独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#18 シトロエンC3を売る?売らない?(2)

 

前回、シトロエンC3を売るか、それとも乗り続けるかって話をしましたが・・

dfcarlife.hatenablog.com

年が明けて5日目の朝

C3をどうするか決めるためにディーラーに電話すると、店長さんが出て「今日はいつでも大丈夫です」とのこと

奥さんは「私は行かない!」と言っていたので、私ひとりで行くことになりました

ディーラーに着くと店長さんはお客と商談中でした

このお客さんはC3を買いに来たんですかね(^^;

一服しながら待っていると、店長さんが「お待たせしました!」と言うので、さっそく確認すべきところを聞いて行きたいと思います

 

~修理後の状況はどうか~

「CPUユニットを全部交換し、配線部もすべて確認しました」

「実は自分が通勤で使わせてもらい、アイドリングストップも相当な回数を繰り返しましたが、まったく問題はありませんでした」

「後でひと回りさせてもらってもいいですか?」

「わかりました、私も同乗いたします」

 

~買い取り額はこれ以上無理か~

「中古車の査定は、日本の場合1年目の下がり額が最も大きくなってしまいます」

「誠に申し訳ありませんが、今回ご提示させていただいた額が、精一杯のお値段になります」

「・・・」

 

~3年後の査定価格(残価)はどれぐらいになるのか~

「はっきりしたことは言えませんが、メーカー設定では恐らく5割程度かと思います」

「それじゃ今の引き取り額とそんなにかわらないじゃん!」

「日本では初年度の下がり幅が一番大きくて、あとは徐々に減って行くパターンなので、1年目と3年目で差がないように見えてしまいます」

「特に輸入車の場合はモデルチェンジの期間が長いので、年数が経つほど国産車よりも落ち幅が小さくなるようです」

「じゃ、3年乗ってみてから考えても遅くないってこと?」

「そうなりますね・・」

 

~またエンジンが止まった時はどうなるのか~

「それは無いことを祈りますが、止まった場合にはまた見させていただくことになります」

「でも今度止まったら原因はCPUじゃなかったということだよね?」

「今回はCPUのユニットごと交換することでエンジンが再始動したので、CPUに問題があった可能性が高いと思っています」

「それと今までの経験からいうと、部品を全交換して不具合が出たことは一度もないので、絶対とは言えませんが再発する可能性は低いと思っています」

 

~長期補償分はメーカーが持ってくれるのか~

「再度メーカーに確認してからお返事しますが、おそらく大丈夫だと思います」

「なるほど・・」

 

~ぶっちゃけ、今まで通り乗ってた方がいいのか~

「そうしていただいた方が、乗り替えるにしても下取りで出せますし、継続して乗っていただくにしても補償はしっかり付きますので良いかと思います」

 

~下取りで出す場合には、ローン分は一度精算しなければならないのか~

「名義変更するには全額支払っていただく必要があります」

「下取りの際にメーカーに相談すれば、相応の対応をしてくれると思います」

 

アイドリングストップ解除をデフォルト設定することはできるか~

「メインパネルでアイドリングストップをOFFにしてください、ただしエンジンを切るとON設定に戻ってしまうので、毎回タッチして変えてもらう必要があります」

「常時OFFにすることは可能かもしれませんが、それをすることで何かの不具合が起こる可能性があるのでお勧めできません」

これで一応確認すべきことは確認しました

さて、問題は実車の確認です!

ディーラーの駐車場に行くと、見慣れた私のC3が停まっていました

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「いやー、久しぶりのご対面ですよ」

「そ、そうですね・・」

「さっそくこの周りを走ってみてもいいですか?」

「はい、何かあるといけないので私も同乗いたします」

「じゃあ、お願いします」

早速乗り込みエンジンを始動します

久々すぎてスタートボタンを捜してしまいました(^^;

ボタンを押す時に少し不安がありましたが、難なくエンジンスタート

気のせいか、エンジン音が以前と比べると静かになったような気がします

動き出すとハンドル操作は相変わらず軽くてスムーズです

走り出して思ったのが、やっぱりエンジン音が静かになっていること

軽くアクセルを踏んでもガラガラ音をあまり感じません

すぐに信号で停まったのですが、アイドリングストップしませんでした

車のバッテリーのイラスト(青赤)

「バッテリーの電圧が上がっていないとアイドリングストップしないんですよ」

「1週間ほど動かしていなかったので、もう少し走ってもらうと作動すると思います」

「なるほど・・」

結局試乗コースをひと回りしたのですが、最後までアイドリングストップは作動しませんでした

「私が乗った時には問題ありませんでしたが、もう1周してみますか?」

「いや、いいです!」

「どうせ乗るにしてもアイドリングストップはOFFにしますから」

「あっ!そうですか・・」

それと、1周試乗しただけでしたが、故障前と違うことは感覚でわかりました

 

結局このあと、このままC3に乗って帰ることにしたのでした

帰り道では、アイドリングストップをOFFにして走りました

でも、やっぱりエンジン音が静かです

走り出しもギクシャクする場面はなく、相変わらずトルクフルな加速をします

それとしばらく走って思ったのですが、あのポコポコ音がしなくなっていました

いままで減速の際にアクセルOFFにすると、エンジンルーム辺りからポコポコと音がしていたのですが、いつの間にか聞こえなくなっています

「やっぱりノッキング起こしていた音だったのか~?」

ショックアブソーバーを交換した際もまだ聞こえていたので、CPUを交換してから聞こえなくなったのは間違いありません

そう考えるとすべて合点がいきます

あの音が出だしてから段々おかしくなってしまいましたから・・

最初の内は信号待ちで毎回タコメーターを見ていましたが、1000回転弱でしっかりエンジンは動いています

アクセルONでエンストしないかと最初はおっかなびっくりでしたが、大丈夫だとわかると段々安心感が増してきて、家までの帰り道が何だか楽しくなってきました

相変わらずの乗り心地と加速感に加えて、生まれ変わったエンジン!

元々好きで購入したクルマですから、ちゃんと動けばこれ以上のクルマはそうそうありません

ライズやロッキーにスタートダッシュは負けるかもしれませんが、高速での伸びや直進安定性は比較にならないと思いますし、このしなやかな乗り心地はハッキリ言って国産車じゃ無理です

そんなことを考えているうちに家の近くまで来てしまいました

家に着く直前に細い凹凸道があるのですが、以前はここでポコポコ音が最高潮に達していました

さて今日はどうなるか?

少し車体が揺れながら、でもポコポコ音もせずに無事通過することができました

思わずにやけ顔になりながら、しばらく空だった駐車場にC3を入れました

早く奥さんにこのことを報告せねば・・

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