独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#30 南アルプスあぷとライン

 

シトロエンC3」を買ってすぐに、寸又峡に行って感動と恐怖を味わったのでしたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

dfcarlife.hatenablog.com

dfcarlife.hatenablog.com

あれから早くも3年が過ぎ・・

今回は、その時乗れなかったアプト式トロッコ列車に乗るために、再び「千頭駅」にやってきました!

大井川上流部・奥大井の渓谷をゆっくりと走る「南アルプスあぷとライン」の正式名称は「大井川鐵道井川線」です

元々は大井川水系のダム建設のために作られた線路で、今は奥大井の観光列車として「千頭~井川間」を運行しています

さっそく千頭駅で「井川線&バス全区間乗り降り自由のお得なフリーきっぷ」大人2100円と、途中で食べるお弁当(1200円)を買います

運賃 | 大井川鐵道【公式】 (daitetsu.jp)より

この切符は、アプトラインと路線バスを自由に使えるので、千頭までマイカーで来た人にはお得なフリー切符です

さて、発車時刻が近づいたので、出発ホームに向かいましょう!

見えて来ました~、アプト式列車!

細い渓谷を走るためか、かなり幅の狭い小さな車両です

小さなドアから乗り込むと・・

中はこんな感じで、一人用の席と二人用の席が並んでいます

車両は古びた感じで、最低限の機能しかなさそうです

ドア横の箱は、車掌さんがアナウンスするマイクですね

さぁ、列車がゆっくりと「千頭駅」を出発しました!

列車は大井川沿いに、森の中をガタゴト走っていきます

まだこの辺りには民家があって、お茶畑がのどかな雰囲気を醸し出していますが・・

「大井川」と「寸又川」が合流するあたりを過ぎると・・

「これから険しい渓谷へ向かうよ!」って感じになって、ワクワクドキドキ!

全開の窓からは、心地よい風と一緒に虫も入ってきて、如何にもトロッコ列車って感じです

アプトいちしろ駅」に到着すると、乗客がどんどん降りて後ろに向かって走っていきます

「何?・・どうしたの?」と奥さん

「なんだろう?」と自分たちも降りてみると、みんな一生懸命に写真を撮っています

実はここで「アプト式機関車」と接続するんですね(皆さんよく知ってらっしゃる・・)

「アプトいちしろ」と「長島ダム」の間は、1000mで高低差が90mもある急こう配のため、アプト式機関車がないと上り下りができないんですね

このアプト式機関車には「ラックホイールピニオン」という、坂道専用の歯車が付いていて、線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて、坂道を上り下りします

日本では、この路線だけに採用されている方式だそうです

さぁ、ここからは「アプト式機関車」に押されながら、勾配を登っていきます

確かにいままでと違って、背もたれに少し圧を感じます

しばらくすると見えてくるのが「長島ダム

平成14年に完成した多目的ダムで、そこにできたダム湖が「接岨湖」ですね

この「接岨湖」に掛かるレインボーブリッジの途中に「奥大井湖上駅」があります

奥大井湖上駅」にはアプト式列車で来るか、線路わきの遊歩道を歩いてくるしかないんですよね

前回は、クルマで行って辿り着けなっかった場所です

でもここ景色は、こんな風に上から見たほうがいいかも・・

静岡県観光公式ブログ (hellonavi.jp)より

奥大井湖上駅」を出て「接岨峡温泉駅~尾盛駅」を過ぎると、日本一の高さの鉄道橋(関の沢橋梁)があります

そこから見下ろした景色が、コレ!

ここは確かに高い!

車掌さんが「ここで携帯やカメラを落としたら、二度と帰ってきませんのでご注意を!」と丁寧に笑わせてくれます

閑蔵駅」を過ぎると、井川ダムが見えてきて・・

最終「井川駅」に到着です!

井川駅」を降りて井川湖畔を散策しても良かったのですが、今回はこのアプト列車に乗るのが目的だったので、折り返しまでの時間(25分ほど)は、駅の待合でお弁当タイムにしました

「ふるさと弁当」というだけに、おにぎり2つ、イワナの甘露煮、里芋の味噌焼き串など、見た目はホント地味なお弁当だったのですが・・(なので中身は撮らなかった)

食べてビックリ!

味も量も、大変満足のいくお弁当でした!

最初は「え~!これが1200円なの?」って思っていましたが、これなら1200円でも全然OKですね(東海軒さん、失礼しました~)

復路も、乗ってきた列車で帰ります

行きは初めてだったので、2時間弱があっという間だったのですが、帰りは正直なところ疲れてしまいました

だって帰りもまぁ同じ景色ですし、乗り心地が決して言い訳ではないので・・

せっかくフリー切符を買ったので、帰りは「路線バス」を使うルートにすればよかったと思います

まぁ、こういうのは、一度経験してみないとわかりませんからね

次回は、秋の紅葉の時期に試してみたいと思います