どんどん増えているそうで、インフラ整備は数というよりも、性能アップの方向で進んでいるようです

充電インフラと言えば、どの動画を見ても「ありがたい!」って言っているのが、日産ディーラーの「24時間充電可能サービス」

トヨタや他のディーラーにも充電器はあるけど、店が休みの時や、営業時間外は使えない場合があるようで、さすが日産!、国産EVのパイオニアだけあります!

電費性能の違い

さて、EVの長距離移動では、充電が大きな障害(時間の無駄とストレス)になるわけですが、電費(燃費?)は、その充電回数を減らす大きな要素になりそうです

「モデルY」と「bZ4X」の電費を比較すると、「1kwh」で走れる距離は「モデルY」が「bZ4X」の1.35倍になります

仮に、バッテリーの充電性能が同じだとしても、「モデルY」が1回の充電で済むところを、「bZ4X」だと最低2回は充電しなければならないことになります

元々、長距離が苦手なEVにとって、充電回数が少ないことは、かなり有利ですよね

そう考えると、「やっぱテスラは凄い!」ってことか?

急速充電の料金

ところで、長距離と言えば・・

「リッター20Km以上」で走るハイブリッドカーなら、1,000Kmの長距離移動でも「50Lのガソリン」で済むってことですよね

レギュラーガソリンが「リッター160円」だとすると、1,000Kmで掛かる費用は8,000円

今回のEVの急速充電で掛かった充電費用は、5,655~8,855円

急速充電に必要な充電カードが「月額4,500円」かかるらしいので、この移動に関しては、決して「EVがお得」とは言えません

確かに家で普通充電するなら「格安」かもしれませんが、休日に遠出するには、毎月4,500円を払って「充電カード」を持つ必要がありますから、年トータルで考えるとどうなんでしょう?

そう考えると「EV普及」には、まだまだ時間がかかりそうですね

う~ん、やっぱトヨタの「全方位作戦」は正解かも・・

「ブラボー!ハイブリッド・リボーン!」

ところで「新型プリウス」と言えば、今年の箱根駅伝で、先導車としてお目見えして話題になりました

トヨタも「bZ4X」はイマイチだけど、「新型プリウス」があるからいいんじゃね!

給油(充電)のストレスはないし、速いし、カッコイイし・・

トヨタに代わって、私が言ってあげますよ!

「いま現在、CO₂削減に一番貢献してるのはハイブリッド車だぞ!」って!