独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#33 トヨタ博物館

 

以前、浜松にある「スズキ歴史館」に行った話を書きましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

もう一か所、絶対に行ってみたかったのが「トヨタ博物館

今回、その念願の「トヨタ博物館」に行ってきました!

東名の「日進JCT」から長久手方面に向かい、「長久手IC」で降りたらもう博物館!(まるで博物館のために作った道路みたいですが、愛知万博の時に作られたんですね)

平日で雨だったのもあって、休館かと思うぐらい閑散としてましたが、駐車場にはそれなりにクルマが停まっていたので、ひと安心

さて、まずはクルマ館に入りましょう!(ここにはクルマ館と文化館があります)

受付で入館料を払って、チケットとパンフレットをもらいます

通常大人は1,200円なのですが、「TS3カード」で払ったので200円割引になりました

2階に上がるエスカレーターの前には、「トヨダAA型」乗用車がお出迎え(この当時はトヨタじゃないんですね)

そこからエスカレーターに乗って2階に着くと、最初に見えてくるのがこのクルマ

ガソリン自動車第1号という、ベンツの三輪自動車です

棒ハンドルにも驚きますが、エンジンからの動力を、いくつもベルトを介して車輪に伝えているのも驚きです!

昔の人に怒られちゃいますが、小学生の工作みたいです

ここは「ZONE1」というコーナーで、黎明期の自動車が展示されています

これはスタンレー(アメリカ)の蒸気自動車

実際に走らせている動画が横のモニターで紹介されていますが、今でも動くっていうのがすごい!

このクルマ館では、音声ガイドアプリも使うことができて、手持ちのスマホで説明を聞いたり見たりできます

パンフレットの裏面に、このアプリ用の二次元バーコードが載っているので、ここからダウンロードして使います(音声ガイドは館内だけ聞くことができます)

このクルマ館には「トヨダAA型」が展示されている「ZONE0」から「ZONE13」まであるので、アプリで説明が聞けるのは便利ですね

しかし、こんなにたくさんコレクションを集めるなんて、凄いの一言!

さすが世界のトヨタ

「ZONE2」は、馬車に替わって、自動車が急激に進化した時代です

これはロールスロイスですが、この時からデカくて豪華だったんですね(というか金持ちしか乗れなかった?)

「ZONE3」は、自動車が大衆化した時代(やっと庶民のものになってきた?)

これはプジョー(フランス)ですね(この時から小さいんだ・・)

「ZONE4」は、各社が豪華さや技術を競った時代

これなんかメチャおしゃれですよね(アメリカのデューセンバーグ

それでいて、レーシングカー並みのパワーがあったんだとか・・

コックピットもカッコイイ!

「ZONE5」は、日本での自動車量産の時代です

これは、有名なフォードA型(アメリカ)

日本の量産と言っても、国産車はわずかで、性能に優れたアメリカ車が、日本に建設した大規模工場でたくさん作られた時代でした(現地工場生産ってやつですな)

こちらは、その当時の純国産車「オートモ号」

確かに、二世代ほど逆戻りした感はありますね・・

しかしその後は、政府の援助もあり「トヨダAA型」などの国産車が、アメリカ車にとって代わっていきました

「わたしは、この時代のクラシックカーが大好き!」と奥さん

「へ~、そうなんだ」

奥さんがクラシックカー好きとは知りませんでした

「ZONE6」は、流線形が流行った時代と関東大震災後の国産車のコーナー

そして「ZONE7」は、各国から個性的なクルマが生まれた時代です

これなんかまさに個性的です(フランスのドラージュ)

「ZONE8」は、第二次世界大戦後のクルマたちのコーナー

スタイルが、一気に現代的になりますね

そしてアメリカでは、スポーツカーが流行った時代でもありました

コルベット(シボレー)とサンダーバード(フォード)

そしてこれは、メルセデスベンツですね

その当時は、相当斬新的なデザインだったでしょうね

2階の展示はここまでで、次は3階に移動しようと思ったら、「クルマつくり日本史」というコーナーがあったので、ちょっと覗いてみることにしました

画像と文章で、日本の自動車産業の歴史を知ることができるのですが、結構わかりやすく出来ていて面白い!

