前回は、ゴムチェーンを買ったけど、どう頑張っても装着できなくて諦めた話をしましたが・・
そうは言っても、突然の雪のための装備は絶対に必要です
そこで見つけたのがコレ!
ノルウェー製の「オートソック」という、ポリエステルの布をタイヤに被せるだけの簡単チェーンです
シャワーキャップのような白い布をタイヤ上部に被せたら、タイヤを半周させて残りの部分をタイヤに被せるだけという簡単なものです
多少ズレていても、走っている内に真っすぐになるって言うから、あら不思議!
特に固定するためのバンドや器具はないけど、走行中に外れる心配はないらしい
ホントに薄い布なのですぐに破れそうですが、通常の雪道使用では破れないほどの耐久性があるそうです
「でも、実際の効果はどうなの?」って思いますよね・・
そしたら、JAFのユーザーテスト動画を見つけました!
以下のタイヤで、それぞれの雪道走行能力を比較しています
オールシーズンタイヤ
ノーマルタイヤ+非金属チェーン
ノーマルタイヤ+布チェーン
ノーマルタイヤ+スプレーチェーン
まずは登坂能力
急こう配ではスタッドレスタイヤに負けるけど、それ以外は非金属チェーンと互角です
そして制動能力
まったく問題なしというか、場面によっては非金属チェーンよりも制動距離が短い場面もあったりして・・
原理は、布の細かい網目が雪をかむのと、その網目に水分が吸い取られることでスリップを防ぐんだそうです
そしてこのチェーン、何と言っても安い!
カー用品店でも1万円ちょっと、アマゾンなら1万円を切る値段で買うことができます
また軽くて場所を取らない!
ゴムや金属チェーンだと重いし、特にゴムチェーンはケースが大きいので、トランクに常備するには本当に厄介ですが、この「オートソック」なら大丈夫!
あとで調べたら、金属やゴムのように劣化しないので、破れたりしない限りはずっと使えるし、ポリエステル繊維でできた布なので洗うことも可能だそうです
現在は日産やホンダでも、純正チェーンになっているとか・・
「あ~ぁ、最初からこれを買えば良かった~」
でも気になるのが、「高速道路でのチェーン規制で使えるの?」ってこと・・
昔は滑り止めチェーンとして認識されないところもあったようですが、現在は国土交通省の道路標識令の改正により「布チェーン」がOKになったそうです
この改正は2018年12月に行われていて、全国13か所に限り、大雪での走行にはチェーンを装着していなければ通行できないというもの
大雪で多くの車が何日も立ち往生した、あの事件後に改正されたということですね
この指定された区間においては、緊急情報が発令されるような大雪時には、スタッドレスタイヤだけはダメで、別途チェーンを装着しないと通行できないことになりました
「チェーンならどれでも大丈夫なの?」ってことですが、カー用品店で取り扱っているチェーンはすべて大丈夫だそうです(スプレー式を除く)
ですから、「布チェーン」もOKという訳です
やっと「布チェーン」が認知されたってことですね
ただ、「布チェーン」の場合は、目的地に着いたら必ず外す必要があります
というのも、極寒の場所に駐車したままにすると、路面と布が凍結して張り付き、いざ動かす時にチェーンが破損する可能性があるからなんです
これは注意せねば・・
あと実際に使用した方から「スタッドレスタイヤでは登れなかった坂道を登ることができたり、カーブでの横滑りなどは布チェーンの方が安心感が高かった」と言うコメントがあったり・・
関東での大雪時にオートソックを実際に試した方は、「チェーンを付けたトラックがスタックするような場所でもスイスイ走ることができた」そうです
また現在は「オートソック」のほかにも、似たような名前の製品が出ています
【バイスソック】
バイセンフェルス製の布チェーン。素材は特殊合成繊維で重さ1.09㎏、制限速度50km/h。TUFに加えオーストリア・スノーチェーン規格の認定も受けている。設置部分が黒色なので汚れが目立ちにくいのが特徴
【スノーテックス】
日本製(COIZUMI)の布チェーン。素材はバイアスカット特殊繊維で伸縮性が高いので装着が簡単。制限速度は30km/h
でも結局わたしは、BMW420GC用に「オートソック」を買いました
「布チェーン」の元祖ですからね
それに安いし、軽いし、丈夫だし
これならタイヤハウスのクリアランスも気にならないから、簡単に装着できます
買ってから実際に試す機会がまだないのですが、トランクに置いておくだけで安心感が全然違います
ちなみに「オートソック」のサイズ適合表はこちら
サイズ適合表:タイヤサイズに合った製品をお選びください。 – AutoSock JP
いまは、シトロエンC3のトランクにも「オートソック」が入ってます