霧の中、横手・渋峠スキー場を回り込むように登っていきます
一番上のリフト乗り場まで来ると、もう霧というよりも雲の中で、気温は13度
5m先が見えないような状態になり、スピードを落としてゆっくり進みます
「ねぇ、大丈夫・・」
「少し見えづらいけど大丈夫だよ・・」
奥さんは最近、土石流や崖崩れの映像ばかり見ているので、そうなるのではないかとヒヤヒヤです
万座温泉への分かれ道を過ぎると益々霧が濃くなって、3m先も見えなくなりました
「もう引き返そうよ~」と奥さん
「う~ん、もう少し走ってみようよ」
と言いつつ、この状態じゃ雄大な景色など拝めるわけもありません
そうしているうちに辺りは硫黄の匂いが漂ってきて、火山弾避けのシェルターまで現れました
「もういやだ~、引き返して!」
「そうしようか・・」
「Uターンできる?」
「うん、少し広い場所があれば大丈夫!」
「早くして!」と奥さんはビビリまくりです
草津までもう少しだったんですけどね・・(^^;
少し先にスペースがあったのでUターンして、さっき通った万座温泉に降りる道を下ることにしました
「もうホントいやだ~、早く降りようよ!」
「はいはい!」
白根山からどんどん下って行くと、ほとんど前が見えなかった霧もウソのようになくなりました
万座温泉まで降りてくると、さすが温泉地だけあって硫黄の匂いがプンプン!
匂いから逃げるように万座ハイウェイを一気に下って嬬恋万座口まで降りてきました
「やっと街にでたね、大丈夫?」
「うん・・」
「ちょっと休憩しようか?」
ちょうどコンビニがあったので一服します
今回のミッションだった志賀高原草津ルートはこの天気で達成できませんでしたが、なかなか体験できない山の天気を経験しました
次回は、天気の良い日に草津側から登った方がよさそうです
奥さんはようやく緊張から解放されたみたい・・(^^;
ここからは鬼押し出しを通って軽井沢に抜け、関越道で一気に帰りたいと思います
鬼押しハイウェイも雨が強くて道が川のようになっていたのですが、軽井沢まで来ると雨も小降りになり、空も明るくなってきました
結局この日は気温もそれほど上がることもなかったので、エアコンのことは何事もなかったように帰宅することができました
問題のエアコンですが、帰ってから数日後、ディーラーでみてもらうと、原因はエアコンガスが接続部品から漏れ出しているとのこと
部品は本国(フランス)から取り寄せになるので、それまで時間をもらいたいとの説明でした
「やっぱりこのクルマ問題あるわよ!」
「そうだね・・・」
「だってまだ2年しか経ってないのに、こんなにいろいろ悪くなる? フ・ツ・ウ!」
「そうね・・・」
「部品届くまではどうするの?」
「ガスは補充しておきましたので、しばらくは大丈夫かと思います」と整備士さん
「また抜けたらどうするの?」
「その時はまた補充させていただきます」
「もう面倒だわね~」
って、完全に私抜きの会話になってま~す
このC3に乗ってから、確かにいろんなトラブルが起きました
困ったり、ビビったり、もう乗るのをやめようかと思ったことも事実です
でも最近、私の中で故障に対する考え方がちょっと変わってきたんですよね
クルマって確かに高額な買い物だし、トラブルがない方がいいに決まっています
その点国産車は確かにトラブルが少ないかも・・
でも、輸入車を買うと大概3年間は無償保証がついてきます
BMWでもそうですが、ちょっとトラブルがあると、速攻で、快く、あっさりと無償交換してくれます
何だか不具合出るのが当たり前のようで、ある意味その対応にビックリ!
国産車だと不具合自体が少ないけど、何か起きた時にここまでの潔さがない!
まあそれは置いといて・・
輸入車の新車補償って、「3年間は多少不具合が出るかもしれないけど、ちゃんと直しますからご安心を!」ってことかな・・と
クルマは高額な工業製品だけど、まったく不具合が起きないとは言えない
なので、ベストは尽くすけどパーフェクトではないことをご了解くださいって意味じゃないのかと・・
そう言えば、テスラのイーロン・マスクもこんなこと言ってたな・・
だから何か不具合があれば、すぐに、快く、あっさりと直すわけです
「高い製品を買ったんだから不具合が出るのはおかしい」という意見もあるでしょうが、「高い製品を買ったんだから不具合が出たらちゃんと直してね」というのもありかなと・・
3年経てばトラブルも出尽くして、完璧なクルマに仕上がるわけですな
「今さら何言ってんの!」と言われそうですが、最近になってそういう心持ちになってきたわけです
だから今回も「無償で交換修理してくれるなら問題ないし・・」という気持ちなのですが、これを奥さんにはなかなか言えない・・
奥さんにこれを説得・説明するのは相当な労力を要するのでやめときます