トヨタだけでなく日産・ホンダ・マツダなど、国内メーカーが競い合い・協力し合いながら、自動車を日本の基幹産業に育ててきたことが、よ~くわかりました(ちょっと感動的ですらあります)

さて、エレベーターで3階に移動しましょう!

「ZONE9」は、各国で異なった発展をしたクルマたちが展示されています

これは、日本のトヨペットクラウン!

機能性と耐久性を兼ね備えた、現代の国産車の原点とも言えるクルマですね

そしてこちらは、アメリカのキャデラック!

バカでかい図体に、羽が生えてこの色使い(いまじゃありえないデザイン・・)

まるで飛行機ですね

そんな、国それぞれに特徴あるクルマたちが、ズラッと並んでいます

そして「ZONE10」は、日本の経済成長に伴ってクルマが大幅に普及した時代

ブルーバード、コロナ、パブリカなど、往年のクルマたちが並んでいます

「おっ!キャロルがあった!」

これは、私の父が乗っていたクルマです!

そして、ダットサンのフェアレディ

そして、トヨタ2000GTトヨタ800

どれも、目の前で見るのは初めてです!

これだけでも、トヨタ博物館に来た価値があるかも・・

そしてここからは、私が子供のころ憧れたクルマたちが並んでいました

日産フェアレディZ

トヨタセリカ

三菱ギャランGTO

いすゞ117クーペ

早く大人になって、こんなクルマに乗りたかったもんです

「ZONE11」は、環境問題や安全技術など、自動車メーカーにとって試練の時代

「ZONE12」は、いろいろなニーズに応えて、多くの車種が生まれた時代

そして「ZONE13」は、持続可能な未来に向けて、動力源の多様化の時代です

展示車の数の多さに驚き、めったに見ることができないクルマにときめき、憧れたクルマに会って子供の頃に返った、そんな2時間でした

展示車の詳細はコチラから↓

車両データベース | アーカイブズ | トヨタ博物館 (toyota-automobile-museum.jp)

でも、さすがに疲れたのと、お腹も減ってきたので、1階のミュージアムレストランへ入ることにしました

どうせ博物館のレストランだから、大したことないだろうと、一番安いオムライスを頼んだのですが、「結構ボリュームあるし、美味しいじゃん!」

これ以外にランチメニューもあるし、パスタも美味しそう!

いやいや、さすがトヨタ博物館、手抜きはありませんな

さてお腹もいっぱいになったし、つぎは文化館を覗いてみましょう!

文化館には、クルマのアクセサリーやポスター、関連グッズなどが所狭しと展示されています

これは、歴代メーカーのカーバッジ

これはほんの一部で、年代ごとにたくさん飾ってありました

そしてこっちは、自動車雑誌

こっちはボンネットに付けたエンブレムですね

今では安全性の観点から付けているクルマはほとんどありませんが、この当時はカスタマイズするための、大事なアイテムでした

そしてこちらは、ポスター

これは、歴代のカーゲームソフトと、ゲーム機ですね

ファミコンスーパーファミコンもあります

そして、こっちはプラモデル

昔はよく買って作ったもんです!

そしてこちらは、ミニカー

これもほんの一部で、部屋の真ん中のショウケースに、ズラッと並んでいます

さっきのクルマ館と同様に、ここのコレクションの数も半端じゃないですね

「どうやって集めたんだろう」と、そっちの方が気になります

コレクションのフロアから1階に降りると、ショップがあります

お土産やプラモデル、ガチャなんかもあったりして・・

ショップの傍には、誰でも乗れるクラシックカーが置いてありました

私も乗って、奥さんに1枚撮ってもらいました

見学が終わって一服しに行くと、喫煙所の横におしゃれなバスが停まっていました

愛知万博の時に使われた自律型バスだそうで、専用道路では自動運転を行い、一般道では人間が操作して巡航することができるんだとか・・

トヨタは、いろんなところでチャレンジしてるんだなぁ」

一服しながら、改めて感心した「トヨタ博物館」でした