前回は、テスラのEV「モデル3」の話をしましたが・・
今回はホンダのコンパクトEV、「Honda e」の話になります
グレードはノーマルとアドバンス 2種類
価格はノーマルが451万円、アドバンスが495万円です(2022年3月現在)
う~ん、これも結構いい値段・・
「やっぱりリチウムイオンバッテリーが高いのか?」
搭載されているバッテリー容量は、35.5kWh
これはテスラ「モデル3パフォーマンス」の半分以下、「スタンダードレンジプラス」の2/3です
なので航続距離は当然短く、ノーマルがWLTCモードで283km、アドバンスだと259km
まぁ当たり前だけど、バッテリー容量と航続距離は、ほぼ比例してますね
そう考えるとテスラの「スタンダードレンジプラス」はめちゃめちゃコスパがいいですね!って言うかHonda eが高すぎる!(ハッキリ言って300万円以下が妥当)
ただ、ここでこんな評価をしちゃうと、話が続かなくなります
Honda eのノーマルとアドバンスの違いは、以下のとおりです
バッテリー容量は同じなので、加速に振ったか、航続距離を優先したかですね
それにしても、後続距離が300km未満はちょっとね・・
あくまでも街乗り優先で遠乗りには向かない仕様です
でも街乗りならキビキビ走りそう!
と言うのも、このHonda eは、RRレイアウトなんです
EVなのでアクセルレスポンスが素晴らしく良い上に、クイクイ曲がるRRですから運転が楽しいこと間違いなし!
更にボディ剛性も高く、前後重量配分が50:50(770kg:770kg)になってると言うんですから曲がらないはずがない!
加えてハンドル切れ角も大きくしたことで、何と回転半径が4.3mなんだとか・・
これなら片側1車線の道路でも、楽々Uターンできます
ダッシュボードにはインフォメーションパネルが横いっぱいに並んでおり、サイドミラーの映像がその両側に映ります
これはなかなか先進的なコックピット周りです
ちょっとコスパが悪いと言ったけど、走りと先進的な装備なら納得かな(^^;
かわいいと言えばこの「Honda e」、ウィルスミス主演の映画「i-Robot」に出てくるサニーが車になったように感じるのは私だけでしょうか?
アイ,ロボット : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)より
ところで「Honda e」のことを書いているうちに、普段乗りEVのバッテリー容量は「35kWh」 ぐらいでいいのかもしれない・・と思ってしまいました
調べてみると、街中の急速充電器(50kW)は1回30分が限度なんだとか・・
ホンダのホームページを見てみると、条件にもよるけど概ね15分で80km、30分だと160km分の充電が可能なんだそうです
逆に言うと、充電器で充電できる量は決まっているわけですから、どんなにバッテリー容量があっても同じ量しか補充できないってこと・・
だったら残量にもよるけど、満充電近くなる「Honda e」もありじゃないかと・・
確かに満充電で長く走れる方がいいに決まっています
長距離でも安心だし、充電回数も少なくて済む
でも、満充電するにはそれだけ長い充電時間が必要になります
結局のところ1回で充電するか、小分けで充電するかってことですよね
いまはインフラがどんどん整備されて、どこでも充電器を見かけるようになりましたから、充電器を探し回るってことはそうそうありません
ましてや急速充電器に30分の制約があるのなら、「35kWh」でも問題ないのでは?っと思うわけです
【電子版】テスラ、新型充電ステーション発表 日刊工業新聞 電子版 (nikkan.co.jp)より
テスラなんかは専用の高速充電器を備えているので、それを使えばもっと早く充電できるのでしょうが、それ以外のメーカーはみな同じ条件ですからね
仮にもっと高性能な充電器が一般化したとして、75kWhが30分で満充電できるとしても、35kWhのバッテリーなら15分以下で充電できちゃうってことですよね
まあ、そんな単純な話ではないのかもしれませんが、素人考えだと設備が至るところにありさえすれば、全く問題なさそうな気がするんですが・・
ちょっと話がそれてしまいました
とにかく、「Honda e」は街乗りで楽しめそうです
このHonda eと比較するEVと言えば、この間プジョーから発売されたコンパクトハッチ「e-208」ではないでしょうか?
(2022年3月現在)
どちらも長さ約4m、幅が約1.75mのコンパクトカーで、重さもほぼ一緒ですね
動力性能もトルクに少し差があるだけで、馬力は一緒です
ただ、違うのがバッテリー容量
「e-208」は何と50kWhバッテリーを搭載していて、航続距離も380kmを達成しています
それでいてエントリー価格が412万円とは・・(これは意外でした)
「e-208」には「GTライン」という上位グレードがあるのですが、それでも450万円ですからHonda eのノーマルとほぼ同じ(2022年3月現在)
「う~ん、EVもついにコスパ競争に入ってきましたな」
ちなみに、このe-208はガソリンの208と全く同じボディを使っていますから、内外装も居住性もガソリン車とほぼ同じ
ただ内外装がまったく同じだけに、EVらしい未来的な装備やデザインではありません
208がいいって人に、「ガソリンかEVお好きな方をどうぞ!」って戦略ですね
ちなみに、このプジョー208は2020年欧州カーオブザイヤーに選ばれていますので、ガソリン車もかなりの高評価です!
あれれ、「Honda e」の話だったのですが、「e-208」の話になっちゃいました