独仏的クルマ生活

ドイツ車のような奥さんとフランス車のような私のカーライフエッセイ

#7 桜前線追跡ドライブ(白樺湖)

 

私はよく、奥さんとふたりで、半日ドライブに出かけます

それも日曜日の朝に思いつき、昼前に出かけて、お昼を取りつつ、目的地へ行ったら、ササッと帰ってくるパターン

「今日はどうする?」とか、「何が食べたい?」とか「何を見たい?」とか言い出して、あげくは、高速道路の混み具合で行先を決めたりして・・

とにかく、ドライブに行くことだけは決まってる、って感じなんです

そんな感じで、今回は「白樺湖」に行くことになりました

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なんで「白樺湖」かというと・・

前日のニュースで「北海道の山桜がやっと咲いて、長かった桜前線の北上が終わりました」と言うのを見て、たぶん「白樺湖」も北海道と同じ季節感じゃないかなと思ったわけです

ってことで、こちらも季節を一か月、巻き戻しに行ってきますか!

ついでに「シトロエンC3」で、高速とワインディングを堪能したいと思います

調布までの下道は、ちょっと混んでいましたが、中央道はガラガラ(これが日曜の昼から出かける楽しみのひとつでもあります)

最初はおとなしく走行車線を走りますが、八王子料金所を過ぎた辺りから、すこしずつ気合を入れていきます

日野バス停を過ぎると、相模湖までは登りのカーブが続きますが、ここをグイグイ登って他のクルマをパスするが結構快感なんです

いわゆるジャイアントキリングって言うんですか?(峠のバトルと全然違うけど)

一見小さくて鈍くさそうなクルマが、スイスイと坂道やカーブをクリアしていくのがいいんですよね

最近のクルマは、みんなスタートダッシュが良くて、軽自動車にも追いつけない時がありますが、流石にここは、トルクと旋回能力ないと先行できない区間です

1.2Lなのに回転数を上げずに登っていく様は、まさにディーゼルですが、ガラガラ音や振動が大きくなるわけではないので、ちょっと不思議な感覚です

ただ普通にアクセルを踏み込んでも、全然キックダウンしないので、ちょっと不満に思う瞬間がありますが、それはほんの一瞬だけ

そこからグイ、グイ、グイと加速し始めるので、逆にその感じが、病みつきなります

それにしても、最近の中央道は道が悪い!

特に走行車線は、至る所に凸凹があって、一時期の東名高速みたい・・

拡張工事もいいのですが、路面のメンテも、しっかりやってもらいたいものです

初狩PA当たりから笹子トンネルまでも、登り道が続きます

中央自動車道大月JCT→岡谷JCT (ninja-x.jp)より

それでも、ここまで抜かれたクルマは2~3台かな・・(どれも高級輸入車でした)

笹子トンネルを出ると、今度は甲府盆地に向かって一気に下っていきます

中央自動車道大月JCT→岡谷JCT (ninja-x.jp)より

調布からここまで一気に来たので、とりあえず「釈迦堂SA」で休憩です

奥さんが「信玄餅アイスがあるわよ!食べてみる?」と言ったのですが、私はどうも信玄餅が苦手なので、結局ふたりでマスカットアイスを食べることにしました

さあ、先は長いので、一服したら出かけましょう

「釈迦堂SA」から先は一直線の下り坂で、甲府盆地が一望できるポイントです

目の前には盆地の田園風景が広がり、向こうには南アルプス八ヶ岳がそびえています

中央自動車道大月JCT→岡谷JCT (ninja-x.jp)より

春にここを通ると、桜や桃の花が両側を埋め尽くし、「桃源郷」とはまさにこのことだな!と思わせる風景が広がります

そして意外にいいのが、夜の景色

牛奥みはらしの丘 | 日本夜景遺産 (yakei-isan.jp)より

首都圏の人はあまり知らないかもしれませんが(帰る方向が逆なので)、目の前に甲府盆地の明かりが散りばめられて、100万ドルまでは行かないまでも50万ドルぐらいの価値はありますね

さて「甲府昭和IC」まできたら、一旦高速を降ります

このまま「諏訪IC」や「小淵沢IC」まで行ってもいいのですが、私はいつもここで降りて(韮崎ICでもOK)下道で行くんです

どこを通るのかと言えば「七里岩ライン」

昔の地殻変動で出来た、大きく長い崖の上を走る道(県道17号)なんですが、田園の中を通る信号がない道で、韮崎から小淵沢まで行くことができます

この県道17号は、小淵沢を過ぎると「茅野北杜韮崎線」と名前を変えますが、そのまま原村に向かってどんどん進みます

高速道路をくぐると右手には八ヶ岳、左手には南アルプスが見える高原道路です

色とりどりの芝桜を植えている家があって、心が休まるひと時です

高速道路で一気に行くのもいいのですが、この「のんびり」した雰囲気を味わうためにこのルートをいつも選ぶんです

左に富士見パノラマスキー場が見えてきたら、今度は八ヶ岳エコーラインに乗り換えます

まあここまで来たら白樺湖方面の案内が交差点に出ていますから、もう迷うことはないと思います

エコーラインをどんどん行くと、そのまま大門街道に合流します

あとは白樺湖まで一本道

白樺湖に向かう山道は、木々の若葉が芽生えたばかりで緑がまぶしく、ところどころに山桜が咲いています

予想通り、季節を一か月巻き戻すことができました!

白樺湖は、まだ寒々とした景色でした(下界とは10℃近く気温差があります)

真夏ならちょうどいいのでしょうが、ここはまだ殺風景なので早々に下山することにします

下りの大門街道は、登りよりもずっと楽しい!

踏力にピッタリあった感じで効くブレーキと、それを柔らかくでもしっかりと受け止めてくれるサスペンション

ブレーキを緩めてハンドルを切ると、サスがゆっくり伸びながら、スムーズにカーブを曲がり、次のコーナーに向かっていく

この一連の繰り返しが絶妙なんです!

いままで乗ったクルマでは、こんな運転感覚は一度も味わったことがありません

「う~ん、これがあるから出かけたくなるんだよね」

もう永遠にこの道が続いてほしい、そんな気持ちになります!

でもそう思っていられる時間は短く、もう茅野まで降りてきました

ここからは来た道を戻るのですが、途中にある第二の目的地「たてしな自由農園原村店」に寄っていきます

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原村店 | たてしな自由農園~高原の採りたて野菜をたてしなから食卓へ~ (tateshinafree.co.jp)

ここには産直品がたくさん売っていて、奥さんは野菜、私はワインを買うつもりなんです

奥さんは買い物カゴを片手に、嬉しそうに野菜売り場へ

私はワインコーナーに直行です

たくさんワインの銘柄があるのですが、私の目的は五一ワイン

そんなに高くない割に、おいしいと評判がいいらしい!

五一ワインには、一升瓶に入ったリーズナブルなエコノミーもあります

私は、普通のフルボトルの赤を購入

家に帰って飲むのが楽しみです

奥さんはというと、コゴミとタラの芽、しめじと新玉ねぎを買ったみたい

今日は山菜の天ぷらだそうです(やった~!)

ここには食事もできてパンを売ってる店が併設されていて、私たちは惣菜パンを買ってクルマで遅い食事です

パンは結構噛み応えのある生地で、具だくさん

これだけでお腹がいっぱいになりました

帰りは来た道(七里岩ライン)を通って「甲府昭和IC」へ

高井戸までまったく混むこともなく、家に着いたのが、夕方の6時半

10時半に出て18時半帰りの、往復8時間、400kmのドライブでした